最終更新日:2025/09/25

〈U〉《...に》手を伸ばすこと《for ...》

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元となった辞書の項目

reach

IPA(発音記号)
動詞

〈U〉《...に》手を伸ばすこと《for ...》

このボタンはなに?

子供達は母親の声の届くところにいるよういわれた。

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解説

以下では、動詞 “reach” について、英語学習者向けの観点でできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 【英語】: to arrive at; to get to a particular place or situation; to extend your hand or arm to touch or take something

  • 【日本語】: 「到達する」「着く」「届く」「手を伸ばして取る」などの意味を持ちます。


    • たとえば、目的地に「到着する」ことや、人や物などに「手が届く」状態を表現するときによく使われます。「目標に達する」というニュアンスでも使われるため、目標や成果を得るときにもよく使われる単語です。


品詞


  • 動詞 (Verb)


    • 自動詞 (例: I finally reached. のように文脈から場所などが明らかな場合)

    • 他動詞 (例: I reached the station.)


活用形


  • 原形: reach

  • 三人称単数現在形: reaches

  • 現在分詞/動名詞: reaching

  • 過去形: reached

  • 過去分詞: reached

他の品詞になった場合の例


  • 名詞 “reach” : “within (one’s) reach”「手が届く範囲」, “out of reach”「手の届かない範囲」

  • 形容詞 “reachable” : 「到達可能な」

CEFRレベル目安: B1(中級)


  • B1(中級) : 日常会話で頻出し、目的地に着く、成果を得るなどシンプルな会話でも使われ、広範囲に応用が効く単語。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“reach” ははっきりした接頭語・接尾語があるわけではありません。古英語の語源(rǣcan)に由来し、「伸ばす、差し出す」という意味をもった言葉から発展しています。

よく使われる関連表現・派生語など


  • “reachable” (形容詞) : 到達可能な

  • “overreach” (動詞) : 欲を出し過ぎる、無理をする

  • “outreach” (多義的に名詞・動詞) : 奉仕活動(名詞) / 上回る(動詞) など

コロケーション(共起表現)10個


  1. reach an agreement(合意に達する)

  2. reach a conclusion(結論に達する)

  3. reach a decision(決定に至る)

  4. reach for the stars(高い目標を掲げる)

  5. reach out to someone(誰かに連絡を取る/手を差し伸べる)

  6. reach your goal(目標を達成する)

  7. reach a milestone(重要な節目を迎える)

  8. reach the breaking point(限界に達する)

  9. reach a compromise(妥協点に達する)

  10. within one’s reach(手が届く範囲で/実現可能な)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “rǣcan” (「伸ばす」「差し出す」という意味) から派生。

  • 最初は「手を伸ばす」物理的な動作を中心に使われていましたが、時代とともに「到達する」「実現する」といった抽象的な意味にも広がりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「物理的に到達する」(例: reach the top shelf) と「状況的・抽象的な目標に到達する」(例: reach your goal) の両面をもつ。

  • 口語・フォーマルどちらでも幅広く使われる。ビジネスで「reach a conclusion」「reach a decision」のように正式な文脈でもよく使われる。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞としての使い方


    • 目的語(到達場所・目標など)を直接とる。

    • 例: “I reached the station just in time.”


  2. 自動詞としての使い方


    • 文脈によっては省略可能(目的語を明示しない)。

    • 例: “We kept walking until we finally reached.”


  3. イディオム・一般的な構文


    • “reach out (to someone)” : 手を差し伸べる/連絡を取る

    • “reach for something” : 何かに手を伸ばす


  4. 使用シーン


    • フォーマルな場面: “We have reached an agreement on the contract.”

    • カジュアルな場面: “Did you reach home safely?”



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I can’t reach the top shelf. Could you help me, please?”


    • (一番上の棚に手が届かないの。手伝ってくれる?)


  2. “When you reach the park, call me.”


    • (公園に着いたら電話してね。)


  3. “I’m trying to reach for the remote, but it’s too far!”


    • (リモコンを取ろうとしてるんだけど、遠すぎるよ!)


(B) ビジネスでの例文


  1. “Let’s reach a final decision by the end of the week.”


    • (今週末までに最終決定に到達しましょう。)


  2. “We need to reach out to more potential clients.”


    • (もっと潜在顧客にアプローチする必要があります。)


  3. “After several meetings, we reached an agreement on the budget.”


    • (何度かの会議を経て、予算について合意に達しました。)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “His research helps us reach a deeper understanding of climate change.”


    • (彼の研究は、気候変動についてより深い理解に到達する助けとなります。)


  2. “Our study reached the conclusion that diet significantly affects health.”


    • (私たちの研究は、食事が健康に大きく影響を与えるという結論に達しました。)


  3. “By analyzing the data, we can reach a robust hypothesis.”


    • (データを分析することで、堅固な仮説を導き出すことができます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. arrive(到着する)


    • 物理的な場所に着くことを指す。抽象的な「目標に達する」という文脈では「arrive at a decision」などもあるが、“reach”の方がより広いイメージ。


  2. get to(到達する)


    • もっとカジュアルな表現。日常会話で“get to the station”のように使う。


  3. attain(達成する)


    • “reach”よりフォーマルなニュアンスで、特に目標達成に焦点がある。


  4. accomplish(成し遂げる)


    • 「成果・目標を達成する」という意味。日本語では「成し遂げる」「完遂する」。


反意語


  • depart(出発する)、leave(去る)


    • “reach”が「到着する」の意味を持つのに対し、これらは「出発する」「離れる」を意味する。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /riːtʃ/


    • アメリカ英語(米): [ríːtʃ] / イギリス英語(英): [rɪ́ːtʃ](長音に注意)


  • 強勢(アクセント): 単音節なので特に単語内でのアクセントは変わらず、要は「少し長い “ee” の音+“ch”」を意識するとよいです。

  • よくある間違い: “reach” /riːtʃ/ の “ch” を /ʃ/ (シ) として発音してしまうなど(正しくは「リーチ」)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “reache” と余計に e を付けてしまう、あるいは “rich” と混同するなど。

  • 同音異義語との混同: “reech” という単語は存在せず、また “rich” (裕福な) と音が似ているようで実は子音が違うので注意。

  • 試験対策(TOEIC・英検など): ビジネス会話で「reach out to new clients」や「reach a consensus」のような熟語表現が出題されやすい。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「リーチ」を「のびをして何かをつかむイメージ」で覚えるとよいです。

  • “reach” は「手を伸ばして何かを取る」動作→そこから “到達する/達成する” というイメージにつなげやすいです。

  • 意味の幅を広げると、“reach a goal/conclusion/decision” のように「~に到達する」という表現をまとめて覚えると便利です。


以上が、動詞 “reach” の詳細な解説となります。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使うことができる、とても便利な単語です。ぜひ、いろいろな表現をまとめて覚えてみてください。

意味のイメージ
reach
意味(1)

〈U〉《時にa~》(…に)手を伸ばすこと《+for+

意味(2)

〈U〉(手・声などの)届く範囲《+fo+

意味(3)

〈U〉(力・理解などの)及ぶ範囲

意味(4)

〈C〉(川の曲がり目の間の)直線流域

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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