最終更新日:2025/09/13

〈C〉録音したもの;レコード,テープ / 〈U〉録音された音

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

recording

IPA(発音記号)
名詞

〈C〉録音したもの;レコード,テープ / 〈U〉録音された音

このボタンはなに?

私はコンサートの録音をしました。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞 “recording” を、学習者の方にもわかりやすいように、なるべく詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: recording

品詞: 名詞 (countable, 時に不可算的にも使われることがある)

意味(英語): something (such as music or speech) that has been recorded, or the act of recording itself

意味(日本語): 録音または録画されたもの、または録音・録画の行為そのものを指す

「recording」という単語は、「ある音声や映像を機器などに記録したもの」を指します。たとえば、曲を録音した音源や映像を録画したファイルなどです。日常会話では音楽やインタビューを記録したものを指して使われたり、ビジネスでは会議の録音データを指すことも多いです。

難易度目安(CEFR レベル): B1(中級)

学習者が日常生活やある程度のやりとりで使えるレベルです。「レコーディングをする」「レコーディングを聴く」など、比較的よく出てくる単語です。

活用形など


  • 動詞 “record” に -ing がついて名詞化/動名詞化した形です。

  • 動詞として使う場合は “to record”(録音・録画する)です。

  • 他の品詞例:


    • 形容詞的用法はあまり一般的でありませんが、「recording device(録音機器)」というように、名詞を修飾する形で使われることがあります。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞 (re-): 「再び」「繰り返し」という意味をもつラテン語由来の接頭語

  • 語幹 (cord): ラテン語の「cor(心)」に由来し、元々は「思い起こす」ようなニュアンスをもっていた

  • 接尾辞 (-ing): 動名詞・名詞化する役割

「recording」は「record」という動詞に「-ing」をつけて名詞化(あるいは動名詞化)している形です。

よく使われるコロケーションと関連フレーズ(例と日本語訳)


  1. audio recording(オーディオ録音)

  2. video recording(ビデオ録画)

  3. studio recording(スタジオ録音)

  4. live recording(ライブ録音)

  5. digital recording(デジタル録音)

  6. analog recording(アナログ録音)

  7. field recording(フィールド録音)

  8. recording session(録音セッション/録音作業)

  9. voice recording(音声録音)

  10. music recording(音楽録音)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古フランス語 “recorder” は「思い出させる」を意味し、さらにラテン語 “recordari” (re- = 再び + cor = 心)に由来します。

  • もともとは「思い起こす」という意味合いがあり、そこから「情報を残す・記録する」という現代英語の意味へと変化してきました。

使用時の微妙なニュアンスや注意点


  • 「recording」は「録音・録画された結果物」にも「録音・録画の行為」にも使われるため、文脈によってどちらの意味か注意します。

  • 日常会話だけでなく、ビジネスやアカデミックでも幅広く使われます。

  • カジュアルな場面からフォーマルな場面まで、比較的どの場面でも違和感なく使える単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算・不可算:


    • 可算名詞として「a recording」「some recordings」のように、具体的な録音物を指す場合があります。

    • 不可算的に「recording is not allowed in this area(このエリアでは録音は禁止されています)」など、行為を指す文脈で用いられることもあります。


  2. 一般的な文型での使い方:


    • “I made a recording of the interview.”(インタビューを録音した。)

    • “This recording is of high quality.”(この録音は高音質だ。)


  3. イディオムや構文:


    • “keep a recording of…”(〜を録音(あるいは録画)して保存する)

    • “release a recording” (録音されたデータや音源を公開する)



5. 実例と例文

「recording」は日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使われます。ここでは各シーンでの例文を示します。

日常会話(カジュアル)での例文


  1. “I love listening to live recordings of my favorite bands.”

    (お気に入りのバンドのライブ録音を聴くのが大好きなんだ。)


  2. “Could you send me the recording of yesterday’s jam session?”

    (昨日のジャムセッションの録音を送ってもらえない?)


  3. “I accidentally deleted the voice recording from my phone!”

    (スマホの音声録音を誤って消しちゃった!)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Please review the meeting recording before our next discussion.”

    (次の議論の前に、会議の録音を確認してください。)


  2. “We keep all project recordings for reference and compliance.”

    (私たちはリファレンスとコンプライアンスのため、すべてのプロジェクトの録音を保管しています。)


  3. “The client requested a high-quality audio recording of the presentation.”

    (クライアントはプレゼンテーションの高音質音声録音を求めました。)


学術的・研究での例文


  1. “The lab requires audio recordings of each subject’s response.”

    (研究所では、被験者それぞれの応答を録音した音声データが必要とされています。)


  2. “We compared field recordings from different habitats for our analysis.”

    (私たちは分析のため、異なる生息地で録音したフィールド録音を比較しました。)


  3. “The professor shared archival recordings from the 1960s to illustrate changes in dialect.”

    (教授は方言の変化を示すため、1960年代のアーカイブ録音を共有しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “track” (トラック)


    • 音楽や音声の「一曲分」「一つの録音データ」を指すことが多い。

    • “recording” よりも個々のセクションを強調するときに使われる。


  2. “audio” (オーディオ)


    • 音声データそのものをより広範に指す。

    • “recording” は記録物である点が強調されるが、 “audio” は音声の種類や形式に注目。


  3. “footage” (映像)


    • 映画・ビデオ撮影素材の「映像」を指す。

    • “recording” は音声だけの場合でも使えるが、 “footage” は映像中心。


反意語


  1. “live”(ライブ、 生の)


    • “recording” が「記録されたもの」であるのに対し、“live” は「生中継」や「現場で直接」という意味合い。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /rɪˈkɔːr.dɪŋ/ (米), /rɪˈkɔː.dɪŋ/ (英)


    • アメリカ英語:[rɪ-kɔːr-dɪŋ]

    • イギリス英語:[rɪ-kɔː-dɪŋ]


  • アクセント(強勢)の位置: “-cord-” の部分に強勢が置かれます。

  • よくある発音の間違い:


    • 語尾の “-ing” を「イング」ではなく「イン」に近く発音してしまうなど。

    • /rɪˈkɔːr.dɪŋ/ の /kɔːr/ 部分の母音が曖昧になりやすい。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “recording” の “c” の後に “o” が入っていることを忘れがち (“recoding” と誤記されやすい)。

  2. 同音異義語との混同:


    • “record” (名詞: 記録, 動詞: 記録する) と混同してしまうが、文脈上 “-ing” がついている形に注意。


  3. TOEICや英検など試験での出題例:


    • ビジネス文脈で「会議を録音した」「インタビューを録音した」という場面で選択肢に出てきやすい。

    • 「録音データを聴く」「録音設備」などに関する問題が出題されやすい。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「音や映像を再び心(cor)で思い出す」 → 「録音・録画があれば、あとで何度でも“再び心に呼び起こす”ことができる」というイメージで覚えると、語源から理解しやすくなります。

  • 覚え方のテクニックとしては「re-(再び)+ cord(心)+ -ing(行為・もの)」で「もう一度思い出せるように“録音・録画”する行為や作品」と捉えましょう。

  • “record”+“-ing” のシンプルな結合なので、スペルは「record + ing = recording」と連結させて覚えましょう。


以上が、名詞 “recording” の詳細な解説です。録音や録画という行為が身近になっている現代では、非常によく目にする・耳にする単語でもあります。ぜひ、多様なシーンで活用してみてください。

意味のイメージ
recording
意味(1)

〈C〉録音したもの;レコード,テープ

意味(2)

〈U〉録音された音

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★