元となった辞書の項目
settler
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「settler」を、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: settler
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
意味(英語): a person who goes to live in a new place or country
意味(日本語): 入植者、新しい土地に移り住んで定住する人
「settler」は、主に新しい土地や国に移住して住み着く人を指します。歴史的には、たとえばアメリカ大陸やオーストラリアに移住したヨーロッパ人などを指すことが多いです。「開拓者」というニュアンスを持つこともあります。
CEFRレベルの目安としては、歴史や社会の話題でよく使われる語であり、ニュース記事などでも目にします。レベルの目安は B2(中上級) 以上と考えてよいでしょう。
- B2(中上級): 現代社会や歴史の文脈で使える単語を広く習得している段階
派生形
- settle (verb): 定住する、解決する
- settlement (noun): 入植地、解決、合意
- settling (noun/gerund): 定住すること、沈殿などの動作
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語根: “settle”
- 「定住する」「決着をつける」という意味を持つ動詞
- 接尾語: “-er”
- 「~する人」という意味を作る接尾語
意味の詳細
- settler は、新天地に移ってきた人、特に歴史的に未開拓とされた地域に移住して生活の基盤を築いた人たちを指します。
コロケーション(共起表現)10選
- early settler – 早期の入植者
- European settler – ヨーロッパからの入植者
- frontier settler – 辺境地・国境地帯への入植者
- American settler – アメリカ大陸に移り住んだ入植者
- pioneer settler – 先駆的な入植者
- settler community – 入植者コミュニティ(共同体)
- settler colony – 入植コロニー/植民地
- foreign settler – 外国からの入植者
- new settler – 新たに移り住んできた人
- settler family – 入植者の家族
3. 語源とニュアンス
語源
- 「settle」は、中英語で setlen から来ており、「定住する」「解決する」といった意味を持っていました。そこに「~する人・もの」という意味を与える “-er” が付いた形が「settler」です。
ニュアンス
- 歴史的文脈では「植民」「開拓」「未開拓地への移住」のイメージが強い言葉です。
- 現代的には、特定の地域への外国人移住を指す場合もあります。
- カジュアルな会話ではあまり頻繁に使う単語ではなく、ややフォーマルまたは歴史的・社会的文脈での使用が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞)
- “a settler” / “two settlers” のように複数形で使えます。
- “a settler” / “two settlers” のように複数形で使えます。
- 「settler」を修飾する形容詞が来ることが多い(New, early など)
- フォーマルな文脈では、歴史資料や記述文などで用いられることが多いです。
よくある構文・イディオム
- be a settler of some region: ある地域の入植者である
- early settlers in (場所): (場所) における初期の入植者
5. 実例と例文
日常会話での例文(カジュアルな文脈)
- “I learned that my great-grandfather was a settler in the Midwest.”
(私の曽祖父はアメリカ中西部の入植者だったと聞いたんだ。) - “Did you know this neighborhood was founded by settlers in the 19th century?”
(この地域が19世紀の入植者たちによって作られたことを知っていた?) - “They found old records of settlers who built their homes along the river.”
(川沿いに家を建てた入植者たちの古い記録が見つかったって。)
ビジネスでの例文(ややフォーマル)
- “Our company is funding a historical documentary about the earliest settlers in this state.”
(私たちの会社は、この州の初期入植者に関する歴史ドキュメンタリーを資金提供しています。) - “The museum hosted an exhibit on the lives of 18th-century settlers.”
(その博物館では、18世紀の入植者の暮らしに関する展示を開催しました。) - “The local government organized a ceremony to honor the descendants of the original settlers.”
(地方自治体は、元々の入植者の子孫を称える式典を開催しました。)
学術的文脈での例文(フォーマル・書き言葉)
- “The arrival of European settlers significantly impacted the indigenous populations.”
(ヨーロッパからの入植者の到来は、先住民社会に大きな影響を与えました。) - “Scholars have debated the role of settler communities in shaping colonial policies.”
(研究者たちは、入植者コミュニティが植民地政策を形成するうえで果たした役割について議論しています。) - “This study examines the economic interactions between settlers and local tribes in the 17th century.”
(本研究は、17世紀における入植者と現地の部族間での経済的交流を検証しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- colonist (植民者) – 「colonize(植民地化する)」に由来し、国家的規模で新たな土地を支配するニュアンスが強い。
- pioneer (開拓者) – 未開の領域を先駆的に切り開くニュアンスが強い。
- immigrant (移民) – 「移民」というより一般的な用語で、個人が別の国へ移り住むことを指す。
- 「settler」は歴史的・社会的文脈で、移住だけでなく「開拓する・新しく根を下ろす」ニュアンスを強調するときに使われます。
反意語
- native (先住民) – その土地にもともと住んでいる人々。settlerとの対置で使われることが多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈsɛt.lər/ (アメリカ英語), /ˈset.lə/ (イギリス英語)
- 強勢(アクセント): 最初の音節 “SET” に強勢があります。
- アメリカ英語では「ラー」、イギリス英語では「ラ」と弱く発音する傾向があります。
- “t” の発音が弱くなると “sed-ler” のように聞こえる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「setteler」と “t” を 一つ増やしてしまうミスがあるので注意。
- 「settle」と混同して、文脈的に「解決する」という動詞の意味で使わないように留意。
- TOEFLやIELTSのリーディング、歴史や社会問題にかかわる文章で目にする可能性が高い単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「settle(定住する)」+「-er(~する人)」というシンプルな作り方。
- 「settle down(腰を落ち着ける)」のイメージに、「開拓者」「入植者」を想像して覚えるのがよい。
- 時代劇や西部劇(Western)などのイメージを思い浮かべながら記憶すると印象に残りやすいでしょう。
以上が「settler」の詳細解説です。歴史や社会の文脈でしばしば登場する重要単語ですので、例文や関連語とあわせてしっかり身につけてください。
意味のイメージ
意味(1)
移民,植民者,開拓者