最終更新日:2025/09/14
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元となった辞書の項目

scratch

IPA(発音記号)
名詞

かき傷,かすり傷

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: scratch

品詞: 名詞 (※動詞としても使われることがあります)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 日常的によく使われる単語であり、「引っかき傷」「擦り傷」「引っかいた跡」を意味します。

  • たとえば指などで表面をこすったり、ひっかいたりしてできた「傷」というイメージです。

基本的な意味(英語):


  • A slight cut or mark caused by scratching.

基本的な意味(日本語):


  • 「引っかき傷」「擦り傷」のことです。軽くこすったり、物の表面がこすれてできた目立つほどではない傷を指します。

  • 日常会話では小さな傷を指すときに「I have a scratch on my phone.(携帯に引っかき傷がある)」などと使います。ちょっとしたダメージのニュアンスを伝えられます。

活用形 (noun の場合)


  • 単数形: scratch

  • 複数形: scratches

他の品詞での形


  • 動詞: “to scratch” → 「〜をひっかく」「〜に引っかき傷をつける」など

  • 形容詞: “scratch” は「寄せ集めの」「その場で寄せ集めた」という表現で使われることがあります(例: scratch team ― 即席チーム)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「scratch」は明確な接頭語・接尾語を含む構成ではありません。中英語や古いゲルマン系の言語に由来するとされます。

詳細な意味


  • 「引っかいた跡・擦り傷」としての物理的な傷

  • 「軽度の損傷」というニュアンス

  • 比喩的に「ほんの少しの量」や「最初の状態(from scratch)」を指す表現で使われることもあります

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. a small scratch → 小さな引っかき傷

  2. scratch marks → 引っかき傷の跡

  3. a scratch on the surface → 表面上のかすり傷

  4. hairline scratch → ごく細い傷

  5. scratch resistance → 傷に対する耐性

  6. from scratch → ゼロから(比喩表現)

  7. scratch card → スクラッチカード(宝くじ等)

  8. scratch paper → メモ用紙、下書き用紙

  9. chicken scratch → 乱雑な字(まるでニワトリがひっかいたような字)

  10. scratch and sniff → (シールなどの)こすると匂いがするもの


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 中英語の“scracchen”から来ているとされ、さらに古いゲルマン系言語が起源とも言われます。

  • 歴史的用法: 古くから「ひっかく行為」や「軽い傷」を指す意味で使われてきました。

  • ニュアンスや感情的響き:


    • 「ちょっとしたダメージ」「些細な問題」という比較的軽い響きがあります。

    • 深刻な傷ではなく、軽い引っかき傷を想起させるため、日常的でカジュアルに使われる表現です。


  • 使用シーン:


    • 口語(カジュアル)・文章(ややフォーマル)の両方で使われますが、基本的に「軽い傷」というような感覚。

    • ビジネス文書で使われる場合は、製品の状態報告や保証などの文脈で「scratches」の有無を記載する、といった場面が多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての可算/不可算: 一般的には可算名詞として扱われます。軽い傷一つひとつを「a scratch」「two scratches」のように数えられます。

  • 動詞との違い: 動詞としての“scratch”は「〜を引っかく」「かゆいところをかく」「取り消す」など複数の意味をもちますが、ここでは名詞としての使い方に注意しましょう。

  • 代表的な構文


    • “He got a scratch on his arm.” (彼の腕に引っかき傷がある)

    • “The table has a deep scratch.” (テーブルには深い傷がある)


  • イディオム


    • “start from scratch” → ゼロから始める

    • “up to scratch” → 基準・要求を満たしている、満足のいくレベルに達している



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I noticed a small scratch on my phone screen.”

    (携帯の画面に小さな引っかき傷を見つけたよ。)

  2. “My cat left a scratch on the couch.”

    (うちのネコがソファーに引っかき傷をつけちゃった。)

  3. “Don’t worry, it’s just a scratch. It doesn’t hurt.”

    (心配しないで、ただの軽い傷だよ。痛くはないんだ。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “This product has no visible scratches and is in good condition.”

    (この製品には目立った傷がなく、状態は良好です。)

  2. “Customers often complain about scratches during shipping.”

    (配送中に傷がついたとお客様からよくクレームが入ります。)

  3. “Please inspect the goods for any scratches or dents upon arrival.”

    (到着時に傷やへこみがないか、商品を確認してください。)

(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “A microscopic scratch on the lens can significantly affect image quality.”

    (レンズの顕微鏡レベルの傷でも画質に大きな影響を及ぼすことがあります。)

  2. “Surface scratches influence the mechanical integrity of the material.”

    (表面の引っかき傷が、その素材の機械的強度に影響を及ぼします。)

  3. “Researchers are focusing on scratch-resistant coatings for electronic devices.”

    (研究者たちは電子機器向けの傷に強いコーティング技術に注目しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “nick” (ニック) → 小さな欠けや切れ目

  2. “mark” (マーク) → 傷に限らず、さまざまな「印」や「跡」を幅広く指す

  3. “scrape” (スクレイプ) → 接触してこすれてできた傷やすり跡

  4. “abrasion” (アブレイジョン) → 擦れて削れたような傷(やや専門的/医学的)

→ “scratch” は引っかき傷という軽めのイメージ、 “nick” や “scrape” はもう少し削れる/切れるニュアンスがあります。

反意語 (Antonyms)


  • 明確な対義語はありませんが、傷がまったくない状態を表すには unmarked や “flawless” などと対比させる表現があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /skrætʃ/

  • アメリカ英語 (US) とイギリス英語 (UK) で大きな差はありませんが、アメリカ英語では [skræʧ] とやや短めに発音される傾向、イギリス英語では [skrætʃ] と明瞭に発音されることがあります。

  • 一音節の単語で、「scr-」の子音連結が続くため、始めの「sk」の後に「r」があることに注意が必要です。

  • よくある間違いとして、/skrʌtʃ/(スクラッチ)や /skræʃt/(最後を[t]にしてしまう)など、とくに日本語のカタカナ発音で混同しやすい点に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「scrach」「scrach」など、rが抜けたり、aが抜けたりすることに注意してください。

  • 同音異義語との混同: はっきりした同音異義語は少ないですが、 “scrap” (スクラップ) と書き間違えないようにしましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検では “from scratch” (ゼロから) のイディオムとして出題されることが多いです。また、製品状態を説明する文章で “scratch” が頻出することもあるため、ビジネスや日常どちらも使える単語として覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “scratch” は「ネコがひっかくイメージ」や「コインで削るイメージ」を思い浮かべると覚えやすいです。

  • プログラミング学習環境「Scratch」は、「自分で一から組み立てる=from scratch」のイメージが由来で、ゼロから作るという比喩的意味も押さえておくと、単語の記憶が深まります。

  • スペルの頭の “scr” は「スクル…」といったイメージで覚えておくと、似た単語(scrape, scrap など)との違いを意識しやすいでしょう。


以上が、名詞としての “scratch” の詳細解説です。引っかき傷や微量を表す便利な単語なので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
scratch
意味(1)

かき傷,かすり傷

意味(2)

ひっかく音,こする音,ガリガリいう音

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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