《名詞の前にのみ用いて》小学校入学前の,学齢未満の・幼稚園より手前の児童の通う幼稚園予科のような施設(保育園=day-care centerとは異なります)
preschool
1. 基本情報と概要
単語: preschool
品詞: 名詞(主に可算名詞)
意味(英語): An educational establishment or learning space offering early childhood education to children before they begin compulsory education at primary school.
意味(日本語): 幼児が小学校に入学する前に通う教育施設、いわゆる「幼稚園」や「保育園」に近いイメージです。
「preschool」は、小学校(義務教育)に入る前の子どもが通う施設を指す単語です。日本語で言う「幼稚園」や「保育園」の感覚に近いですが、国や地域によって制度や年齢範囲の違いはあります。
- 活用形: 名詞なので、基本的に複数形は “preschools” となります。
- 他の品詞での例: 形容詞的に “preschool children”(就学前の子どもたち)のように使われることがあります。
CEFRレベル目安: A2(初級)
日常会話でもよく出てくる単語ですので、比較的身近で使いやすい語彙と言えます。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: “pre-” (~の前) … “before” を意味する接頭語です。
- 語幹: “school” (学校)
“preschool” は「学校に入る前」というニュアンスを持ちます。幼少期から公共教育を始める前の段階の教育機関や、その子どもたちのための教育のことです。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- “enroll in a preschool” – (幼稚園・保育園に入園する)
- “attend preschool” – (幼稚園・保育園に通う)
- “preschool education” – (就学前教育)
- “preschool teacher” – (幼稚園・保育園の先生)
- “private preschool” – (私立の幼稚園・保育園)
- “public preschool” – (公立の幼稚園・保育園)
- “preschool curriculum” – (幼稚園のカリキュラム)
- “preschool age” – (就学前の年齢)
- “preschool program” – (幼稚園・保育園のプログラム)
- “preschool facility” – (幼稚園・保育園施設)
3. 語源とニュアンス
語源:
- “pre-” はラテン語由来の「前」を意味する接頭語。
- “school” は古英語 “scolu” やラテン語 “schola” などから来た「学びの場」を意味する語。
歴史的に、就学前の子ども向けに組織的な教育が整い始めたときに、この言葉が広まったとされています。“Kindergarten” というドイツ語由来の言葉もありますが、英語の “preschool” はそれより広い意味で使われることがあります。
ニュアンス・使用上の注意:
- “preschool” はアメリカ英語で特によく使われます。イギリスでは “nursery” や “playgroup” といった言い方もあります。
- カジュアル / フォーマル どちらでも使うことができ、行政や教育関連の正式文書でも見られる言葉です。
- 「施設」の意味と「就学前教育」という概念そのものの両方を指す場合があるため、文脈で意味を確認するとよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “preschool” は「施設」を指すときは可算名詞として扱われます。
例: “There are several good preschools in this area.” - 形容詞的用法: “preschool children” (就学前の子どもたち) のように、形容詞の働きをする場合もあります。
一般的な構文やイディオム
- “start (at) preschool” – (幼稚園に通い始める)
- “move up from preschool to kindergarten” – (幼稚園を卒園してキンダーガーテンへ上がる)
※ アメリカなど一部地域では“kindergarten”が小学校に入る直前の学年として分類されています。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“My daughter will start preschool next month.”
(娘は来月から幼稚園に通い始めます。)“I heard that preschool teachers are really caring here.”
(ここの幼稚園の先生はとても面倒見がいいって聞いたよ。)“He’s excited about going to preschool because he’ll make new friends.”
(彼は友だちがたくさんできるから幼稚園に行くのを楽しみにしているんだ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“The city is planning to build a new public preschool in the community.”
(市は公立の新しい幼稚園を地域に建設する計画を進めています。)“We’re surveying parents about their preschool preferences for strategic planning.”
(戦略的な計画立案のために、私たちは保護者に幼稚園の選択傾向について調査を行っています。)“Their preschool program focuses on early literacy and social skills.”
(その幼稚園のプログラムは、初期のリテラシーと社会性の育成に力を入れています。)
(3) 学術的な文脈での例文
“Studies indicate that attending a quality preschool can boost a child’s cognitive development.”
(研究によれば、質の高い幼稚園に通うことは子どもの認知的発達を促す可能性があることが示唆されています。)“Preschoolers often benefit from interactive learning activities that emphasize play.”
(就学前の子どもは、遊びを重視したインタラクティブな学習活動から多くの恩恵を受けることが多いです。)“Researchers are examining the long-term impacts of preschool attendance on academic outcomes.”
(研究者は幼稚園への通園が学業成績に与える長期的な影響を調査しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
kindergarten(キンダーガーテン)
- アメリカなどで、小学校に入る前の年齢層を受け入れる教育機関を指すが、正式にはK(Kindergarten)と呼ばれ、初等教育の一部に組み込まれる場合もある。
- “preschool” より少し年齢が上で、5歳前後が多い。
- アメリカなどで、小学校に入る前の年齢層を受け入れる教育機関を指すが、正式にはK(Kindergarten)と呼ばれ、初等教育の一部に組み込まれる場合もある。
nursery (school)(ナーサリー/ナーサリースクール)
- イギリスでよく使われる言い方。3〜4歳児を中心に受け入れている。
- “preschool” とほぼ同義だが、地域によって制度や年齢が若干異なる。
- イギリスでよく使われる言い方。3〜4歳児を中心に受け入れている。
daycare(デイケア)
- 保育サービスに重点を置いており、教育より養護・預かりの要素が強い場合に用いられることが多い。
反意語
- “college” / “university”(大学) … 真逆の段階ですが、あえて対比するならば就学前教育とは正反対にある高等教育という位置づけでしょう。直接的な反意語ではありませんが、年齢・教育段階が真逆です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈpriːskuːl/
- アクセント: 最初の “pre” に強勢が置かれ、“PREE-skool” と発音します。
- アメリカ英語 / イギリス英語の違い: 大きくは変わりませんが、イギリス英語では若干 “school” の母音が短くなる傾向がある場合もあります。
- よくある発音ミス: “プリスクール” と母音がはっきりしないと伝わりにくいです。 “pre-” は “プリ” ではなく “プリー” のように意識して少し伸ばすと良いでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “preskool” や “perschool” と誤記する人がいるので注意。
- 同音異義語との混同: “pre” が付く単語はたくさんありますが、例えば “preschool” と “pre-school” は表記ゆれとして扱われることがあり、意味は同じです。
- 試験対策: 英検などでよく直接出題される例は少ないかもしれませんが、TOEICなどでも会社の福利厚生や地域社会をテーマにした読解問題で “preschool” が出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “pre” は「前」、そして “school” は「学校」なので、「学校に入る前」とイメージしましょう。
- カタカナでは「プリスクール」という発音表記を見かけますが、厳密には “PREE-school” とゆったり伸ばす感じを意識すると覚えやすいです。
- 「就学前の子ども=かわいいイメージ」を頭に浮かべて、「プリ(かわいらしい)+スクール(学校)」と連想すると、柔らかいニュアンスで覚えやすいかもしれません。
以上が名詞 “preschool” の詳細な解説です。学校教育の前段階を表す重要な単語ですので、ぜひ使い方やニュアンスを押さえておきましょう。
《名詞の前にのみ用いて》小学校入学前の,学齢未満の・幼稚園より手前の児童の通う幼稚園予科のような施設(保育園=day-care centerとは異なります)