surrounding
1. 基本情報と概要
単語: surrounding
品詞: 形容詞 (場合によっては名詞形・動詞形もあり)
英語での意味:
• Adjective: “surrounding” means “near or around something or someone,” “being all around in a specific context.”
日本語での意味:
• 形容詞: 「周囲の」「取り巻く」「近辺の」などの意味です。たとえば「周囲の環境」「取り巻く状況」といった感じで使う単語です。何かを中心にして、その周りに存在しているものを表現するときに使います。
活用形について
- 形容詞形: surrounding
- 動詞形: surround (主な活用: surround - surrounded - surrounded - surrounding)
- 名詞形: surroundings(周辺の状況、環境)、surround(囲むもの、映画館などのサラウンド音響などの名詞的用法もあります)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
日常会話では「周囲の○○」を表す際に頻繁に用いられますが、抽象的な説明やビジネス文書などでも登場します。中上級者であれば自然に使いこなせるようにしておきたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- surround(動詞) + -ing(現在分詞・形容詞化する接尾辞)
「取り囲む」という動詞 “surround” に、形容詞化や名詞化に用いる “-ing” がついた形です。
周辺の関連語
- surround (v.): 「~を囲む」
- surroundings (n.): 「周囲の状況・環境」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- surrounding area (周辺地域)
- surrounding environment (周辺の環境)
- surrounding circumstances (取り巻く状況)
- surrounding neighborhood (周辺の近隣)
- surrounding community (周囲のコミュニティ)
- surrounding countryside (周辺の田園地帯)
- surrounding scenery (周囲の景色)
- surrounding villages/towns (周囲の村々・町々)
- the surrounding conditions (周辺の条件)
- surrounding landscape (周辺の風景)
3. 語源とニュアンス
語源
- “surround” は、古フランス語 suronder (上から押し寄せる)や、ラテン語 superundare(super「上に」+ unda「波」)などに起源を持つと言われます。そこから “surround” は「取り囲む・包み込む」の意味を持ち、そこに “-ing” がついて「周囲の」「取り巻いている」と形容する単語になりました。
ニュアンスと使用時の注意
- 何かを中心にして「その周り」がどうなっているかを強調するときに使います。
- “surrounding” はフォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、ビジネスや論文などでも目にする機会が多いです。
- 「周囲の雰囲気」などを客観的に説明するときに適しています。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞として名詞の前に置いて「周囲の○○」という形をとります。
例: “the surrounding area,” “the surrounding environment.”同じ語形の “surrounding” でも、文中で「~しているところの…」という分詞構文的表現として使うこともあります。
例: “People surrounding the stage applauded loudly.” (ステージを取り囲んでいる人々が大きな拍手をした)“surroundings” は可算名詞扱いですが、しばしば 「周辺環境」 の意味で複数形のまま用いられ、「(one’s) surroundings」= 人の周囲の状況 や 環境 を指します。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- I love the surrounding mountains in my hometown.
(私の故郷の周囲にある山々が大好きです。) - The surrounding area has a lot of nice cafés and shops.
(周辺地域には、素敵なカフェやお店がたくさんあります。) - She often takes photos of the surrounding scenery.
(彼女は周りの景色の写真をよく撮ります。)
(B) ビジネスシーンでの例文
- We need to analyze the surrounding market conditions before launching our new product.
(新製品を発売する前に、市場の周辺状況を分析する必要があります。) - Please consider the surrounding context when negotiating the contract.
(契約交渉を行う際は、取り巻く背景(周囲の状況)を考慮してください。) - The surrounding regulations may affect our project timeline.
(周辺の法規制が、私たちのプロジェクトのスケジュールに影響を与える可能性があります。)
(C) 学術・論文などでの例文
- The surrounding environment plays a crucial role in species adaptation.
(周囲の環境は、種の適応において非常に重要な役割を果たす。) - Researchers must take into account the surrounding variables in the analysis.
(研究者は分析に際して、周辺変数を考慮しなければならない。) - The stability of the complex system depends on the surrounding conditions.
(その複合システムの安定性は、周辺条件に依存する。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- nearby (近くの)
- より「距離の近さ」に焦点があり、口語的にも使いやすい。
- より「距離の近さ」に焦点があり、口語的にも使いやすい。
- adjacent (隣接する)
- 物理的に隣接している、すぐ横にあるというニュアンス。
- 物理的に隣接している、すぐ横にあるというニュアンス。
- neighboring (近隣の)
- 国や街、建物などに対して「近隣の」「隣同士の」という文脈で使う。
- 国や街、建物などに対して「近隣の」「隣同士の」という文脈で使う。
- encompassing (取り囲む、含んでいる)
- より広域的に「すべてを覆う・含む」イメージが強い。
- より広域的に「すべてを覆う・含む」イメージが強い。
反意語
- distant (遠い)
- 物理的・心理的な距離があるときに使う。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /səˈraʊn.dɪŋ/ または /səˈraʊn.ɪŋ/
- アクセントは “-round” の部分に強勢があります。[sə-ROUND-ing] のように発音するとよいでしょう。
- アメリカ英語 / イギリス英語 で大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが ɹ が強めになります。
- 間違いやすい発音としては、頭の “sur-” を [suːr] や [sʌr] としてしまうことがあるので注意しましょう。正しくは「サ(シュ)ラウンド」に近いイメージです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “surrounding” の r の数を間違えて “surounding” と書いてしまうミスが多いです。
- “surroundings” と “surrounding” の使い分け:
- “surroundings” は名詞で「周囲の状況・環境」といった意味。
- “surrounding” は形容詞的・分詞的に、「周囲の~」「取り囲む~」を表す。
- “surroundings” は名詞で「周囲の状況・環境」といった意味。
- 試験対策: TOEIC や英検でも「周囲の環境」や「周囲の状況」といった文脈で出題されることがあります。文章を読むときに形容詞か名詞か見分けましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “surround” は「囲む」。そこに “-ing” がついているので「今まさに囲んでいる・取り巻いている」というイメージ。
- 周囲にある “round” を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。“生徒が円(round)になって誰かを囲んでいる” イメージを持つと覚えやすいです。
- スペルに注意 “s-u-r-r-o-u-n-d-i-n-g”。「sur」「round」「ing」の3つに区切って覚えるとミスが減ります。
これらを踏まえて「surrounding」をぜひ使えるようになってみてください。周囲を説明したいときに、自然な英語表現として役立ちます。
囲む,周囲の,付近の