〈U〉(法律・権威により…を)『禁止すること』;〈C〉(…の)『禁止令』《+『against』(『on』)+『名』(do『ing』)》 / 〈U〉《米》酒類の製造販売禁止 / 《P-》《米》禁酒法施行期間(1920‐1933),禁酒時代
prohibition
〈U〉(法律・権威により…を)『禁止すること』;〈C〉(…の)『禁止令』《+『against』(『on』)+『名』(do『ing』)》 / 〈U〉《米》酒類の製造販売禁止 / 《P-》《米》禁酒法施行期間(1920‐1933),禁酒時代
1. 基本情報と概要
単語: prohibition
品詞: 名詞(不可算名詞または可算名詞として扱われることもあります)
意味(英語): The act or an instance of prohibiting or forbidding something, especially by law.
意味(日本語): ある行為や物事を(特に法律などで)禁止すること、またはその状態を指します。法律や規則によって何かを正式に「やってはいけない」と定める際に使われる単語です。少しフォーマルな響きがありますが、一般的にも使われます。
- 活用形: “prohibitions” (複数形で用いる場合)
同じ語根の別品詞例:
- prohibit (動詞): “禁止する、妨げる”
- prohibitive (形容詞): “禁止する力がある、法外に高い(価格など)”
- prohibit (動詞): “禁止する、妨げる”
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2:中上級レベル。日常会話やビジネス文脈などで詳細に話す・読むことができるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- pro-(接頭語): ラテン語由来の「前に、先に」という意味(ただし、本単語においては直接的なニュアンスとして機能しているわけではありません)
- hibit(語幹): “to hold” や “to have” の意味を持つラテン語
habēre
に由来すると言われていますが、「prohibit」全体で「前に差し出して留める → 禁止する」のようなイメージがこもっています。 - -ion(接尾語): “状態や行為を示す名詞を作る” 接尾語
- pro-(接頭語): ラテン語由来の「前に、先に」という意味(ただし、本単語においては直接的なニュアンスとして機能しているわけではありません)
関連語や派生語:
- prohibit (動詞)
- prohibitive (形容詞)
- prohibited (形容詞、ある行為などが禁止されていることを示す)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例)
- “alcohol prohibition” (アルコール禁止)
- “total prohibition” (全面禁⽌)
- “strict prohibition” (厳格な禁止)
- “lift the prohibition” (禁止を解除する)
- “under prohibition” (禁止下にある)
- “legislation of prohibition” (禁止に関する法律)
- “enforce prohibition” (禁止を施行する)
- “violate the prohibition” (禁止に違反する)
- “prohibition on smoking” (喫煙禁止)
- “prohibition era” (禁酒法時代など、禁止法が施行されていた時代)
- “alcohol prohibition” (アルコール禁止)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “prohibēre” (pro- + habēre「前に差し出して抑える、阻む」) が語源です。
- 英語に入ってきて “prohibit” → “prohibition” という形で使われるようになりました。
- ラテン語の “prohibēre” (pro- + habēre「前に差し出して抑える、阻む」) が語源です。
歴史的背景/ニュアンス:
- アメリカ歴史上では、「Prohibition」といえば特に 1920年から1933年までの「禁酒法時代 (Prohibition Era)」を指すことが多いです。
- 法律・規則関連で「~の禁止」という文脈で使われると、かなりフォーマルな響きになります。
- アメリカ歴史上では、「Prohibition」といえば特に 1920年から1933年までの「禁酒法時代 (Prohibition Era)」を指すことが多いです。
使用時の注意点:
- 文章寄りのフォーマルな場面でよく使われますが、固い印象を与えたくない場合は “ban” や “forbid” などを使用することが多いです。
- 文章寄りのフォーマルな場面でよく使われますが、固い印象を与えたくない場合は “ban” や “forbid” などを使用することが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての扱い: 不可算名詞・可算名詞両方の用法があります。
- 不可算名詞として用いる場合: law or act などで禁止されている状態そのものを指す。
- 可算名詞として用いる場合: 複数の禁止事項を並べる際など、“prohibitions” として可算できる。
- 不可算名詞として用いる場合: law or act などで禁止されている状態そのものを指す。
典型的な構文:
- “There is a prohibition on [名詞/動名詞].”
- 例: “There is a prohibition on smoking in this area.”
- 例: “There is a prohibition on smoking in this area.”
- “The government imposed a prohibition on [名詞/動名詞].”
- 例: “The government imposed a prohibition on the sale of fireworks.”
- 例: “The government imposed a prohibition on the sale of fireworks.”
- “There is a prohibition on [名詞/動名詞].”
フォーマル/カジュアル:
- “prohibition” は公的文書や報道など、ややフォーマルな文脈でよく使われます。
- “prohibition” は公的文書や報道など、ややフォーマルな文脈でよく使われます。
5. 実例と例文
日常会話
- “I'm not sure if there's a prohibition on bringing outside food here.”
