parrot
1. 基本情報と概要
英単語: parrot
品詞: 名詞 (ただし、「to parrot」という動詞の形でも使われます)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
- A2: 日常的な単語や慣用表現をゆっくり丁寧に使われれば、理解できる、簡単な英語学習者向けのレベルです。
意味
- 英語: A bird with a curved beak and colorful feathers, known for being able to mimic human speech.
- 日本語: オウムやインコ類のこと。カラフルな羽を持ち、人間の言葉を真似することで知られている鳥です。
「parrot」は、カラフルで人の言葉をまねするときに使われます。リアルな鳥としてだけでなく、「人の言葉をただ繰り返す」というニュアンスでも使われる単語です。
名詞の活用形
- 単数形: parrot
- 複数形: parrots
他の品詞としての例
- 動詞 (to parrot): 「(人の言葉や行動を) ただ繰り返す、オウム返しする」という意味
- 例: “He just parroted what his boss said.” (彼は上司の言ったことをただ繰り返しただけだった。)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「parrot」ははっきりした接頭語・語幹・接尾語に分けられない単語です。もともとはフランス語由来(“perroquet”)とされます。
詳細な意味
- 鳥としての意味
- オウムやインコなどを総称して呼ぶときに使われます。カラフルな外見と、人間の言葉を真似する能力が特徴です。
- オウムやインコなどを総称して呼ぶときに使われます。カラフルな外見と、人間の言葉を真似する能力が特徴です。
- 比喩的表現
- 「(言葉などを) 機械的に繰り返す・暗記してそのまま言う」という意味で使われることがあります。
- 「(言葉などを) 機械的に繰り返す・暗記してそのまま言う」という意味で使われることがあります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- parrot cage
- (日本語訳) オウム用のかご
- (日本語訳) オウム用のかご
- parrot owner
- (日本語訳) オウムの飼い主
- (日本語訳) オウムの飼い主
- trained parrot
- (日本語訳) 調教されたオウム(人の言葉をまねするよう訓練された)
- (日本語訳) 調教されたオウム(人の言葉をまねするよう訓練された)
- parrot-like repetition
- (日本語訳) オウムのように繰り返すこと
- (日本語訳) オウムのように繰り返すこと
- parrot fashion
- (日本語訳) 暗記してそのまま繰り返すやり方
- (日本語訳) 暗記してそのまま繰り返すやり方
- mimic a parrot
- (日本語訳) オウムをまねる
- (日本語訳) オウムをまねる
- as sick as a parrot
- (日本語訳) すごくガッカリする (英語圏のイディオム)
- (日本語訳) すごくガッカリする (英語圏のイディオム)
- parrot sanctuary
- (日本語訳) オウムの保護区
- (日本語訳) オウムの保護区
- parrot feathers
- (日本語訳) オウムの羽
- (日本語訳) オウムの羽
- parrot speech
- (日本語訳) (意味を理解せずに) オウム返しのようにしゃべること
- (日本語訳) (意味を理解せずに) オウム返しのようにしゃべること
3. 語源とニュアンス
語源
- 「parrot」はフランス語の “perroquet” から英語に取り入れられたとされます。もともとは鳥の呼び名として使われていました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 鳥として単に「オウム・インコ」という意味で使う場合は、カジュアルでもフォーマルでもOKです。
- 「(人の発言を) ただ繰り返す」という比喩表現として動詞の “to parrot” を使う場合、若干ネガティブなニュアンスが加わります。
- 例: “Don't just parrot what you hear. Think for yourself.” (聞いたことをそのまま繰り返すだけじゃなく、自分で考えなさい。)
4. 文法的な特徴と構文
名詞として
- 可算名詞として扱われます。
例: “I have a parrot.” (私はオウムを飼っている) / “They have three parrots.” (彼らは3羽のインコを飼っている)
動詞として
- “to parrot” + (人の言葉など)
- 他動詞として使われる場合が一般的です。
- 例: “He parroted the phrase without understanding it.” (彼はそのフレーズを理解せずにオウム返しした)
- 他動詞として使われる場合が一般的です。
イディオム/構文例
- parrot-fashion: (ただ暗記して) そのまま繰り返す方法
- 例: “She learned the text parrot-fashion.” (彼女はその文章を丸暗記して繰り返した)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“My parrot can say ‘Hello!’ every morning.”
- (日本語) 「うちのオウムは毎朝『ハロー!』って言うんだよ。」
“I heard you got a new parrot. Is it loud?”
