元となった辞書の項目
pollutant
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語“pollutant”について、学習者に向けた丁寧な解説を行います。
1. 基本情報と概要
単語: pollutant
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
意味(英語): A substance that contaminates air, water, or soil and causes pollution.
意味(日本語): 空気や水、土壌などを汚染する物質のことです。
「pollutant」は、「汚染物質・公害物質」というニュアンスを持ち、主に環境に関連する文脈で使われる言葉です。
活用形:
- 単数形: pollutant
- 複数形: pollutants
他の品詞形:
- 動詞: pollute (汚染する)
- 名詞: pollution (汚染)
- 形容詞: polluted (汚染された)、polluting (汚染させる)
CEFRレベル: B2(中上級)
B2レベルは、ある程度語彙が増えてきた学習者が日常生活だけでなく、少し専門的なトピックについても理解したり意見を述べたりできる段階です。環境問題に関する文章やニュースを読むときに、この単語が登場することがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: pollute (汚染する)
- 接尾語: -ant (人・物などを指す名詞を作る接尾語)
動詞「pollute」に名詞を作る接尾語「-ant」がついて、「汚染物質」という意味になっています。
関連語・派生語
- pollution: 汚染(名詞)
- pollute: 汚染する(動詞)
- polluted: 汚染された(形容詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- air pollutant(空気汚染物質)
- water pollutant(水質汚染物質)
- chemical pollutant(化学汚染物質)
- toxic pollutant(有毒な汚染物質)
- regulate pollutants(汚染物質を規制する)
- reduce pollutants(汚染物質を減らす)
- emit pollutants(汚染物質を排出する)
- control pollutants(汚染物質を制御する)
- industrial pollutants(工業汚染物質)
- remove pollutants(汚染物質を除去する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「pollute」はラテン語の “polluĕre(汚す)” に由来するとされています。
- そこから派生して「pollutant」は「汚染させる/汚染するもの」としての名詞形になりました。
ニュアンス:
- 「pollutant」は環境や健康被害など、真剣・深刻な文脈で使われることが多いです。
- 言葉自体はややフォーマルよりですが、新聞記事や学術的文書、環境保護関連の文書など、幅広い文章表現で見られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a pollutant” / “several pollutants” のように数えることができます。
- 使われ方: 単独で
pollutant
だけでなく、形容詞を付けて具体的な汚染物質の種類を示すことが多いです。
イディオム・構文例
- “X is a major pollutant of rivers.” (X が川の主な汚染物質である)
- “The factory has been identified as a source of pollutants.” (その工場が汚染物質の排出源だと特定された)
フォーマルな文書だけでなく、ニュースや環境関連の議論でも用いられます。
5. 実例と例文
(A) 日常会話
- “Did you know that plastic bags are considered a major pollutant in the ocean?”
(ビニール袋が海の主な汚染物質とされているって知ってた?) - “We should find ways to reduce pollutants in our daily lives.”
(日常生活で汚染物質を減らす方法を考えないとね。) - “Switching to public transport can lower the emission of pollutants.”
(公共交通機関を利用すれば、汚染物質の排出を減らすことができるよ。)
(B) ビジネス
- “Our company is committed to cutting down on pollutant emissions.”
(当社は汚染物質の排出を削減することに専念しています。) - “We must comply with new regulations on industrial pollutants.”
(工業汚染物質に関する新しい規制を遵守しなければなりません。) - “To attract eco-conscious customers, we highlight our pollutant-free manufacturing process.”
(環境に配慮する顧客を引きつけるために、当社の汚染物質を出さない製造工程を強調しています。)
(C) 学術的文脈
- “According to the research, these pollutants can remain in the soil for decades.”
(研究によれば、これらの汚染物質は数十年にわたり土壌に留まる可能性があります。) - “Environmental scientists are studying the long-term effects of chemical pollutants.”
(環境科学者たちは化学汚染物質の長期的な影響を研究しています。) - “The presence of pollutants in groundwater poses a severe threat to public health.”
(地下水中の汚染物質の存在は公衆衛生に深刻な脅威となります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- contaminant(汚染物質)
- “contaminant” は “pollutant” とほぼ同義ですが、より広義で「何かを混入して汚染するもの」を指します。
- “contaminant” は “pollutant” とほぼ同義ですが、より広義で「何かを混入して汚染するもの」を指します。
- toxin(毒素)
- “pollutant” が広範囲の汚染物質を含むのに対し、 “toxin” は生物由来なども含め、健康被害に繋がる「毒素」に焦点を当てています。
- “pollutant” が広範囲の汚染物質を含むのに対し、 “toxin” は生物由来なども含め、健康被害に繋がる「毒素」に焦点を当てています。
- impurity(不純物)
- 不純物があることで品質が下がる、という点で似ていますが、“impurity” は必ずしも環境汚染を指すわけではなく、純度を低下させる物質全般を指します。
反意語
- 明確な反意語はありませんが、文脈によっては “purifier (浄化装置)”、“cleanser (洗浄剤)” と対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pəˈluːtənt/
- アクセント: “pollutANT” のように、第二音節「-lu-」に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では母音の発音がやや強めに聞こえる傾向があります。
- よくある発音間違い: 「ポルータント」と語中の “l” を省略しそうになる、あるいは “pollutent” と末尾を “ent” としてしまうケースなどが挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pollutant” の “u” がひとつ足りない/多いなどの間違いが起きがち。
- 同音・似た単語: “pollution” (汚染) と意味やスペリングを混同しやすいので注意。
- 試験での出題: TOEICや英検、大学入試などで「環境問題」や「公害」に関する文章が出題される際、派生語とあわせて問われることがあります。
- 単語の形: 形容詞の “polluted” と混同しないよう注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「pollute(汚染する)」+「-ant(〜するもの)」という構成をイメージすると覚えやすいです。
- 連想: 「pollute」は「ポリュート」と発音し、そこに “-ant” を付けた「汚染物質」を思い描きましょう。
- 「汚染物質=環境にダメージを与えるもの」というイメージで覚えておくとスムーズです。
- ニュース記事などで「environmental pollutants」という表現が出てきたとき、「環境汚染物質のことだ」とパッとわかるようにしておくと便利です。
今後、環境問題の文脈やさまざまなテスト・文章で目にする機会も多い単語ですので、スペルや発音をしっかり押さえつつ、動詞 “pollute” とあわせて覚えるとよいでしょう。
意味(1)
汚染物質(特に産業廃棄物など)