peculiar
1. 基本情報と概要
単語: peculiar
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語)
- Strange or unusual.
- Belonging exclusively to a person, thing, or place.
意味 (日本語)
- 「奇妙な」「変わった」という意味。
- たとえば、「少し変わっているな」と相手や物事について言うときに使えます。
- たとえば、「少し変わっているな」と相手や物事について言うときに使えます。
- 「特有の」「固有の」という意味。
- ある人や物、場所だけに備わっている特有の性質を表します。
「peculiar」は、主に「変わった感じがする」というニュアンスを持ちますが、ときには「〜に特有の」といった意味でも使われる単語です。少しフォーマルにも聞こえますが、日常会話でも「なんか変わってるよね」というときに使用可能です。
- 活用形: 形容詞のため、比較級
more peculiar
、最上級most peculiar
で表します。 - 他の品詞になる場合: 形容詞(peculiar)以外の形はあまり一般的ではありませんが、名詞形では「peculiarity (奇妙さ、特性)」が使われます。
CEFRレベル: B2(中上級)
- 日常会話でもたまに出てきますが、高校生以上の学習レベルや、英検2級〜準1級、TOEIC 700点以上で目にしやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 「peculiar」はラテン語由来ですが、接頭語・接尾語ははっきりと分かれにくい単語です。
- 語幹: 「peculi-」が中心となる部分。
- 語幹: 「peculi-」が中心となる部分。
- 派生語や類縁語
- peculiarity (名詞): 奇妙な点、特性
- peculiarly (副詞): 奇妙に、特有に
- peculiarity (名詞): 奇妙な点、特性
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- a peculiar smell
- (奇妙なにおい)
- (奇妙なにおい)
- a peculiar taste
- (変わった味)
- (変わった味)
- peculiar behavior
- (奇妙な振る舞い)
- (奇妙な振る舞い)
- quite peculiar
- (まったくもって奇妙な)
- (まったくもって奇妙な)
- peculiar to someone/something
- (〜に特有の)
- (〜に特有の)
- a peculiar feeling
- (妙な感覚)
- (妙な感覚)
- look peculiar
- (見た目が変わっている)
- (見た目が変わっている)
- find something peculiar
- (何かを奇妙だと思う)
- (何かを奇妙だと思う)
- decidedly peculiar
- (明らかに変わっている)
- (明らかに変わっている)
- slightly peculiar
- (やや奇妙な)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の peculiaris(「私的な」「特有の」)や peculium(「家畜、私有財産」)から来ています。本来は「ある人だけのもの」というニュアンスが強く、その後「普通とは異なる、独自の」という意味が広がったと考えられています。
- ニュアンス: 「奇妙」だけでなく「一風変わった独自性がある」という含みを持ちます。状況によってはネガティブにもポジティブにも判断されることがあります。
- 「ちょっと変」と言いたいときのカジュアルな使い方
- 「〜に特有の」とフォーマルな文章でも用いられます
- 「ちょっと変」と言いたいときのカジュアルな使い方
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する際や補語(補足説明)として使います。
- 例: “He has a peculiar way of speaking.”
- 例: “He has a peculiar way of speaking.”
- 「〜に特有の」と表す場合は “peculiar to + 名詞” の形がよく使われます。
- 例: “That behavior is peculiar to small children.”
- 例: “That behavior is peculiar to small children.”
- フォーマル/カジュアル両方で使えますが、やや硬い響きがあるため、会話の中では「odd」「strange」よりも丁寧な印象を与えることがあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“That dish has a peculiar taste; I can’t quite figure out what’s in it.”
- 「その料理、変わった味がするね。何が入ってるかよくわからないよ。」
“It’s peculiar that Tom hasn’t shown up yet. He’s usually on time.”
- 「トムがまだ来ないなんて変だな。彼はいつも時間通りなのに。」
“I heard a peculiar noise coming from the attic last night.”
- 「昨夜、屋根裏から奇妙な音が聞こえたんだ。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Our company has a peculiar work culture that fosters creativity.”
- 「我が社には独特の企業文化があって、それが創造性を育んでいるんです。」
“It’s peculiar that the sales report doesn’t match our internal data.”
- 「販売報告書が社内データと一致しないのはおかしいですね。」
“A peculiar trend in the market suggests we should invest more in digital solutions.”
- 「市場の少し変わった傾向を踏まえると、デジタルソリューションにもっと投資するべきかもしれません。」
学術的/フォーマルな文脈での例文(3つ)
“This phenomenon is peculiar to tropical rainforest ecosystems.”
- 「この現象は熱帯雨林の生態系に特有のものです。」
“The researcher noted a peculiar bias in the survey results.”
- 「研究者は、その調査結果に特有の偏りがあると指摘しました。」
“Shakespeare’s writing style is peculiar for its creative use of language.”
- 「シェイクスピアの文体は言語の創造的な使い方において独特です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- strange (奇妙な)
- 「広く“奇妙・変”を示すカジュアルな表現」
- odd (変な)
- 「ややインフォーマルで、口語的な“変”のニュアンスが強い」
- unusual (普通ではない)
- 「一般的に起こりにくい、珍しいニュアンスが強い」
これらに比べると “peculiar” は「個性が際立っている変わり方」を強調する場合が多いです。
反意語
- normal (通常の)
- common (一般的な)
- usual (ありふれた)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pɪˈkjuːl.jər/
- アクセントは「-cu-」に置かれます。
- アメリカ英語: /pɪˈkjuːljər/(最後のrがはっきり発音される)
- イギリス英語: /pɪˈkjuːl.jə/ (語末のrが弱く、ほぼ発音されない)
- よくある間違い
- 「pe」や「culi」の部分があいまいになって“pecu”を省略したり、「ピキューリア」という風に変なリズムで発音してしまうことがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “peculiar” の “u” と “i” の順番を間違えて “peculair” と書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語: 似たような発音の単語はあまり多くないが、“particular” とかと少し混同する学習者がいるかもしれません。
- 試験対策: TOEICや英検などでも文脈問題で「変わった」「特有の」という意味を問われることがあります。読解や語彙問題の選択肢で出てくることがあるので注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「peculiar」は「pecu(ピキュー)」の音と「liar(リア)」の組み合わせに注目すると、少し変わったリズムの単語として頭に残りやすいかもしれません。
- 憶えるときは、「pecu = ピキュー」+「liar = リア」で区切って音読してみると良いでしょう。
- また、「個性的な」という感じを思い浮かべれば、「一風変わっている」ニュアンスを捉えやすくなります。
以上が「peculiar」の詳しい解説です。
「他とは違う、奇妙な感じ」というイメージを持ちながら「特有の」という意味もあると覚えておきましょう。
変な,奇妙な,変わった
独特な,特有の
《話》(気分・体が)おかしい,ぐあいが悪い