最終更新日:2025/09/21

〈C〉可能性, 可能なこと,ありうること / 実現可能な事柄 / (勝利・指名などの)見込みのある人 / 将来性,見込み

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元となった辞書の項目

possibility

名詞

〈C〉可能性, 可能なこと,ありうること / 実現可能な事柄 / (勝利・指名などの)見込みのある人 / 将来性,見込み

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解説

以下では、英単語「possibility」について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: “possibility” = “the chance that something might happen or be true.”

  • 日本語: 「可能性」「起こりうる見込み」「~があり得るということ」

「何かが起こるかもしれない、あるいは本当かもしれない」というニュアンスを持つ名詞です。日常会話からビジネス、学術文脈まで幅広く使われます。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形


  • 単数形: possibility

  • 複数形: possibilities

「possibility」は名詞としてのみ使われるのが一般的です。形容詞形は「possible」、副詞形は「possibly」と変化します。


  • 例:


    • 形容詞 (adjective): possible

    • 副詞 (adverb): possibly


CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級)

    日常の会話や文章でもよく使用される単語ですが、抽象的な概念を表すため、中上級レベルとして扱うことが多いです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「possibility」は「possible(可能な)」+「-ity(~性を表す名詞を作る接尾辞)」から成っています。


    • possible(形容詞): “can happen” / “able to be done”

    • -ity(接尾語): 「~という性質」や「~の状態」という意味を付加する


派生語や類縁語


  • possible (形容詞):「可能な」「実行できる」

  • possibly (副詞):「ひょっとすると」「もしかすると」

  • impossibility (名詞):「不可能」「あり得ないこと」

コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. strong possibility → 「高い可能性」

  2. slight possibility → 「わずかな可能性」

  3. future possibility → 「将来の可能性」

  4. explore the possibility → 「可能性を探る」

  5. rule out the possibility → 「その可能性を排除する」

  6. open up the possibility → 「可能性を開く/広げる」

  7. consider the possibility → 「可能性を考慮する」

  8. real possibility → 「現実的な可能性」

  9. there is a possibility that… → 「~という可能性がある」

  10. raise the possibility → 「(議論などで)可能性を提起する」


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “possibilis”(できる、実行可能な)から派生し、“posse”(英: to be able, 「~できる」)に由来します。そこからフランス語を経て英語に入りました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 何かが「起こるかもしれない」という状況を冷静に示す言葉で、ポジティブにもネガティブにも使えます。

  • 口語・文章両方で用いられ、フォーマル/カジュアルを問わず幅広く使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての用法:


    • 可算名詞(countable noun)として使われる場合が多いです。

      例)There is a strong possibility of rain this evening.

    • 場合によっては不可算的なニュアンスで使われることもありますが、一般的には可算扱いが主です。


  • 一般的な構文:


    1. There is a possibility (that) + 主語 + 動詞…


      • There is a possibility (that) she may not come.


    2. be open to the possibility of + 名詞/動名詞


      • I am open to the possibility of working abroad.


    3. explore / consider / investigate / rule out + the possibility (of 名詞/動名詞)


      • We need to consider the possibility of changing our plan.



  • イディオム的用法はあまり多くありませんが、上記のように動作動詞(explore, consider, rule out など)とセットで使われることが多いです。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Is there any possibility of getting a discount on this item?”

    「この商品、値引きしてもらえる可能性はありますか?」

  2. “There's a possibility I might go hiking this weekend if the weather is nice.”

    「天気が良ければ、今週末ハイキングに行く可能性があるね。」

  3. “She's late again. Do you think there's a possibility she got lost?”

    「彼女、また遅れてるね。迷った可能性はあると思う?」

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We should explore the possibility of expanding into overseas markets.”

    「海外市場への拡大の可能性を探るべきです。」

  2. “There's a strong possibility that sales will increase next quarter.”

    「来四半期には売上が増える可能性が高いです。」

  3. “We must not rule out the possibility of a merger with another company.”

    「他社との合併の可能性を排除してはなりません。」

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “This study investigates the possibility of using renewable energy sources in remote regions.”

    「この研究では、遠隔地域に再生可能エネルギー源を利用する可能性を調査しています。」

  2. “The experiment suggests the possibility of a new phase of matter.”

    「その実験は、新たな物質相の可能性を示唆している。」

  3. “Further research is needed to confirm the possibility of curing this disease.”

    「この病気を治癒できる可能性を確認するには、さらなる研究が必要です。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. probability(確率)


    • 可能性を数値化したり、統計的に示すときに用いられることが多い。


  2. chance(チャンス・機会)


    • 「見込み」を意味する場合もあるが、もう少し口語的。


  3. likelihood(見込み・ありそうなこと)


    • 確率的な度合いを示すニュアンスが強い。


  4. potential(潜在的な可能性)


    • まだ現実化していないが、将来的に起こりうる才能や機会を示す。


反意語(Antonym)


  • impossibility(不可能、あり得ないこと)

類義語より「possible」のニュアンスをもう少し包括的に示すのが “possibility” です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • イギリス英語 (BrE): /ˌpɒs.əˈbɪl.ə.ti/

    • アメリカ英語 (AmE): /ˌpɑː.səˈbɪl.ə.t̬i/


  • アクセント(強勢)は「-bi-」の部分に来ます (bi にストレス)。


  • よくある発音の間違い:


    • “pos-si-bi-li-ty” と、全体を平坦に発音してしまいがちですが、第三音節にしっかりと強勢を置くのがポイント。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “possibility” の真ん中に “ss” があるのを忘れて “posibility” と書いてしまうミスが多いです。

  • 同音異義語との混同:


    • 発音上紛らわしい単語はあまりありませんが、「responsibility」など、形が似た単語と混同しないよう注意。


  • 試験対策: TOEICや英検などでも、高頻度で出てくる単語です。特に「〜の可能性はあるかもしれない」などの表現を問う問題で重要になります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “possible” に “-ity” (性質・状態を表す接尾語) をつけて “possibility”。「可能な状態」→「可能性」と覚えましょう。

  • 「possibility」=「pos + si + bi + li + ty」と一つずつ区切って反復して暗記すると、スペルミスを減らしやすいです。

  • 「可能ならば起こりうる!」というイメージで、実際に身近な出来事に当てはめると記憶に残りやすいです。


以上が、名詞「possibility」の詳細解説です。日常生活からビジネスや学術的な場面まで、可能性を示すさまざまな文脈でぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
possibility
意味(1)

〈C〉可能性,実現性;〈C〉《単数形で》可能なこと,ありうること,起こりそうなこと

意味(2)

〈C〉実現可能な事柄

意味(3)

〈C〉(勝利・指名などの)見込みのある人;《話》まずまずの人(物)

意味(4)

〈C〉《しばしば複数形で》将来性,見込み

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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