stream
1. 基本情報と概要
英単語: stream
品詞: 動詞(名詞としても使用可能)
意味(英語):
- To flow like a liquid or in a continuous current.
- To transmit or receive (data, especially video and audio material) over the internet in real time.
意味(日本語):
- 水や空気などが流れ続けることを表します。
- インターネット上で映像や音声のデータをリアルタイムに配信・受信することを表します。
たとえば、川の水のように「流れる」イメージから、「インターネットで動画をリアルタイムで流す・見る」まで、広く使われる単語です。
活用形:
- 現在形: stream
- 三人称単数現在形: streams
- 過去形: streamed
- 過去分詞形: streamed
- 現在分詞形: streaming
他品詞形:
- 名詞としての“stream”は「小川」「流れ」という意味になります(例:a stream in the forest)。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級):ある程度の専門的な話題や技術的用語に触れるレベル。インターネット配信という概念や比喩的な用法もあり、やや上級者向けです。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: なし
- 語幹: “stream”
- 接尾語: なし
もともと「流れ」を表す単語が、そのまま動詞化もしやすい形をとっています。
その他の関連語や派生語
- mainstream (形容詞/名詞): 主流(の)、大勢に受け入れられたもの
- streamline (動詞): (作業工程などを)合理化する/簡素化する
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- stream live / ライブ配信する
- stream online / オンラインで配信する
- stream from a server / サーバーからストリーミングする
- stream high-quality video / 高画質の動画をストリーミングする
- stream across the internet / インターネットを介して配信する
- stream tears / 涙を流す(比喩表現で使うことも)
- data stream / データの流れ・ストリーム(名詞的な表現)
- continuous stream / 絶え間ない流れ
- stream out / 一斉に外へ流れ出る
- stream along / (大勢や洪水のように)前へ流れていく
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の「strēam」から来ており、「流れる水」「流れ」という意味を持ちます。時代が進むにつれて「流れ」の概念が物理的な水流から比喩的表現(人や物事の流れ)へと広がり、インターネット技術の発展とともに「映像や音声をリアルタイムで配信する」意味へと拡大しました。
ニュアンス・使用時の注意:
- 「流れる」イメージが強いため、動作を連続的に捉える表現でよく使われます。
- インターネット配信(動画や音楽など)に関して使う場合は、割とカジュアルからビジネスまで幅広く使用されます。フォーマルな文書でも一般的になりました。
- 日常会話では「ストリーミングする」というように外来語として日本語化している場面もあり、特にIT関連の文脈で多用されます。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞 / 他動詞:
「stream」は自動詞として「(データなどが)流れる」、他動詞としては「~をストリーミング配信する」のようにも使われます。- 自動詞例: The water streamed down the mountainside.
- 他動詞例: We will stream the concert live tomorrow.
- 自動詞例: The water streamed down the mountainside.
使用シーン(フォーマル / カジュアル):
- IT用語としては会議資料でも使われるため比較的フォーマル。
- 日常会話の「Netflixで動画をストリームする」のようなカジュアルな表現でもOK。
- IT用語としては会議資料でも使われるため比較的フォーマル。
名詞用法:
「小川/流れ」を意味する可算名詞として使用する場合は、a stream, the stream, streams のように冠詞や複数形を付けられます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I’m going to stream my favorite show tonight.”
(今夜、お気に入りの番組をストリーミングするよ。) - “Music streams from my phone whenever I plug in my headphones.”
(イヤホンをつなぐと、いつも音楽がスマホから流れてくるんだ。) - “The river streams gently behind our house.”
(家の裏には川が穏やかに流れています。)
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “We plan to stream the product launch to all our clients worldwide.”
(製品発表を世界中の顧客に向けてストリーミング配信する予定です。) - “Our servers can handle a large volume of data streaming during peak hours.”
(ピーク時でも、当社のサーバーは大量のデータストリーミングを処理できます。) - “We need to ensure high-quality streaming for the webinar.”
(ウェビナーの高品質なストリーミングを確保する必要があります。)
学術的な文脈 (フォーマル)
- “Participants were able to stream the conference proceedings from remote locations.”
(参加者は遠隔地からカンファレンスの進行をストリーミングで視聴することができた。) - “The fluid streams through the narrow channel at a constant velocity.”
(液体は一定の速度で狭い水路を流れる。) - “By streaming lectures, universities can reach a wider audience.”
(講義をストリーミング配信することで、大学はより広範な受講者にリーチできる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- flow(流れる)
- 物理的・比喩的なすべての「流れ」に広く使われる。
- “flow”は連続的な動きやプロセスを強調する。
- 物理的・比喩的なすべての「流れ」に広く使われる。
- run(流れ出る、流れる)
- 水や液体が「走る・流れ出る」イメージ。より日常的・口語的。
- 水や液体が「走る・流れ出る」イメージ。より日常的・口語的。
- broadcast(放送する)
- 主にテレビやラジオに関して使われるが、近年はインターネットでも使用。
- 主にテレビやラジオに関して使われるが、近年はインターネットでも使用。
反意語
- stop(止まる)
- halt(停止する)
どちらも「流れ」や「送信」を止めることを意味する動詞として対比的に使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /striːm/
- イギリス英語: /striːm/
どちらも “ストリーム” のようにほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語ではややrが強めになります。
- 強勢(アクセント): 単語全体を一度で発音する短い語なので、先頭の [str] に強めの意識が置かれがちです。
- よくある発音ミス: /stɹim/ のrを弱く発音したり、語尾の/m/が曖昧になるなど。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「steam(蒸気)」「stream(流れる・ストリーミング)」と間違えることが多いので要注意です。
- 同音異義語との混同: 厳密には “steam” は /stiːm/ で同音ではありませんが、日本語で「スティーム」と混同しやすいので気をつけましょう。
- 試験対策: TOEICやIELTSなどでも、IT関連の文章中で“streaming service”のように出題される場合があります。意味をとり違えないようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ストリーム」は「ス(s)とトリーム(tream)」に分けてイメージすると、最初の”s”が「滑らかに流れ出す水の音」を連想させて、覚えやすいかもしれません。
- 水が絶えず流れるイメージ→そこから映像や音声が絶え間なく届けられるイメージへと関連づけると覚えやすいです。
- 「Steam (蒸気)」との違いはしっかり頭に入れておきましょう。「あたたかい蒸気」(steam) と「流れ」(stream) はスペル一文字違い。
以上が、動詞「stream」の詳細解説です。水の流れからインターネット配信まで幅広く使えるので、ぜひ例文やコロケーションと一緒に覚えてみてください。
〈液体が〉流れる
(を)流し出す,流す《+with+名》
〈人などが〉流れるように続く,絶えず続く
〈旗などが〉ひるがえる,なびく
〈液体〉‘を'流し出す,流す