(酢・レモンのように)『すっぱい』 / 『発酵してすっぱい』 / (においなどが)不快な / よくない,まずい / 『気難しい』,不きげんな / (土地が)酸性の
sour
1. 基本情報と概要
単語: sour
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Having an acid taste, or metaphorically unpleasant or negative in mood.
意味(日本語): 「酸味がある」「酸っぱい」「(比喩的に)不快な・機嫌が悪い」といった意味の形容詞です。
「sour」は、食べ物の味が酸っぱいときや、人の気分・態度が不機嫌になったときなどに使われます。口当たりや雰囲気が“ピリッ”とした感じや不快感を表すイメージが強い単語です。
活用形・関連形:
- 原形: sour
- 比較級: sourer
- 最上級: sourest
- 副詞形: sourly (酸っぱそうに、不機嫌そうに)
- 名詞形: sourness (酸っぱさ、不機嫌さ)
CEFRレベル: B1(中級)
比較的頻繁に使われる単語で、日常会話でも料理や人の感情表現など、汎用性があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭語・接尾語: 特になし
- 語幹: sour
主な派生語・類縁語:
- sourly (副詞): 酸っぱそうに、不機嫌そうに
- sourness (名詞): 酸っぱさ、不機嫌さ
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10選):
- sour taste(酸っぱい味)
- sour cream(サワークリーム)
- turn sour(雰囲気・関係などが悪化する;うまくいかなくなる)
- sour mood(不機嫌な気分)
- sour face(しかめっ面)
- sour note(不快な響き)
- go sour(腐る、台無しになる)
- sour relationship(悪化した関係)
- leave a sour aftertaste(嫌な余韻を残す)
- sour grapes(負け惜しみ;「すっぱい葡萄」)
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の “sūr” に由来し、ゲルマン系言語にさかのぼります。もともとは「酸味」を表した言葉で、後に人間の感情や態度が険悪になる様子も指すようになりました。
ニュアンス・使用時の注意:
- 味に関して使う場合は「酸味がある」イメージをそのまま伝えます。
- 気分・態度・雰囲気について使う場合は「不快」、「うまくいかない」といった否定的・ネガティブな感じを示します。
- 口語でも文章でも使われますが、人の性格や態度に対して使うときはややカジュアル寄りです。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 「sour」は形容詞なので、名詞を修飾します。
- 「turn sour」「go sour」のように、比喩的に「悪化する」「ダメになる」という表現として用いられます。
一般的な構文やイディオム:
- (Something) turns sour: 何かが悪い方向に向かう
- (Relationship) goes sour: 関係が悪化する
- sour grapes: 負け惜しみ(イソップ童話の「すっぱい葡萄」)
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈など、それぞれ3例ずつ紹介します。
日常会話
- “This milk tastes sour. I think it’s gone bad.”
(「この牛乳、酸っぱい味がするよ。傷んじゃったみたい。」) - “I love sour candies, especially lemon-flavored ones.”
(「私は酸っぱいキャンディが大好き。特にレモン味が好きだよ。」) - “Don’t make a sour face. It’s just a small mistake.”
(「そんな不機嫌そうな顔しないでよ。ちょっとしたミスなんだからさ。」)
ビジネス
- “Our partnership turned sour after we disagreed on the new contract.”
(「新しい契約で意見が合わず、私たちのパートナーシップは悪化してしまいました。」) - “We need to address these issues before they go sour.”
(「トラブルが悪化する前に、これらの問題に対処する必要があります。」) - “The meeting left a sour aftertaste, as neither side would compromise.”
(「どちらも妥協しなかったため、会議は嫌な後味を残しました。」)
学術的・フォーマル
- “Excessive fermentation can lead to a sour flavor in the final product.”
(「発酵が過剰になると、最終製品は酸っぱい風味になってしまうことがあります。」) - “A sour relationship between the stakeholders often hinders collaborative research.”
(「利害関係者の関係が悪化すると、共同研究の妨げになることが多いです。」) - “Early detection of sour rot is crucial in viticulture to maintain grape quality.”
(「ブドウ栽培においてサワーロット(酸敗)を早期に発見することは、ブドウの品質を維持するために重要です。」)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- tart (タート)
- 意味:酸味が強い(やや刺激的な酸っぱさ)
- 違い:味の酸っぱさに焦点を当てる点では似ていますが、「tart」は味覚的に刺激が強めというニュアンスです。
- 意味:酸味が強い(やや刺激的な酸っぱさ)
- acidic (アシディック)
- 意味:酸性の、酸っぱい
- 違い:「化学的に酸性の」というニュアンスが強く、日常会話で味や気分の形容として使うと少し硬い印象。
- 意味:酸性の、酸っぱい
- bitter (ビター)
- 意味:苦い、不快な
- 違い:味が「苦い」という点で違いがありますが、不快な気持ちを示す比喩的表現としては“sour”に近い場合もあります。
- 意味:苦い、不快な
反意語:
- sweet (甘い)
- pleasant (心地よい、愉快な)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語 (AmE): /saʊər/
- イギリス英語 (BrE): /saʊə/
アクセント:
- “sour” は1音節とみなされることもあり、一貫して “saʊr” の部分を強く発音します。イギリス英語では “saʊə” と母音が弱まるような発音になります。
よくある発音ミス:
- “saw” (/sɔː/) や “soar” (/sɔːr/) などとの混同。語末の /r/ に注意してください(アメリカ英語の場合はしっかり発音、イギリス英語の場合はあまり明瞭には発音しない)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:「sower」(播く人) などと混同しやすい。
- 同音異義語との混同:音が似ている「soar (舞い上がる)」と混ざらないように注意。
- 「turn sour」や「go sour」の熟語的表現を押さえておくと、リーディングやリスニングで出てきたときに文脈がわかりやすいです。
- TOEICや英検などでも、「関係が悪化する」という意味で “turn sour” は出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “sour”は“soup”の“ス”と「アワー(hour)」の「アワ」―「サワー」と発音すると覚えやすいかもしれません。
- イメージとしては「酸っぱいレモン」を思い出すと、味とともに感情の「不快感」もイメージしやすいでしょう。
- 「turn sour」「go sour」で「物事が酸っぱくなる=気まずくなる/ダメになる」という連想で覚えると忘れにくいです。
以上が形容詞「sour」の詳細な解説です。料理や感情表現など、多岐にわたって応用できる便利な単語なので、ぜひ覚えておきましょう。
発酵してすっぱい
(においなどが)不快な
よくない,まずい
気難しい,不きげんな
(土地が)酸性の
(酢・レモンのように)すっぱい