round
名詞 “round” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語
round
日本語
・(形が)丸いもの、円形
・(スポーツや試合などの)ラウンド、一巡り
・一通り、ひと回り
・巡回
「round」は、丸い形を表すだけでなく、一通りの動作や試合の区切りなど、広い意味で「ひと回り」「ひと区切り」を指す単語です。日常会話でもスポーツの試合でも、「次の順番」「次のラウンド」「一周する」などの意味でよく使われます。
品詞
名詞 (noun)
活用形
・単数形: round
・複数形: rounds
例: “The boxing match lasted twelve rounds.”(そのボクシングの試合は12ラウンド続いた)
他の品詞になった時の例
- 形容詞 ⇒ “a round table” (丸いテーブル)
- 動詞 ⇒ “to round something off” (~を丸める、うまく仕上げる)
- 副詞/前置詞 ⇒ “They walked round the block.” (彼らはその一区画をぐるっと回って歩いた)
CEFRレベルの目安
- A2(初級): スポーツ観戦や日常会話での「一周」「ラウンド」などの基本的な意味で遭遇する可能性あり。
- B1〜B2(中級〜中上級): 「一通りの巡回をする」「複数のステージ(ラウンド)がある試合」など、より幅広い文脈で使われるため、このあたりでしっかり身につけておきたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「round」には目立った接頭語・接尾語はありませんが、語幹は「round」のままです。ラテン語の “rotundus” に由来しており、「丸い」という意味に深く関連しています。
主な意味
円形の物・丸い物
- 「a round of cheese」チーズの円盤一つ分のイメージ
- 「a round of cheese」チーズの円盤一つ分のイメージ
(スポーツ・試合などの)ラウンド、一巡り
- 「the final round」最終ラウンド
- 「the final round」最終ラウンド
巡回、回覧
- 「to make one’s rounds」担当地域を巡回する
- 「to make one’s rounds」担当地域を巡回する
一通りの動作、一区切り
- 「a round of applause」一斉の拍手
- 「a round of applause」一斉の拍手
コロケーション(共起表現)10選
- a round of applause
→ 一斉の拍手 - a round of drinks
→ みんなに行き渡る一杯分の飲み物(ビールなど) - final round
→ 最終ラウンド / 決勝戦 - opening round
→ 開幕戦 / 最初のラウンド - round table discussion
→ 円卓会議 / 円卓ディスカッション - a round of golf
→ ゴルフの1ラウンド - round trip
→ 往復旅行 - do the rounds
→ 巡回する、(噂・話などが)広まる - second round
→ 2回戦 / 第二ラウンド - round figure (a “round number”)
→ 概数、キリのいい数字
3. 語源とニュアンス
「round」はラテン語の “rotundus”(丸い)に起源を持ち、古フランス語を経て中英語に取り入れられました。元々は「丸いもの」という物理的な形状を表しましたが、転じて「ひと区切り」や「一連の動作」といった抽象的な意味で広く使われるようになりました。
使用時のニュアンス
- スポーツの試合などでステージや段階を示す「ラウンド」としてよく使われる。
- 「一周」「巡回」「順番」といった繰り返しや巡回のイメージを伴う。
- 「a round of drinks」など日常の気軽な場面から「final round」「round table discussion」のようにフォーマルな文脈でも使われるなど、カジュアルとフォーマルの両方で頻出。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞として「a round(単数形)」か「rounds(複数形)」で使う。
- 可算名詞であり、具体的な「回数」や「ステージ」を意味するときは複数形(rounds)にすることが多い。
- 「drink」や「applause」など、「a round of ○○」の形でコロケーションが多くみられる。
よくある構文
“a round of + 名詞”
- “a round of applause,” “a round of beers” など。
- “a round of applause,” “a round of beers” など。
“the next/ final round”
- 段階的に複数のラウンドがある場合。
- 段階的に複数のラウンドがある場合。
“go/do a round”
- 「巡回する」「回る」の意味。
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的文脈の例をそれぞれ3つずつ挙げます。
A) 日常会話での例文
- “Let’s order another round of drinks.”
