元となった辞書の項目
shut
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: shut
品詞: 形容詞 (主に口語表現で「閉まっている」という意味で使われます)
- 意味 (英語): closed; not open
- 意味 (日本語): 閉まっている、開いていない
- 例えばドアや窓、店などが「閉まっている」状態を表すときに使われる形容詞です。あくまで口語的・カジュアルな表現で、「すでに閉まっている状態」を強調します。
活用形:
- 形容詞なので、形そのものは変化しません。
- 一般的には「shut (形容詞)」のまま使用します。
他の品詞になった時の例:
- 動詞 (to shut): 「~を閉じる」
- 例: “Please shut the door.” (ドアを閉めてください)
- 例: “Please shut the door.” (ドアを閉めてください)
- 名詞 (ほぼ使われないが、口語表現で “shut” を “closing time” のように扱う場合もある)
- 例: “We’re nearing shut.” (かなり口語的で珍しい表現ですが、「閉店が迫っている」のようなニュアンス)
CEFRレベル: B1 (中級)
- 「shut」は「close」の口語的バリエーションで、日常会話では比較的よく登場する単語です。A2レベルでも見かけるかもしれませんが、形容詞として使う場合には文脈を理解する力が必要なため、B1の目安です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成: 「shut」は短い語で、はっきりした接頭語や接尾語はありません。
- 語幹: “shut” (「閉じる」という意味合いそのもの)
関連性・派生語:
- shut down (句動詞): (機械やシステムを)停止する、閉鎖する
- shut off (句動詞): (電源などを)切る、遮断する
- shut out (句動詞): 締め出す
- shut up (句動詞): 口をつぐむ、黙る (口語的)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)
- “doors are shut” – ドアが閉まっている
- “windows shut tight” – 窓がぴったり閉まっている
- “keep it shut” – それを閉じたままにしておく
- “shut tight” – きつく閉まっている
- “store is shut” – 店が閉まっている
- “eyes shut” – 目を閉じている
- “shut for business” – (店などが) 営業を終了している
- “shut fast” – しっかり閉まっている
- “firmly shut” – 固く閉じられている
- “shut and locked” – 閉まって鍵がかかっている
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の “scyttan” や中英語の “shutten” に由来し、「閉じる」という意味が古くから定着しています。
ニュアンス:
- 「shut」は「close」に比べて、やや口語的で直接的な響きがあります。動作(閉じる)だけでなく、形容詞として「閉まっている」状態を端的に表します。
- 口語で日常的に使われることが多く、フォーマルな文書や公的文章では “closed” のほうが好まれる場合があります。
使用時の注意点:
- 「shut up」のように乱暴な言い方に転じる場合があるので、単純に人に対して「shut」を用いる際はニュアンスに注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての “shut”: 「すでに閉まっていること」を示す。
- 例: “The door is shut.”
- 例: “The door is shut.”
- フォーマル/カジュアル:
- フォーマル: “closed” を使うことが多い
- カジュアル: “shut”
- フォーマル: “closed” を使うことが多い
- 名詞 (countable/uncountable): 形容詞ですので、数えられる形で使われることは原則ありません。
- 動詞としては他動詞: “to shut something” のように目的語を取り、「~を閉じる」の意味を表します。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “The door is shut. Can you open it?”
(ドア閉まってるよ。開けてくれる?) - “My window is always shut at night to keep out the noise.”
(夜は騒音を防ぐために窓をいつも閉めています。) - “Is the store shut already?”
(もうお店閉まっちゃったの?)
ビジネス (少しフォーマル)
- “All conference rooms are shut for maintenance today.”
(本日はメンテナンスのため、会議室はすべて閉鎖されています。) - “Please make sure all files are properly shut before leaving.”
(退社する前に、すべてのファイルがきちんと閉じられていることを確認してください。) - “The system remains shut during the software upgrade.”
(ソフトウェアのアップグレード中、システムは閉鎖されたままです。)
学術的 / 堅めの文脈
- “The laboratory doors remain shut to prevent unauthorized access.”
(研究室のドアは不正アクセスを防ぐために閉じられたままです。) - “When the chamber is completely shut, the experiment can proceed.”
(チャンバー(実験室)が完全に閉鎖されてから実験を進めることができます。) - “All files were found shut and secure during the inspection.”
(検査の結果、すべてのファイルが閉鎖され安全であることが確認されました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “closed” (クローズド) – 一般的な丁寧表現で「閉じた」状態
- “sealed” (シールド) – 「密閉された」というニュアンスで、空気や液体が漏れないイメージ
- “fastened” (ファスンド) – 「留め具などで止められた」ややフォーマル
- “shut” はややカジュアルかつ行為や状態を強く簡潔に表すイメージがあります。
反意語 (Antonyms)
- “open” (オープン) – 開いている
- “unlocked” (アンロックト) – 鍵が開いている
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ʃʌt/
- アメリカ英語: shʌt(「シャット」に近い)
- イギリス英語: ʃʌt(ほぼ同じ発音。アクセントも同様に1音節なので、強勢は “shut” そのものに)
- よくある発音ミス: 「シュット」と /u/ に近く伸ばしてしまったり、/a/ に近く “shat” と言ってしまわないよう注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “shut” を “shutt” と重ね書きしてしまうなど
- 同音異義語との混同: 現代では “shut” と同音異義語は少ないですが、 “shoot” (/ʃuːt/) と発音を混同しないように注意が必要
- 口語表現 “shut up” を会話で安易に使うと、相手に失礼になることが多いです。試験などフォーマルな場では “close one’s mouth” など別表現に置き換えるか、避けたほうが無難です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “ドアをバタンと閉める音”をイメージすると、
shut
の短い響きと結びつきやすいです。 - スペリングのポイント: “sh” + “u” + “t” の 3文字構成で、非常にシンプル。
- 勉強テクニック:
- “shut the door” は非常に基本的なフレーズですので、「ドアを閉める」というイメージとセットにして覚えると良いです。
- 形容詞用法も「ドアが閉まっている(The door is shut)」という形で一緒に覚えましょう。
- “shut the door” は非常に基本的なフレーズですので、「ドアを閉める」というイメージとセットにして覚えると良いです。
以上が、形容詞 “shut” の詳細です。日常会話では「closed」と似た意味で頻繁に登場しますが、よりカジュアルで直接的な響きがある、と覚えておくと使い分けに役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
(戸などが)閉まった,閉じた
意味(2)
《be +》(工場や店が)閉まった,閉鎖した