最終更新日:2025/11/01
(…に)『つまずく』,よろける《+over(on)+名》 / 《副詞[句]を伴って》『よろめきながら歩く』よろよろする / 『どもる』,とちる;(言葉に)つかえる《+over(at)+名》 / 《文》まちがいをする,へまをする;(道徳的な)過ちを犯す / (…を)偶然見つける《+on(upon, across)+名(doing)》
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元となった辞書の項目
stumble
動詞
(…に)『つまずく』,よろける《+over(on)+名》 / 《副詞[句]を伴って》『よろめきながら歩く』よろよろする / 『どもる』,とちる;(言葉に)つかえる《+over(at)+名》 / 《文》まちがいをする,へまをする;(道徳的な)過ちを犯す / (…を)偶然見つける《+on(upon, across)+名(doing)》
解説
以下では動詞 “stumble” について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語・日本語の意味
- 【英語】stumble
「つまずく、よろける、(話したり読むときに)言葉をつかえてしまう」という意味の動詞です。 - 【日本語】「つまずく」「よろける」「言いよどむ」など
足が引っかかってよろけるイメージや、話し方や読み方で言葉につまってしまうイメージがある単語です。日常的には「道でつまずく」「話すときにどもる」といった軽い失敗やハプニングを表すときに使われます。
品詞と活用
- 品詞:動詞 (Verb)
- 活用形(主な形):
- 現在形:stumble
- 過去形:stumbled
- 過去分詞形:stumbled
- 現在分詞形:stumbling
- 現在形:stumble
他の品詞
- 名詞形:a stumble(つまずき、失敗)
- “He took a little stumble during the race.”(彼はレース中、少しつまずいた。)
- 形容詞形:stumbling(よろめいた、たどたどしい)
- “He gave a stumbling speech.”(彼はたどたどしいスピーチをした。)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
日常的にもビジネス的にも、比較的よく使われる単語ですが、A1やA2では出会う頻度はやや低めです。「よろける」「どもる」などのバリエーションを含むため、中〜上級程度で自然に使いこなせるようになります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “stumble” は特に明確な接頭語・接尾語を含まず、「stum-」や「-ble」が切り出せるような語源的要素がある程度です。後述の語源欄で説明します。
派生語・関連語
- stumbling(形容詞・現在分詞)
- stumbler(名詞:つまずく人、失敗をしやすい人)
日常ではあまり使われないが、造語的に成立します。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- stumble upon (~に偶然出くわす)
例:I stumbled upon an old photograph.(古い写真を偶然見つけた。) - stumble across (~を偶然見つける)
例:She stumbled across a hidden passage.(彼女は隠し通路を偶然見つけた。) - stumble on (~につまずく / ~を偶然発見する)
例:He stumbled on a rock.(彼は岩につまずいた。) - stumble into (~に偶然入り込む)
例:They stumbled into a mysterious cave.(彼らは不思議な洞窟に偶然入り込んだ。) - stumble over one’s words (言葉につまる、どもる)
例:I often stumble over my words when I’m nervous.(緊張するとき、つい言葉がつまる。) - stumble along (よろよろと進む)
例:He stumbled along in the darkness.(闇の中をよろよろと進んだ。) - have a stumble (一度つまずく、失敗する)
例:Everyone has a stumble or two in life.(誰にでも人生でつまずきはある。) - stumble forward (つまずきながら前に進む)
例:She stumbled forward but managed to keep her balance.(彼女は前につまずいたが何とかバランスを保った。) - stumble through (苦労しながらやり遂げる)
例:I stumbled through the speech, but I finished it.(苦労しながらスピーチしたが、何とか終えた。) - stumble in the dark (手探りで進む、よろめきながら進む)
例:They were stumbling in the dark without any guidance.(彼らは何の手がかりもなく手探りで進んでいた。)
3. 語源とニュアンス
語源
- “stumble” は古英語の “stymble” に関連し、ゲルマン系の語源をもつと考えられています。主に “stump” に接尾語がついて変化した可能性があり、「短く切られたものにつまずく → つまずき」という発想があるとされます。
使用時の注意点・ニュアンス
- “stumble” は比較的カジュアルな響きがあり、口語でも文章でも問題なく使えます。
- 足が引っかかって「転びそうになる」だけでなく、「言葉につまる」「上手くいかず苦労する」というイメージにも使えます。
- ネガティブだけでなく、「偶然何かを発見する」というポジティブなニュアンス(stumble upon, stumble across)にもよく用いられる点が特徴です。
4. 文法的な特徴と構文
- 基本的には自動詞として使われることが多いです。(例:I stumbled on the stairs.)
