元となった辞書の項目
prayer
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: prayer
品詞: 名詞 (countable [可算名詞] で使われることが多い)
CEFR レベル: B1 (中級)
- 英語の意味: The act of communicating with a deity (God, gods, or other spiritual entities) and/or the words expressed during this communication.
- 日本語の意味: 祈り、または祈りの言葉。「神や何か神聖な存在に向かって思いを伝えること、そしてそのために使われる言葉」を指す単語です。宗教的な文脈で使われることが多く、誰かのために祈るときや礼拝のときに使われます。
活用形・関連する品詞
- 基本形: prayer (名詞)
- 派生動詞: pray (祈る)
- 現在分詞: praying
- 過去形: prayed
- 過去分詞: prayed
- 現在分詞: praying
- 形容詞形: prayerful (よく祈る、敬虔な)
同じ語幹 pray
を使った他の品詞として、動詞の “to pray” があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 語幹: pray (「祈る」)
- 接尾語: -er (名詞を作る接尾語の一つ。ただし “pray + er” が直接の構成というよりは、古いフランス語やラテン語が由来の形です)
詳細な意味:
- 祈りの行為
- 主に宗教やスピリチュアルな文脈で、自分や他人の幸福・健康などを願うために行う敬虔な行為。
- 主に宗教やスピリチュアルな文脈で、自分や他人の幸福・健康などを願うために行う敬虔な行為。
- 祈りの言葉
- ミサや礼拝などで唱えられる定型文や、個人的に神/仏などに捧げる言葉。
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選
- say a prayer(祈りを捧げる)
- offer a prayer(祈りを捧げる)
- prayer book(祈祷書)
- daily prayer(日々の祈り)
- prayer meeting(祈祷会)
- silent prayer(黙祷)
- answer to a prayer(祈りへの応え)
- prayer of thanks(感謝の祈り)
- desperate prayer(必死の祈り)
- prayer request(祈りの要請)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
Middle English (中英語)の prayer は、古フランス語の preiere や priere に由来し、さらにラテン語の precaria(嘆願)や prex(祈願)に遡ります。 - ニュアンス:
- 神聖な相手に向かった強い思いを感じさせる語で、神やスピリチュアルな存在と深く繋がる敬虔さや祈り手の願望、感謝といったニュアンスが含まれます。
- 英語表現としてはややフォーマル寄りですが、実際の会話や文章でも広く使われます。特に宗教的なシーンでは頻繁に登場します。
- 「pray」という動詞と比べると、“祈り”という行為そのものやその内容”に注目している点が特徴です。
- 神聖な相手に向かった強い思いを感じさせる語で、神やスピリチュアルな存在と深く繋がる敬虔さや祈り手の願望、感謝といったニュアンスが含まれます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞としての使い方:
“I said a prayer for my family.”(私は家族のために祈りを捧げました) のように、1回分の祈りを数えることができます。 - 構文:
- “say one’s prayers”「祈りを捧げる」
- “make a prayer”「祈りをする」(ややフォーマル)
- “lead the prayer”「代表して祈りを導く」
- “say one’s prayers”「祈りを捧げる」
- フォーマル/カジュアル:
- フォーマル: 公的な礼拝や記念式典などで“Let us offer a prayer.” のように使われる。
- カジュアル: 日常会話でも“I’ll say a little prayer for you.” といった軽い表現で使うことがあります。
- フォーマル: 公的な礼拝や記念式典などで“Let us offer a prayer.” のように使われる。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I sometimes say a short prayer before meals.”
(食事の前に短い祈りをすることがあるんだ。) - “My grandmother taught me a bedtime prayer when I was a child.”
(子どもの頃、祖母が寝る前の祈りを教えてくれたよ。) - “I’ll keep you in my prayers for a speedy recovery.”
(あなたが早く元気になるよう、祈っているね。)
(2) ビジネス
- “We started our meeting with a moment of silent prayer, as was the company tradition.”
(会社の慣例として、会議は黙祷から始まった。) - “At the annual gathering, we offer a prayer for success in the coming year.”
(年次集会で、私たちは来年の成功を祈るのが恒例だ。) - “Although not everyone is religious, we respected the request for a brief prayer at the ceremony.”
(みんなが宗教熱心というわけではないが、式典での短い祈りの要請を尊重した。)
(3) 学術的な文脈
- “The anthropologist studied the role of communal prayer in tribal societies.”
(その人類学者は、部族社会における共同の祈りの役割を研究した。) - “Prayer is often linked to psychological well-being in various studies.”
(祈りは様々な研究において、心理的健康と結びつけられることが多い。) - “The text provides historical examples of prayer from different religious traditions.”
(その文献は、様々な宗教伝統における祈りの歴史的事例を示している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- supplication (嘆願)
- 「必死に願い求める」ニュアンスが強く、宗教に限らず使える。
- 「必死に願い求める」ニュアンスが強く、宗教に限らず使える。
- invocation (祈願、降臨の呼びかけ)
- 公式の礼拝や式典などで、神や聖霊を招くための祈り。文語・フォーマルな響き。
- 公式の礼拝や式典などで、神や聖霊を招くための祈り。文語・フォーマルな響き。
- petition (請願)
- 祈りに加え、法的文書や署名運動としての「請願」も指す。幅広い文脈がある。
- 祈りに加え、法的文書や署名運動としての「請願」も指す。幅広い文脈がある。
反意語
- はっきりした直接的な反意語はありませんが、宗教的な行為と対極にあるものとしては“curse”(呪い)などがあげられます。ただし「祈る」行為の対立概念としてはやや語感が強い点に注意が必要です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˈprɛər/
- イギリス英語: /preə(r)/
- アメリカ英語: /ˈprɛər/
- アクセント: 単語の最初の部分“pr”に声の強勢がくる。「プレア(ー)」というように、「エア」をやや伸ばすイメージ。
- よくある間違い:
- “player (選手)”と混同して “pray-er” のように発音してしまうこと。
- “prier (覗き込む人)”とスペルを間違えやすいこともある。
- “player (選手)”と混同して “pray-er” のように発音してしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “prayer” の “-ayer” 部分を “-eyer” などと書き間違えないよう注意。
- 同音異義語との混同: “player” (選手) と綴りが似ており、特にリスニングで混同しないように意識が必要。
- 資格試験での出題傾向: TOEIC などのビジネス英語試験での出題は多くありませんが、英検や大学入試などでは聖書の引用や礼拝の描写から “prayer” を読む場合があるため、基本的な理解は大切です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「pray + er = 祈り」 と覚えておくと、綴りのミスを防ぎやすいでしょう。
- “prayer” は「プレア」のように、最後が「エア」と伸びるイメージで覚えると発音で混乱しにくくなります。
- 「祈りを捧げるときには心から pray する。祈りそのものが prayer」として関連付けると覚えやすいです。
以上が “prayer” の詳細な解説です。神聖な場面、敬虔な気持ちを表すときによく使われる単語ですので、ニュアンスを大切にしながら使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
祈る人