元となった辞書の項目
qualified
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: qualified
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形:
- 原形: qualified
- 比較級: more qualified
- 最上級: most qualified
意味 (英語)
- Having the necessary skill, experience, or knowledge to do a particular job or activity.
- Limited or restricted in some way (例: a qualified success = 部分的な成功).
意味 (日本語)
- 「必要な技能や経験を備えている」という意味です。たとえば、ある仕事をこなす力・経験を十分に持っていることを表します。
- 「制限や条件がついている」という意味を表すこともあります。例として、“a qualified success”と言うと「条件つきの成功・完全ではない成功」を意味します。
こういった場面で「qualified」は、「能力や資格を持っている」「(成功などが)限定的である」というニュアンスで使われます。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
B2レベルは、英語の基礎が概ねできていて、日常会話からやや専門的なトピックまで理解できる段階です。「qualified」を適切に使えると、表現がより正確になります。
他の品詞になったときの例
- qualify (動詞): to give someone the skills or knowledge needed for a particular job or activity / to have those skills. 例) I want to qualify as a teacher.
- qualification (名詞): a skill, quality, or experience that makes you suitable to do a particular job or activity. 例) You need certain qualifications to apply for this position.
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (prefix): なし
- 語幹 (root): qual- (ラテン語の
qualis
= “of what kind” に由来) - 接尾語 (suffix): -ify(動詞形にする) → qualify(動詞) → qualified(形容詞形)
関連単語・派生語
- qualify (動詞): 資格を取得する / 資格を与える
- qualification (名詞): 資格、適性
- qualifier (名詞): 予選通過者、資格を与える人/もの
よく使われるコロケーション(10個)
- fully qualified → 完全に資格を備えている
- highly qualified → 非常に優秀な資格を持つ
- qualified candidate → 資格のある候補者
- qualified staff → 資格を持ったスタッフ
- qualified opinion → 条件付きの意見 / 限定的な意見
- qualified success → 完全ではない成功
- become qualified → 資格を得る
- remain qualified → 資格を維持する
- overqualified → その職種には資格が高すぎる
- underqualified → その職種には資格が不十分な
3. 語源とニュアンス
語源
「qualified」はラテン語の “qualis”(=「どのような種類の」)に、接尾語 -ify を付けた “qualify” から派生した形容詞です。もともとは「ある種類の資質を持たせる」という意味合いが根底にあります。
ニュアンス・使用時の注意
- 「必要な要件を満たしている」「立派な」といった肯定的な評価を与える場合に使われることが多いです。
- しかし「qualified success」のように、評価に条件がつく文脈ではネガティブではないものの「100%ではない」という意味をほのめかします。
- 口語からフォーマルまで幅広く使われますが、ビジネスや学術的な文脈でも頻繁に使用されるため、場面を問わず便利な形容詞です。
4. 文法的な特徴と構文
- qualified は形容詞で、主語や補語として使われます。例) He is qualified. / She is a qualified teacher.
- 他動詞としての qualify は “qualify (人) for (職務など)” の形で「(人)に(職務など)の資格を与える(付与する)」または「(人)が(職務など)の資格を得る」という意味で使います。
一般的な構文・イディオム
- be qualified for + 名詞/役職: ~の資格がある
例) He is fully qualified for the position. - qualified in + 分野/スキル: ~の分野・スキルにおいて資格を持つ
例) She is qualified in nursing. - qualified success: 条件付きの成功
例) The campaign was a qualified success.
フォーマル/カジュアル
- カジュアルな会話でも「He’s qualified for the job.」のように普通に使えます。
- ビジネス文書や会議の場面でもフォーマルに「She is highly qualified to lead this project.」と使います。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I’m sure you’re qualified for this job! You’ve got plenty of experience.”
(「あなたはこの仕事に十分向いていると思う!経験が豊富だもの。」) - “He seemed overqualified for the position, but he really wanted a simpler role.”
(「彼はそのポジションには資格が高すぎるように見えたけど、もっと簡単な役を望んでいたんだ。」) - “I don’t feel qualified to give advice on that topic.”
(「そのトピックについて助言するほどの資格はないと感じるよ。」)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “She is highly qualified to manage the new department.”
(「彼女は新しい部署を管理するのに十分な資格があります。」) - “We need a qualified accountant to handle our financial statements.”
(「財務諸表を扱える資格のある会計士が必要です。」) - “I believe Tom is well-qualified for the leadership role.”
(「トムはリーダー職にふさわしい資格があると考えています。」)
学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
- “Only qualified researchers are permitted to access the confidential data.”
(「資格を持った研究者のみが機密データにアクセスできます。」) - “A qualified scholar in this field will be presenting her findings at the conference.”
(「この分野の有資格の学者が、その研究結果を学会で発表します。」) - “Those who are not qualified in this methodology must complete additional training.”
(「この方法論の資格がない人は、追加のトレーニングを修了しなければいけません。」)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- competent (有能な)
- 「必要な能力を十分に持っている」という点が似ています。ただし「資格を公式に取得した」というニュアンスは必ずしも含まれません。
- 「必要な能力を十分に持っている」という点が似ています。ただし「資格を公式に取得した」というニュアンスは必ずしも含まれません。
- capable (能力がある)
- 「任務を果たす能力がある」という意味ですが、資格や要件の話よりも素質・力量を強調します。
- 「任務を果たす能力がある」という意味ですが、資格や要件の話よりも素質・力量を強調します。
- certified (認定された)
- 公式な証明や認定を受けている、というニュアンスが強いです。
- 公式な証明や認定を受けている、というニュアンスが強いです。
反意語
- unqualified (資格がない/不適格な)
- 「必要な資格や条件を満たさない」という意味で、最も直接的な反意語。
- 「必要な資格や条件を満たさない」という意味で、最も直接的な反意語。
- incompetent (無能な)
- 単純に能力や技能が足りないという意味合いが強いです。
- 単純に能力や技能が足りないという意味合いが強いです。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- イギリス英語 (BrE): /ˈkwɒl.ɪ.faɪd/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈkwɑː.lɪ.faɪd/
- イギリス英語 (BrE): /ˈkwɒl.ɪ.faɪd/
アクセント(強勢):
- “KWOL” の部分に強勢があります (KWOL-i-fied)。
- “KWOL” の部分に強勢があります (KWOL-i-fied)。
よくある発音間違い:
- 「クォリファイド」ではなく、最初の “qua” が「クウォ」に近い音になる点に注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: qualifyed と書いてしまう間違いがよくありますが、正しくは “qualified” です。
- 同音異義語との混同: 特に目立つ同音異義語はありませんが、“quality” (品質) と混同しないように注意が必要です。
- 試験対策: TOEICなどの試験でも、職務上のスキルや条件を問う文脈で頻繁に登場します。「be qualified to 〜」や「be qualified for 〜」を正しく使う問題が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源のイメージ: “qual”- は「どのような」を意味していたので、「必要条件に合うよう調整された」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。
- 覚え方のコツ: 「資格を取る(→qualify)→形容詞形(→qualified)」という流れを頭に置くと混同しにくくなります。
- スペリングのポイント: “qualify” の y を ied に変えるだけで形容詞形 (qualified) になるので、単純に 「y → i + ed」と覚えられます。
「qualified」は、仕事やスキル、試験など、あらゆる「必要条件」に絡む場面で登場する便利な形容詞です。資格や能力を表すときに積極的に使ってみましょう。
意味のイメージ
意味(1)
制限された,条件付きの
意味(2)
資格のある,適任の