最終更新日:2025/09/13
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元となった辞書の項目

sigh

IPA(発音記号)
名詞

ため息

このボタンはなに?

彼は安心してホッとため息をもらした。

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解説

名詞 “sigh” を徹底解説


1. 基本情報と概要

英語・日本語の意味


  • 英語: sigh

  • 日本語: ため息

「sigh」は「ため息(をつく行為)」を指す名詞です。ちょっとした落胆や安堵、疲れなど、さまざまな感情を吐き出すときに漏れる呼気のことです。とても日常的に使われる単語で、「ふう」と息をつくようなシーンで登場します。


  • 品詞: 名詞 (countable または uncountable)

  • 活用形:


    • 複数形:sighs


  • 他の品詞形:


    • 動詞 (to sigh; ため息をつく)

    • 例:I sighed in relief.(安心してため息をついた)


CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常的な場面でよく出てくる単語であり、感情表現に関わるため、比較的早い段階から触れておきたい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • sigh は単独で成立している語で、明確な接頭語や接尾語はありません。

詳細な意味


  • 感情表現としての“ため息”

    人が悲しみ、いらだち、落ち込み、疲労感、あるいは安堵などを表すときの呼気(息)のこと。文脈によって肯定的にも否定的にも使われます。

関連語や派生語


  • sighing (形容詞的・動名詞的に): ため息をついている状態

  • sighful (形容詞; 文語的・稀): ため息の多い、ため息を誘う(あまり一般的ではありません)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. a deep sigh(深いため息)

  2. a heavy sigh(重いため息)

  3. a long sigh(長いため息)

  4. a weary sigh(疲れたため息)

  5. a resigned sigh(諦めのため息)

  6. a contented sigh(満足げなため息)

  7. a sigh of relief(ほっとしたため息)

  8. utter a sigh(ため息をもらす)

  9. hold back a sigh(ため息をこらえる)

  10. let out a sigh(ため息を吐く)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「sigh」は古英語の “sīcan” などにさかのぼると言われ、中英語を経て現在の形になりました。もともと呼気を漏らす音や行為を表しており、悲哀や嘆きなどの感情を示す言葉として使われてきました。

微妙なニュアンスや感情的響き


  • 「sigh」は多くの場合、「疲れ」や「あきらめ」「落胆」、または「安心」などの感情を静かに吐き出すニュアンスを持ちます。

  • 気持ちを口に出さずとも「ふうっ」という呼気で感情を表すため、しんみりしたやや控えめな表現というイメージがあります。

  • 口語でも文章でも広く使われ、カジュアル/フォーマルを問わず描写としてよく登場します。


4. 文法的な特徴と構文

名詞としての特徴


  • 基本的には可算名詞として扱われることが多いです。

    例: “He gave a long sigh.”(彼は長いため息をついた)

  • 状況によっては不可算的にも使われる場面がありますが、一般的には「a sigh」「sighs」として複数形で使うことがよくあります。

一般的な構文やイディオム


  • “with a sigh”: ため息をつきながら

    例: “She closed the book with a sigh.”(彼女はため息をついて本を閉じた)

  • “breathe a sigh of relief”: 安堵のため息をつく(直訳:安堵のため息を呼吸する)

  • “heave a sigh”: 大きなため息をつく


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “I heard her let out a sigh after she read the text message.”

    (彼女がメッセージを読んだ後、ため息をつくのが聞こえた。)

  2. “He gave a sigh when dinner was finally ready.”

    (夕食がやっとできあがったとき、彼はため息をついた。)

  3. “I couldn’t help but let out a sigh when I saw the long queue.”

    (長い列を見たとき、思わずため息をもらしてしまった。)

ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “After reviewing the complicated report, my manager emitted a weary sigh.”

    (複雑なレポートを確認した後、上司は疲れたようなため息をついた。)

  2. “A sigh spread through the team when they realized the deadline had been moved up.”

    (締め切りが繰り上がったとわかったとき、チームにはため息が広がった。)

  3. “She answered the call with a sigh, anticipating more work.”

    (彼女はまた仕事が増えることを予期して、ため息をつきながら電話に出た。)

学術的な文脈での例文(3例)


  1. “In the study of nonverbal communication, the sigh is often analyzed as a stress-related gesture.”

    (非言語コミュニケーションの研究において、ため息はストレスに関連する動作としてよく分析される。)

  2. “A subtle sigh can indicate emotional release or cognitive fatigue, according to recent research findings.”

    (最近の研究によると、わずかなため息は感情の解放や認知的疲労を示すことがある。)

  3. “Physiologically, a sigh helps regulate breathing patterns, as noted by respiratory scientists.”

    (生理学的には、ため息は呼吸パターンを調整するのに役立つと呼吸学の専門家たちは指摘している。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “exhalation”(呼気)


    • 「息を吐く行為」という意味だが、「ため息」という強い感情が必ずしも伴わない。


  2. “groan”(うめき/うめく)


    • もっと苦痛や大きな不満を表す音。ため息よりもネガティブな響きが強い。


  3. “moan”(うめき/うめく)


    • 苦しみや嘆きの表現で、ため息より湿っぽいニュアンス。


反意語


  • 明確な「反意語」はありませんが、感情の吐息に対して “gasp”(息をのむ)は逆の吸気に焦点があるという対比が見られます。


    • “gasp” は驚きや息切れなどで「はっ」と吸う動作です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /saɪ/


    • アメリカ英語 (GA)・イギリス英語 (RP) ともに大きく変わりません。


  • アクセント: 単音節語なので明確な強勢はありませんが、「サイ」に近い発音。

  • よくある間違い: “sign” (/saɪn/) と混同しないこと。スペルの g の有無に注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “sign”(看板・合図) と書き間違えないこと。

  • 同音異義語との混同: ただし “sign” は /saɪn/ と終わりの音がわずかに違い、綴りも違います。

  • 試験対策: TOEICや英検では、感情表現やストーリー展開の描写で出てくることがあるので、文脈から正しく意味を把握できるようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージで覚える: 「S」の形が息を吐く風の流れのようにイメージできるかもしれません。

  • 音で覚える: /saɪ/ は「サイ」と単純なので、「サイ…」とつぶやくような「ため息」を連想すると記憶しやすいです。

  • ショートストーリー: 「試験が終わって『サイ…(sigh)』とため息をつく」イメージを持つと、スペリングと発音が結びつきやすくなります。


以上が、名詞 “sigh” の詳細解説です。疲れているときや落胆しているときなどに自然と出る「ため息」を表す、とても便利な単語なので、ぜひ会話や文章表現に取り入れてみてください。

意味のイメージ
sigh
意味(1)

ため息

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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