元となった辞書の項目
register
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: register
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞の両方で使われる)
意味(英語)
- To record information or data officially or formally.
- To enroll or sign up for something.
- (感情や反応などが) 表面に出る、表示される。
意味(日本語)
- 公式や正式に何かを記録すること。
- 講座やイベントなどに申し込み、登録すること。
- 感情や考えが表に現れること。
「register」は、「申込む」「登録する」「公式に記録する」というニュアンスでよく使われる動詞です。なにかのリストやシステムに名前や情報を登録したり、サインアップしたりするときに用いられます。また、感情や状況などが“はっきりと表に表れる”という意味でも使われることがあります。
活用形
- 現在形: register
- 三人称単数現在形: registers
- 現在進行形: registering
- 過去形: registered
- 過去分詞形: registered
他の品詞形
- 名詞形: registration (登録、記録)
例: “The registration process was quite complicated.” - 形容詞形: registered (登録された)
例: “He is a registered voter in this district.”
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 一般的なトピックでよく目にする語で、習得しておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語「re-」: 「再び」「後ろに」という意味合いをもつ事が多い接頭辞。ただし、
register
の場合は、ラテン語の “registrum”(記録)に由来し、単純に「情報を記録にとどめる」のニュアンスとなっています。 - 語幹「gister」: はっきりとした独立した要素としてはいまは使われていませんが、ラテン語で「記録」を意味する語源に関連。
コロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)
- register for a course (コースに登録する)
- register an account (アカウントを登録する)
- register your interest (興味を登録・示す)
- register online (オンラインで登録する)
- register a complaint (苦情を正式に申し立てる)
- register to vote (投票の登録をする)
- register details (詳細を登録する)
- register for an event (イベントに登録する)
- register a company (会社を登記・登録する)
- register with a doctor (医師のところに患者登録する)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “registrum”(登録簿、記録)からの派生。「公式に記録されたもの」というイメージがあります。
- 歴史的背景: 文書や記録を管理することが非常に重要だった時代から続いており、 「公的に記入する」「書き留める」意味合いが現在まで受け継がれています。
- ニュアンス・注意点:
- 口語・文章どちらでもよく使われますが、ややフォーマル寄り。
- 「register one’s emotion」などは文脈によってはやや書き言葉的になります。
- 口語・文章どちらでもよく使われますが、ややフォーマル寄り。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての使い方
- “I need to register my address change at the city hall.”
→ 自分の住所変更を役所に登録する。 - 目的語(誰・何)を登録、記録するイメージ。
- “I need to register my address change at the city hall.”
自動詞としての使い方
- “Have you registered yet?”
→ もう登録を済ませましたか? - “His frustration didn’t register at first.”
→ 彼の苛立ちは最初は表に出なかった。
- “Have you registered yet?”
イディオム的用法
- “register with (someone/something)” → ~に登録する
- “register under (a name/category)” → ~の名前(またはカテゴリ)で登録する
- “register with (someone/something)” → ~に登録する
可算/不可算
- 動詞としては可算・不可算とは直接的に関係がなく、基本的に目的語があるかどうかで自動詞・他動詞が変わる。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I need to register for the gym before the end of the week.”
(週末までにジムの登録をしなきゃ。) - “Have you registered for the new yoga class yet?”
(新しいヨガクラスにはもう登録した?) - “My phone didn’t register the touch, so I had to restart it.”
(スマホがタッチを認識しなくて、再起動しなきゃいけなかった。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “You should register the company’s domain name as soon as possible.”
(なるべく早く会社のドメイン名を登録した方がいいですよ。) - “We need to register all new employees in the payroll system.”
(新入社員は全員給与システムに登録する必要があります。) - “Please register your findings in the official report by Thursday.”
(木曜日までに公式レポートにあなたの調査結果を記録してください。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Researchers must register each participant’s data to ensure accuracy.”
(研究者は正確性を確保するために、参加者一人ひとりのデータを登録しなければならない。) - “We encourage students to register early for the upcoming conference.”
(次回の学会には早めに登録するよう学生たちに勧めています。) - “Before analyzing the results, make sure to register the variables in the database.”
(結果を分析する前に、変数をデータベースに登録してください。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- enroll (申し込む、入学・加入などで「登録する」に似た意味)
- “I’m going to enroll in a language school.” → “I’m going to register at a language school.”
- enrollは特に学校・教室などでの「入学する」ニュアンスが強い
- “I’m going to enroll in a language school.” → “I’m going to register at a language school.”
- sign up (申し込む、署名のニュアンス)
- 口語的でカジュアルな場面での登録に使われる
- 口語的でカジュアルな場面での登録に使われる
- record (記録する)
- registerよりも「記録行為」に焦点を当てたニュアンス
- registerよりも「記録行為」に焦点を当てたニュアンス
反意語 (Antonyms)
- delete (削除する)
- remove (取り除く)
- deregister (登録を解除する)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˈredʒ.ɪ.stər/
- アメリカ英語: /ˈrɛdʒ.ɪ.stɚ/
- イギリス英語: /ˈredʒ.ɪ.stər/
アクセント(強勢):
- 第1音節“re”に強勢が置かれます: RE-gis-ter
- 第1音節“re”に強勢が置かれます: RE-gis-ter
よくある発音ミス:
- “gi”部分を /g/ で発音してしまう。正しくは /dʒ/(「ジ」)です。
- “gi”部分を /g/ で発音してしまう。正しくは /dʒ/(「ジ」)です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “registrer”のように “r” を余分に足してしまうミス。
- 同音異義語: 特に “registrar” (大学の教務課、登記担当者) や “register” (名詞:レジや記録簿) と混同しがち。
- 試験対策: TOEICや英検などで「登録する」「記録する」という意味合いで派生形も含めて覚えておくと有利。特に “registered” (登録された) “registration” (登録・記録) もよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「re + gist + er」で“もう一度奥まで手続きを入れる”イメージ
- 実際には語源が少し異なるものの、「登録ブックの中に情報を再度書き込む」と覚えると定着しやすい。
- 実際には語源が少し異なるものの、「登録ブックの中に情報を再度書き込む」と覚えると定着しやすい。
- 覚え方のコツ:
- 「re-で繰り返し、-gisterで“記録する”!」という風にイメージすると記憶に残りやすい。
- 日常でよく使う “sign up” と対比して「フォーマルな登録行為」をイメージ。
- 「re-で繰り返し、-gisterで“記録する”!」という風にイメージすると記憶に残りやすい。
以上が動詞 “register” の詳細な解説です。
「自分や誰かの情報を記録する・登録する」という文脈で使うことが多く、ビジネスや日常、学術的な場面で幅広く活躍する便利な単語です。ぜひ意識的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈他〉を登録する / を記録する,〈自〉に記録する《with,at,in》
意味(2)
…‘を'記録する
意味(3)
…‘を'登録する,名簿に入れる
意味(4)
〈郵便物〉‘を'書留にする
意味(5)
〈機械・器具が〉…‘を'示す
意味(6)
〈表情などが〉‘を'表す
意味(7)
(…に)記録する,記名する《+with(at, in)+名》
意味(8)
(…に)登録する;(…の)選挙人名簿に登録する;(…に)入学する《+for+名》
意味(9)
〈物事が〉心に残る,感銘を与える