please
1. 基本情報と概要
単語: please
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞として使われる場合もあります)
意味(英語): to make someone happy or satisfied; to give pleasure
意味(日本語): (人を)喜ばせる、満足させる
「please」は「誰かをうれしくさせる」「満足させる」という意味の動詞です。日常では「あなたの頼みをきいてあげる」「相手を喜ばせる」というニュアンスが強いです。また、依頼の時に使う「Please.(お願いします)」のように、単独で丁寧な表現にもなります。
活用形
- 原形: please
- 三人称単数現在形: pleases
- 現在分詞・動名詞: pleasing
- 過去形: pleased
- 過去分詞: pleased
他の品詞形
- 形容詞: pleasant(心地よい、感じの良い)
- 名詞: pleasure(楽しみ、喜び)
CEFRレベル目安: A2(初級) ~ B1(中級)
- 「please」は非常に基本的な単語で、丁寧な依頼表現でも使われるため初級〜中級でよく学習されます。
2. 語構成と詳細な意味
「please」はラテン語の「placēre(喜ばせる、満足させる)」を由来としています。厳密には明確な「接頭語 - 語幹 - 接尾語」の区切りを示すほど複雑ではなく、一語として成立しています。
主な派生語や類縁語
- pleasure(楽しみ、喜び)
- pleasant(心地よい、感じの良い)
- pleased(満足した、喜んだ)
- displeasure(不満、立腹)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- please someone …(誰かを喜ばせる)
- pleased with …(~に満足している)
- please the crowd …(観客を喜ばせる)
- do as you please …(好きなようにする)
- please accept my apology …(謝罪をお受け取りください)
- please note that …(~にご注意ください)
- please yourself …(ご自由にどうぞ)
- as you please …(ご随意に、あなたの望むように)
- please find attached …(添付をご確認ください)
- please be advised …(ご承知おきください、告知します)
3. 語源とニュアンス
「please」はラテン語“placēre”(喜ばせる)が語源で、中世フランス語“plaisir”を経由して英語に入ったとされます。語源から「誰かを満足させる」「願いをかなえる」といった積極的・ポジティブなニュアンスが強いです。口語表現で「Please.(どうか~)」と単独で使う丁寧な依頼表現は非常によく見られ、軽いお願いや命令口調を和らげる機能を持ちます。
- カジュアル: 「Please do it!」など、仲のいい人との軽めの頼みごと
- フォーマル: ビジネスメールの結びや「Please find attached ...」など
4. 文法的な特徴と構文
基本構文
他動詞の用法: “She always tries to please her parents.”
(彼女はいつも両親を喜ばせようとする)自動詞の用法(まれ): “Please as you will.” (好きなように満足させて)
※やや古風・文語的な表現ですが、自動詞として自由に行動していいというニュアンスを含む例があります。
イディオム例
- please yourself: 「ご自由にどうぞ」「好きなようにしなさい」
- if it pleases you: 「もしよろしければ」「もしそれであなたが満足なら」
通常は他動詞として「誰かを喜ばせる」ために使われます。少し古めかしい用法では自動詞的にも使われますが、現代ではあまり一般的ではありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Could you please pass me the salt?”
(塩を取ってもらえますか?) - “I just want to please my friends on their birthday.”
(友だちの誕生日に喜んでもらいたいだけなんだ) - “It pleases me to see you happy.”
(あなたが楽しそうにしているのを見ていると、うれしいです)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Please find attached the updated contract.”
(更新された契約書を添付いたしますので、ご確認ください) - “We aim to please our clients by offering top-notch customer service.”
(最上級のカスタマーサービスでお客様を満足させることを目指しています) - “Please note that the meeting time has changed.”
(会議の時間が変更されたことにご留意ください)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “It appears the results do not please all members of the scientific community.”
(この結果は学会のすべてのメンバーを納得させるわけではないようです) - “We seek to please the board with our updated research findings.”
(我々は研究の最新の成果で評議会を満足させたいと考えています) - “The hypothesis, while intriguing, may not please certain peer reviewers.”
(この仮説は興味深いものの、一部の査読者を納得させるには至らないかもしれません)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- satisfy(満足させる)
「基準を満たす」という意味が強く、論理的・客観的に「満足する状態」にするニュアンス。 - delight(大いに喜ばせる)
「人をとても楽しませる、喜ばせる」という意味で、「please」よりも感情が強め。 - gratify(満足させる、喜ばせる)
堅めでフォーマルな響き。願望・欲求をかなえてあげるというニュアンス。
反意語
- displease(不快にする、怒らせる)
「please」の反対に、「不快な思いをさせる、怒らせる」という意味。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- UK: /pliːz/
- US: /pliz/
母音は「伸ばす i の音」(長い「イー」)になりやすいです。
強勢(アクセント)は [pliːz] の「ple」の部分に置かれるイメージです。
“pl-” のあとにすぐに長い「ee」が来るので、口を横に開いてしっかり発音すると良いでしょう。日本語の「プリーズ」と発音が似ています。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「please」と「piece」(ピース:断片)のスペリングの混同。
- “please” (plea + se) と “piece” (pie + ce) は発音とスペルが異なるので注意。
- “please” (plea + se) と “piece” (pie + ce) は発音とスペルが異なるので注意。
- 依頼文や命令文の丁寧表現で「Please + 動詞原形」をよく使いますが、文全体のトーンが相手次第で異なるので気をつけましょう。
- 「pleased」は形容詞として「満足している(I’m pleased to hear that.)」の意味にもなるので使い分けに注意。
- TOEIC・英検などでは、ビジネスメール文例や依頼表現を問われる問題で「please」の使い方が頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペルのポイント: “plea(嘆願)” + “se” とイメージすると、お願い(plea)するイメージが思い浮かび、「喜ばせる」「満足させる」ニュアンスと結びつけやすいでしょう。
- 「プリーズ」とカタカナ表記で覚えている人も多いですが、発音を少し伸ばして “pliːz” と意識するだけで自然さが増します。
- 依頼表現で頻繁に目に触れる単語なので、最初に覚える英語フレーズとしても定着しやすいです。
以上が、動詞「please」の詳細解説です。依頼するときの「Please.」だけでなく、「人を喜ばせる」という意味もぜひ押さえて、自分の英会話を豊かにしてください。
〈人〉‘を'喜ばせる,満足させる,‘の'気に入る
《as節,wh-節に用いて》…‘を'好む,望む
喜ばれる,気に入られる,気待ちがよい
《as節,wh-節に用いて》好む