professor
1. 基本情報と概要
英単語: professor
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味(英語): a teacher of the highest rank in a college or university
意味(日本語): 大学やカレッジなどで最も高い階級の教員、または専門分野の研究・教育に従事する教員を指す名詞です。
「大学の先生や研究者を表す単語です。アメリカ英語では大学教員を総称して“Professor”と呼ぶことが多いですが、イギリス英語では特に高位の職階を示す呼称として使われます。」
活用形:
- 単数形: professor
- 複数形: professors
他の品詞形:
- 動詞形はありませんが、形容詞形として“professorial” (教授のような、教授職に関する) があります。
- “profess”は動詞で「公言する」「明言する」「〜であると自称する」という別の意味を持っていますが、直接「professor」の動詞形ではなく、語源的に関連のある単語です。
CEFRレベル: B2 (中上級)
「大学や専門的な文脈で使われる単語であり、ある程度英語に慣れた学習者向けといえます。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- profess(= declare openly, 公言する)
- -or(= 〜する人、行為者を表す接尾語)
「professor」は、もともと「自分の専門分野(教義)を公言する人」というようなイメージが根底にあります。
派生語・類縁語:
- profess (v.) : 公言する、明言する
- professorial (adj.) : 教授の、教授のような
- profession (n.) : 職業(専門職)
- professional (adj./n.) : 専門的な、専門家
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- assistant professor(助教授:アメリカ英語での呼称)
- associate professor(准教授)
- adjunct professor(非常勤教授)
- full professor(正教授、教授職の最上位を指す)
- professor emeritus / emerita(名誉教授)
- visiting professor(客員教授)
- endowed professor(寄付講座教授)
- professor of literature(文学の教授)
- tenured professor(終身在職権を持つ教授)
- department chair professor(学科長の教授)
「それぞれ教授職の特定の地位や役割を表すときに使われることが多い表現です。」
3. 語源とニュアンス
語源:
「‘professor’はラテン語の“professōr”に由来します。“professōr”は“profiteri(=公言する)”に由来し、『自分の専門領域を宣言する人』『信仰・知識を教える人』という意味合いがあります。」
ニュアンスや使用時の注意:
- アメリカ英語: 大学やカレッジで教壇に立つ人全般を“professor”と呼ぶ習慣があります。
- イギリス英語: より正式な職階として“professor”の肩書きを使うため、ポジションとしては限定的になります。
- カジュアルかフォーマルか: 基本的にフォーマルな場で使われることが多い単語ですが、“prof”という略称でカジュアルに呼ばれる場合もあります。
「大学や研究機関など、主にフォーマルなシーンで用いられます。アメリカではどの大学教員に対しても比較的気軽に“Professor”と呼びかけることが多いですが、イギリスでは“Dr.”や“Mr./Ms.”と区別されるため使い方に注意が必要です。」
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 通常は “a professor” / “the professor” などと扱われます。
- 構文例:
- “Professor + 姓” で敬称として用いる (Professor Smith)
- “a professor of + 学問分野” (a professor of physics)
- “Professor + 姓” で敬称として用いる (Professor Smith)
イディオムや代表的な使用例:
- “Our professor of economics assigned a research paper.”(経済学の教授が研究課題を出した)
- “Professor Smith will be giving a lecture on modern art.”(スミス教授が現代美術について講義を行う予定だ)
「職位や敬称として名詞の前に来るときは大文字で始めます(Professor Smithなど)。」
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術の3カテゴリでそれぞれ3つずつ例文を示します。
日常会話での例文
“I just ran into my old professor at the supermarket!”
(スーパーで昔の教授にばったり会ったんだ!)“My professor said the exam would be challenging but fair.”
(私の教授は試験は難しいけれど公平だと言っていました。)“Have you talked to your professor about extending the deadline?”
(教授に締切延長について相談した?)
ビジネスシーンでの例文
“We invited a professor from the local university to consult on the project.”
(私たちはプロジェクトの相談をするため、地元の大学の教授を招きました。)“The professor’s research on market trends will be highly valuable for our marketing strategy.”
(教授の市場動向の研究は、私たちのマーケティング戦略にとても役立つでしょう。)“Could you please introduce me to Professor Johnson? I’d like to propose a joint study.”
(ジョンソン教授を紹介していただけますか。共同研究を提案したいのです。)
学術的な文脈での例文
“Professor Harris has published extensively on quantum computing.”
(ハリス教授は量子コンピューティングに関して多くの論文を発表しています。)“The keynote speaker will be a renowned professor of environmental science.”
(基調講演者は有名な環境科学の教授です。)“Our department is looking for a new professor to lead the linguistics lab.”
(私たちの学科は言語学の研究室を率いてくださる新しい教授を探しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“teacher”(教師)
- 学校の先生全般を指す表現。より広い意味で、小学校から高校までの先生にも使えます。大学の先生にも使えるが一般的な響きになる。
- 学校の先生全般を指す表現。より広い意味で、小学校から高校までの先生にも使えます。大学の先生にも使えるが一般的な響きになる。
“lecturer”(講師)
- イギリス英語でアカデミック職階の一つ。教授よりも階級が下ることが多い。
- イギリス英語でアカデミック職階の一つ。教授よりも階級が下ることが多い。
“instructor”(指導者、講師)
- アメリカ英語で大学の初級ポジションの教員を指す場合もあり、“professor”ほど偉くないニュアンス。
- アメリカ英語で大学の初級ポジションの教員を指す場合もあり、“professor”ほど偉くないニュアンス。
反意語
- “student”(学生)
- 教える側(教授)と学ぶ側(学生)の対比。
- 教える側(教授)と学ぶ側(学生)の対比。
「“professor”は大学の高位の教員、専門知識や研究をおこなう人を指すニュアンスがあります。」
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(アメリカ英語): /prəˈfɛsər/
- IPA(イギリス英語): /prəˈfɛs.ər/
アクセント(ストレス): “pro-FE-ssor” の 第二音節 “fe” に主なストレスがあります。
「“professor”を発音するときは [fə] を強めに、“fe”にアクセントを置くようにしましょう。アメリカ英語では語尾の ‘-or’ が [ər] と母音を弱めて発音されますが、イギリス英語では [ər] が少しはっきりめに発音されることがあります。」
よくある発音ミス: “professer” のように “-er” ではなく “-ar” と発音しそうになることがありますが、正しくは “or” = [ər] です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “profesor” “proffesor” など、つづりを間違えやすいので注意。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、「profess(公言する)」と混同するケースがあります。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、「大学教員や専門知識を持つ人を指す文脈」で出題されることがあります。また英作文でも「教授」を表現するときに正しいスペルと用法を使えると好印象です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “profess” + “-or” = 「知識や専門分野を公言(教示)する人」
- “professor”の“fess”が「話す、告白する(confess)」などの“fess”と同じ綴りなので、「自分の専門を口にする人」というイメージで覚えると記憶しやすいです。
- スペリングで “s” が2回入ることも覚えるポイント: “pro-fe-ss-or”。
「大学で専門的に教える人、とイメージしておくとわかりやすい単語ですね。スペルの途中 “-fe-ss-” をしっかり覚えれば間違いにくいですよ。」
(大学の)教授
(一般に)教師,先生