- (日本語) 「新しいオウムを飼ったんだって?うるさい?」
“Stop parroting me and come up with your own ideas.”
- (日本語) 「私の言葉をただ繰り返すのはやめて、自分のアイデアを出してよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
“During the meeting, he just parroted his supervisor’s presentation.”
- (日本語) 「会議中、彼は上司のプレゼンをただオウム返ししただけだった。」
“We need authentic feedback, not someone parroting corporate jargon.”
- (日本語) 「会社の専門用語をオウム返しするんじゃなくて、率直なフィードバックが必要だ。」
“Please avoid parroting the same lines in every pitch. Be creative.”
- (日本語) 「どの提案でも同じ台詞を繰り返すのはやめてください。もっと創造性を発揮しましょう。」
(3) 学術・アカデミックでの例文
“The genetic research on parrots has revealed fascinating evolutionary patterns.”
- (日本語) 「オウムの遺伝子研究により、興味深い進化パターンが明らかになった。」
“Students often parrot information without truly analyzing it.”
- (日本語) 「学生はしばしば情報を分析せず、ただ覚えて繰り返すだけになる。」
“The study focuses on how parrots acquire human speech through imitation.”
- (日本語) 「この研究は、オウムがどのように模倣によって人間の言葉を学習するかに焦点を当てている。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
mimic (真似する)
- (日本語) 「模倣する」という意味。比喩的に人の言葉や行動をそっくり真似るイメージが強い。
- “Parrot” は動詞としては完全に「オウム返し」的に繰り返すニュアンスで、時に批判的に使われます。“Mimic” はもう少し幅広い「(声真似などで) まねる」感があります。
- (日本語) 「模倣する」という意味。比喩的に人の言葉や行動をそっくり真似るイメージが強い。
repeat (繰り返す)
- (日本語) 「繰り返す」、単に同じことをもう一度言う、またはやるニュアンス。
- “Parrot” は相手の言葉をそのまま模倣しているニュアンスが強めです。
- (日本語) 「繰り返す」、単に同じことをもう一度言う、またはやるニュアンス。
反意語
- originate (創造する、始める)
- すでにあるものを繰り返すのではなく、自分で新たに作り出すニュアンスなので、“parrot” の反意的な方向の概念を示します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈpær.ət/
- 先頭の “par” の部分に強勢があります (パー-rut)。
- 先頭の “par” の部分に強勢があります (パー-rut)。
- アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い**
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” の音が強めに発音される傾向があります。イギリス英語では “r” の巻き舌が少し弱めです。
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” の音が強めに発音される傾向があります。イギリス英語では “r” の巻き舌が少し弱めです。
- よくある発音ミス
- 「パロット」や「ペレット」のように母音や子音を混同してしまうことがあります。語末の /ət/ も曖昧母音(シュワー)を意識して「アット」と間違いなく発音するように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “parot” や “parrrot” などと “r” を入れすぎたり、足りなかったりすることがあります。
- “parot” や “parrrot” などと “r” を入れすぎたり、足りなかったりすることがあります。
- 同音異義語との混同
- 同音異義語は特になし。ただし “carrot” (ニンジン) のつづりが似ているので混乱する人がいますが、発音も /ˈkær.ət/ なので、最初の子音 (k と p) が違います。
- 同音異義語は特になし。ただし “carrot” (ニンジン) のつづりが似ているので混乱する人がいますが、発音も /ˈkær.ət/ なので、最初の子音 (k と p) が違います。
- 試験対策
- TOEIC や英検などで「オウム返しをする」というニュアンスの動詞として出題される可能性があります。語い力を測る問題で見かけることがありますので要注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「パー (par-)」+「ロット(-rot)」と区切って、カラフルなオウムが語尾をくるっと回すイメージで覚えると覚えやすいかもしれません。
- 「オウム返し」は「to parrot」と一致するので、「オウム(=parrot)は真似する」→「to parrot = 真似する」とイメージを結びつけると記憶しやすいでしょう。
- カラフルな鳥の鮮やかなイメージを思い浮かべると単語が頭に残りやすくなります。
以上が名詞「parrot」の詳細な解説です。人間の言葉をただ真似る鳥の特性から、「他人の言葉を繰り返す」比喩的なニュアンスまで幅広く使われる単語です。学習の際はスペリングや発音に注意しながら、動詞としての用法もぜひ押さえてみてください。
《軽べつして》(訳が分からずに)まねをする人
オウム