(ここで外から食べ物を持ち込むのが禁止かどうか分からないんだ。) - “They said there's a prohibition on loud music after 10 p.m.”
(午後10時以降、大音量の音楽は禁止されているらしいよ。) - “The prohibition on texting while driving is strict in this state.”
(この州では、運転中のテキストメッセージ使用は禁止が厳しいよ。)
ビジネス
- “The company introduced a prohibition on using personal devices in the office.”
(会社はオフィスでの個人端末使用を禁止した。) - “Due to export regulations, there's a prohibition on certain items to other countries.”
(輸出規制のため、特定の品目を他国に輸出することが禁止されている。) - “We need to clarify if there's any prohibition on sharing internal documents externally.”
(社外への内部文書共有が禁止されていないかどうかを確認する必要があります。)
学術・公的文脈
- “The prohibition of harmful substances is a key element of public health policy.”
(有害物質の禁止は公衆衛生政策の重要な要素です。) - “Historically, the prohibition era in the United States had significant social impacts.”
(歴史的に見て、アメリカの禁酒法時代は社会に大きな影響を及ぼしました。) - “International treaties sometimes include the prohibition of certain chemical weapons.”
(国際条約には特定の化学兵器を禁止する条項が含まれていることがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- ban (禁止)
- 「禁止する」という意味では “prohibition” とほぼ同じですが、“ban” の方が口語的で簡潔な表現。
- 「禁止する」という意味では “prohibition” とほぼ同じですが、“ban” の方が口語的で簡潔な表現。
- forbiddance (禁止)
- やや文語的・古風。頻度は低めです。
- やや文語的・古風。頻度は低めです。
- interdiction (禁止、阻止)
- 法律・軍事用語などで用いられ、やや専門的でフォーマル。
- ban (禁止)
反意語:
- permission (許可)
- 禁止の反対で、「許可」を意味します。
- 禁止の反対で、「許可」を意味します。
- permission (許可)
使い方のニュアンス:
- “prohibition” は法的・公的なニュアンスが強い。
- “ban” は日常会話からフォーマルまで幅広く使え、やや短くカジュアル。
- “interdiction” は軍事・法執行でよく用いられ、硬い印象。
- “prohibition” は法的・公的なニュアンスが強い。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˌproʊ.hɪˈbɪʃ.ən/
- イギリス英語: /ˌprəʊ.hɪˈbɪʃ.ən/
- アメリカ英語: /ˌproʊ.hɪˈbɪʃ.ən/
アクセントの位置:
- アメリカ英語・イギリス英語ともに “hi” の部分に強勢が来る “pro-hi-BI-tion”。
- 先頭の “pro” は弱く発音されます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに “hi” の部分に強勢が来る “pro-hi-BI-tion”。
よくある発音ミス:
- /proʊ/(アメリカ英語)を /prɑ/ と混同しやすい。
- “bi” の部分に正しくストレスを置かないと通じにくくなる場合があります。
- /proʊ/(アメリカ英語)を /prɑ/ と混同しやすい。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “prohibition” のつづりを “prohibit + ion” と分解して覚えるとミスを減らせます。
- “prohibition” のつづりを “prohibit + ion” と分解して覚えるとミスを減らせます。
- 同音異義語との混同:
- “proposition”(提案)など、視覚的に似た単語との混同に注意。
- “proposition”(提案)など、視覚的に似た単語との混同に注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検で出題される場合は、文脈上「法律・規則・政策」などについて述べる場合が多い。
- “prohibition on 〜” や “impose a prohibition” などのコロケーションが問題で問われる可能性が高い。
- TOEICや英検で出題される場合は、文脈上「法律・規則・政策」などについて述べる場合が多い。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「禁止ポスター」を想像:
- 大きく “NO!” と書かれたポスターを思い浮かべると、モノが「禁止」されているイメージとリンクしやすくなります。
- 大きく “NO!” と書かれたポスターを思い浮かべると、モノが「禁止」されているイメージとリンクしやすくなります。
- スペリングのコツ:
- “prohibit + ion” と区切って認識する。
- “pro-hibi-tion” と3つに分割して読む練習をすると覚えやすいです。
- “prohibit + ion” と区切って認識する。
- ストーリーをつくる:
- アメリカの “Prohibition Era”(禁酒法時代)を思い出すと、語源と文化的背景ごと記憶に残りやすいでしょう。
- アメリカの “Prohibition Era”(禁酒法時代)を思い出すと、語源と文化的背景ごと記憶に残りやすいでしょう。
以上が “prohibition” の詳細な解説です。法律や規則など、不自由に感じるような場面でも見かけるため、文脈をしっかり理解して使えると、より的確な英語表現が身につきます。
〈U〉(法律・権威により…を)禁止すること;〈C〉(…の)禁止令《+against(on)+名(do*ing*)》
〈U〉《米》酒類の製造販売禁止
《P-》《米》禁酒法施行期間(1920‐1933),禁酒時代