元となった辞書の項目
pork
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: pork
品詞: 名詞 (不可算名詞)
意味(英語): the meat of a pig that is eaten as food
意味(日本語): 豚肉
「pork」は「豚肉」という意味で、料理や食材に関する文脈でよく使われる単語です。英語では主に食事の部位として扱われ、例えば「pork chop(豚の骨付き肉)」「pork belly(豚バラ肉)」のように、具体的な部位を示すフレーズでも使われます。日常の買い物や料理などのシチュエーションで、比較的よく登場する単語なので、初級から中級くらいの英語学習者にもなじみやすいと思います。
- 難易度目安 (CEFRレベル): A2(初級)
- 「pork」は日常で食材としてよく出てくるため、A2レベルでも学習する機会が多い単語です。
活用形
「pork」は不可算名詞扱いのため、基本的に複数形はありません。
- 単数/複数: pork (同形)
他の品詞になった例
厳密な派生語としてはあまり一般的ではありませんが、以下のような口語表現が存在します:
- porky (形容詞) : 豚肉のような(または「嘘つき」というスラング表現 “porky” = “porky pie” から生まれたもの。イギリス英語のコックニーライムスラングで “pork pies” = “lies” という意味などもありますが、これは別の由来になります。)
ただし「pork」は通常、食品としての名詞が中心です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pork はフランス語「porc」から由来しており、もともとラテン語「porcus(豚)」にさかのぼります。厳密な接頭語・接尾語はない単語です。
詳細な意味
- 基本的な意味: 食用の豚肉。主に刺身で食べることは少なく、焼いたり煮たりする料理として扱われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- pork chop → 豚の骨付き肉
- pork belly → 豚バラ肉
- pork ribs → 豚のあばら肉(リブ)
- pulled pork → ほぐした豚肉(バーベキュー料理など)
- roast pork → ローストポーク
- grilled pork → 豚肉のグリル
- pork sausage → 豚肉のソーセージ
- pork loin → 豚ロース
- pork stew → 豚肉のシチュー
- pork tenderloin → 豚ヒレ肉
3. 語源とニュアンス
- 語源: フランス語の “porc” を経由し、ラテン語 “porcus” (豚) が起源とされています。農村部の生活や料理の歴史的背景から、西洋では豚肉が非常に身近な食材だったことがわかります。
- ニュアンス・使用上の注意:
- 日常会話や料理関連の文脈で広く使われる、非常にカジュアルな単語です。
- 宗教的理由や健康理由などで豚肉を食べない人もいるため、相手の文化背景を考慮して使用するとよいでしょう。
- 日常会話や料理関連の文脈で広く使われる、非常にカジュアルな単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 不可算名詞: 「a pork」とは言わず、「some pork」「a piece of pork」のように形を補って使います。
- カジュアル/フォーマル: 料理や食材の話題ならカジュアルな文章・会話でもビジネスの文書でも広く使えます。
- 構文例:
- “I bought some pork for dinner.”
- “Pork dishes are very popular in certain regions.”
- “I bought some pork for dinner.”
イディオム的表現としては、porkをそのまま比喩的に使う言い回しはあまり多くありませんが、料理名として使われる機会は豊富です。
5. 実例と例文
① 日常会話 (カジュアル)
- “I’m going to make pork chops for dinner tonight.”
(今夜は豚の骨付き肉を夕食で作るつもりだよ。) - “Do we have any pork left in the fridge?”
(冷蔵庫にまだ豚肉残ってる?) - “I love grilled pork with a bit of salt and pepper.”
(塩コショウをちょっとかけた豚肉のグリルが大好きだよ。)
② ビジネス
- “Our restaurant’s signature dish is braised pork belly.”
(当店の看板料理は豚バラ肉の煮込みです。) - “We plan to negotiate a wholesale deal for locally sourced pork.”
(地元産の豚肉をまとめ買いする契約を検討しています。) - “The export of pork products is a significant part of our business.”
(豚肉製品の輸出は、弊社事業の重要な一部です。)
③ 学術的・専門的
- “Recent studies compare the nutritional values of pork, beef, and chicken.”
(最近の研究は、豚肉・牛肉・鶏肉の栄養価を比較しています。) - “Pork production has significant environmental impacts if not managed responsibly.”
(責任ある管理をしない場合、豚肉の生産は環境に大きな影響を与えます。) - “Experts are researching improved methods of raising pigs for higher-quality pork.”
(専門家たちは、より高品質の豚肉を得るための豚の飼育方法を研究しています。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- “pig meat” (豚肉)
- あまり一般的な言い方ではなく、直訳的な表現。
- あまり一般的な言い方ではなく、直訳的な表現。
- “ham” (ハム)
- 豚肉の加工食品。味付けや加工法が違うので、「pork」とは用途が異なります。
- 豚肉の加工食品。味付けや加工法が違うので、「pork」とは用途が異なります。
- “bacon” (ベーコン)
- こちらも加工食品。塩漬け・燻製など、特定の加工方法を経た豚肉。
- こちらも加工食品。塩漬け・燻製など、特定の加工方法を経た豚肉。
- “pig meat” (豚肉)
- 反意語: 食肉としては反意語にあたるものは特にありませんが、「牛肉 (beef)」「鶏肉 (chicken)」「魚 (fish)」など、異なる種類の肉という意味で対比されることはあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /pɔːrk/ または /pɔrk/
- イギリス英語: /pɔːk/
- アメリカ英語: /pɔːrk/ または /pɔrk/
- アクセント:
- 「o」の音が少し長めになる(特にイギリス英語で)。
- アメリカ英語では “r” の巻き舌音が入ります。
- 「o」の音が少し長めになる(特にイギリス英語で)。
- よくある間違い:
- “pork” の “r” が上手く発音できずに /pɔk/ のようになる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pork” と “porc” を間違える人がいますが、英語では “porc” はフランス語由来の正字ではないので注意。
- 同音異義語との混同: “pork” と同音の単語は英語にほぼありませんが、「fork」(フォーク)と混同しないようにしましょう(発音も似ているようで違います)。
- 試験への出題傾向: 食材に関する単語(fruit, beef, pork, chicken など)はリスニングやリーディングテストでも頻繁に出てきますので、覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント:
- 「ポーク」でカタカナ語として定着しているので、比較的覚えやすい単語です。
- “pig” と “pork” は同じ動物から来る肉ですが、イギリス中世以来、食用の肉はフランス語由来の単語を使う(beef(牛肉)・pork(豚肉)・mutton(羊肉)など)という歴史が頭に入っていると、暗記しやすくなります。
- 覚えるときは「ポーク=豚肉」という風に、日本語カタカナ読みと意味をリンクさせるのが手軽です。
- 「ポーク」でカタカナ語として定着しているので、比較的覚えやすい単語です。
以上が「pork」の詳細解説です。料理関連のシーンでとてもよく使われるので、ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
豚肉