- 他動詞として “stumble over something” のように目的語を取る場合は、「何かの上でつまずく」「~に苦労する」といったイメージになります。
イディオム表現:
- “stumble upon/across/on” = ~を偶然見つける(自動詞と前置詞の組み合わせ)
- “stumble over one’s words” = 言葉につまる、どもる
- “stumble upon/across/on” = ~を偶然見つける(自動詞と前置詞の組み合わせ)
フォーマル度合い:
- “stumble” 自体はカジュアルでもフォーマルでも使えますが、ビジネス文書で「つまずいた」という比喩的表現としても通じます。
- たとえば “We stumbled in the initial stage of the project.”(プロジェクトの初期段階でつまずいた)などと、文章調でも使用します。
- “stumble” 自体はカジュアルでもフォーマルでも使えますが、ビジネス文書で「つまずいた」という比喩的表現としても通じます。
5. 実例と例文
日常会話(3例)
- “I almost stumbled on the sidewalk. Are you okay?”
(歩道でつまずきそうになったよ。大丈夫?) - “He kept stumbling over his words during the speech.”
(スピーチ中に彼は何度も言葉につまっていたよ。) - “I stumbled across an amazing bakery on my way home.”
(帰り道に素晴らしいパン屋を偶然見つけたの。)
ビジネス(3例)
- “We stumbled in the early phases of the project but recovered quickly.”
(私たちはプロジェクトの初期段階でつまずいたが、すぐに立て直した。) - “He stumbled during the presentation, but the overall message was clear.”
(彼はプレゼンで言葉に詰まったが、全体のメッセージは伝わった。) - “We stumbled upon a new market opportunity while researching competitors.”
(競合他社の調査中に、新たな市場機会を偶然発見した。)
学術的/専門的な文脈(3例)
- “The experiment stumbled when faced with unanticipated variables.”
(予期せぬ変数に直面したとき、実験はうまく進まずにつまずいた。) - “Researchers occasionally stumble upon breakthrough findings by chance.”
(研究者たちは時に偶然から画期的な発見をすることがある。) - “He stumbled over complex terminology while reading the paper aloud.”
(論文を声に出して読むとき、彼は複雑な専門用語に言葉をつまらせた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- trip(つまずく)
- “trip” は物理的につまずいてコケそうになる意味が強い。
- “trip” は物理的につまずいてコケそうになる意味が強い。
- falter(くじける、ためらう)
- “stumble” と同様に「勢いが途切れる」イメージだが、精神的な「弱気」や「尻込み」のニュアンスが強い。
- “stumble” と同様に「勢いが途切れる」イメージだが、精神的な「弱気」や「尻込み」のニュアンスが強い。
- slip(滑る)
- “stumble” は地面などに何かに引っかかるイメージだが、“slip” はツルツルしたところで滑るイメージ。
- “stumble” は地面などに何かに引っかかるイメージだが、“slip” はツルツルしたところで滑るイメージ。
- hesitate(ためらう)
- 「ためらう」という内面のためらいに焦点がある。物理的につまずく感じではない。
反意語
- stride(大股で歩く、しっかり歩く)
“stumble” がよろけながら歩くイメージに対し、“stride” は自信をもって大きく歩くイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- 【米音】/ˈstʌm.bəl/
- 【英音】/ˈstʌm.bəl/
(アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはほぼなく、どちらも “stʌmble” と発音)
- 【米音】/ˈstʌm.bəl/
- アクセントは最初の “st” の部分に強勢がきます(STUM-ble)。
- よくある発音の間違い
- “stumble” の「m」と「b」の音が混ざって “stumple” のように発音してしまうことがあるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “stumble” を “stumple” と書かないように注意。
- 同音・類似スペルでは “bumble” (まごつく)や “fumble” (不器用に扱う)と混同しやすいので留意。
- 試験対策(TOEIC・英検など)では:
- リーディングで比喩的つまずき(失敗)という文脈で出る場合がある。
- リスニングで “stumble upon” のようなフレーズが出たときに「偶然発見する」という意味を知らないと誤解しやすい。
- リーディングで比喩的つまずき(失敗)という文脈で出る場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「たまたま見つける」「つまずく」が同じ単語という点がユニーク。
「道を歩くときにつまずいて何かに気づく ⇒ 新しい発見をする(stumble upon)」というふうにイメージすると覚えやすいでしょう。 - “stumble” は “stum” + “ble” と分解して、前半は「ストン」と落ちる感じをイメージ、後半は “-ble” の軽い響きをイメージすると記憶に残りやすいかもしれません。
以上が “stumble” の詳細解説です。足元につまずくだけでなく、新たなアイデアに「偶然ぶつかる」ニュアンスとしても頻繁に使われる便利な動詞です。ぜひ日常会話やビジネスシーンで応用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…に)つまずく,とろける《+over(on)+名》
意味(2)
《副詞[句]を伴って》よろめきながら歩くよろよろする
意味(3)
どもる,とちる;(言葉に)つかえる《+over(at)+名》
意味(4)
《文》まちがいをする,へまをする;(道徳的な)過ちを犯す
意味(5)
(…を)偶然見つける《+on(upon, across)+名(doing)》