(もう一杯ずつ頼もうよ。) - “I heard it’s your turn to buy the next round.”
(次のラウンドはあなたの番みたいだよ。) - “After one round of the board game, everyone was hooked.”
(ボードゲームを一回やったら、みんなハマったよ。)
B) ビジネスでの例文
- “We need to prepare for the final round of negotiations.”
(最終交渉に向けて準備が必要です。) - “Let’s organize a round of presentations to see everyone’s progress.”
(みんなの進捗を見るために、一通りのプレゼンを実施しましょう。) - “The manager made his rounds to check on each department.”
(マネージャーは各部署を巡回して状況を確認しました。)
C) 学術的な文脈での例文
- “The concept was put to a round of peer reviews before publication.”
(その概念は出版前にピアレビューを一通り経た。) - “Each round of experiments yielded more consistent data.”
(実験を繰り返すごとに、より一貫したデータが得られた。) - “We had to go through several rounds of revisions for the journal article.”
(学術論文のために、何度か大幅な修正を行わなければならなかった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- circle(サークル)
- 円形の形そのものを強調。
- 円形の形そのものを強調。
- cycle(サイクル)
- 繰り返しの過程に焦点がある。
- 繰り返しの過程に焦点がある。
- turn(ターン)
- 「順番」や「回転」というニュアンスが強い。
- 「順番」や「回転」というニュアンスが強い。
- circuit(サーキット)
- 人や物が一周して戻るようなイメージを強調。
- 人や物が一周して戻るようなイメージを強調。
これらは文脈によっては「一周」や「巡回」を表す場合に使えるが、「round」は「回数」「段階」「丸い形」など幅広い意味で使われるのが特徴。
反意語 (Antonyms)
- square(四角形) … 形状としては対照的
- straight(まっすぐな) … カーブがない、曲線部分がないという意味で対照的
ただし抽象的な用法に直接対応する反意語はあまり多くありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /raʊnd/
- アメリカ英語: [ráʊnd]
- イギリス英語: [raʊnd]
強勢は単語全体にあり、[raʊnd] のように母音は「アウ」と「ラウンド」に近い音になります。
よくある間違いとして、口をあまり開かずに [rænd] のように発音してしまう点が挙げられます。しっかり “ou” を「アウ」と発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス “roud” や “rounde” などを起こしやすいので注意。
- 動詞使いの “round up(まとめる, ~を丸める)” などと混同する場合がある。
- “around” と “round” を混同しやすいが、前置詞や副詞として使うときの “round” はイギリス英語寄りの表現であり、アメリカ英語では “around” を使うことが多い。
- TOEIC・英検などでは「round table discussion」「the next round of surveys」など、ビジネスシーンやフォーマルな文脈で出題されることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “round” は “rotundus(丸い)” というラテン語から来ている、と覚えるとゴロが良いかも。
- 「丸い→区切りがない→一巡りするイメージ」と連想すると、試合や巡回、一区切りの文脈でも思い出しやすくなります。
- “round” は色々なバリエーション(名詞・動詞・形容詞・副詞)を持ち、日常でも頻出なので、Collocation(共起表現)とセットで覚えておくのがおすすめです。
以上が名詞 “round” の詳細解説です。スポーツの試合から日常会話まで幅広い場面で使われる語なので、ぜひコロケーションや文脈に合わせてうまく活用してください。
丸い物;円,輪;球,円筒形
(中心・軸をまわる)回転,(天体の)回転運動
《しばしば複数形で》(職務上などの)巡回,見回り
《単数形で》(行い・でき事の一つの)連続;繰り返り;(…が)ひとしきり続くこと《+of+名》
(ボクシングの一勝負の中の)ラウンド,回,(ゴルフデ全部のホールを回る)ラウンド,(カードゲームの)一回り
輪唱
(銃砲の)1回の射撃,一斉射撃
(射撃用弾薬の)1回分
(牛のもも肉の)丸切り,(パンの)丸切り《+of+名》
輪舞,円舞