最終更新日:2025/09/19
(…を)『慎重に考える』,熱考する《+『on』(『upon』)+『名』(do『ing』)》 / (特に宗教的な意味で)瞑想(めいそう)する / …‘を'『もくろむ』,企てる
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元となった辞書の項目
meditate
IPA(発音記号)
解説
動詞「meditate」を徹底解説
1. 基本情報と概要
英単語: meditate
品詞: 動詞 (verb)
活用形:
- 原形: meditate
- 三人称単数現在形: meditates
- 過去形: meditated
- 過去分詞: meditated
- 現在分詞: meditating
意味(英語):
- To engage in mental exercise (such as concentration on one's breathing) for the purpose of reaching a heightened level of spiritual awareness.
- To focus one's thoughts on, reflect on, or ponder over something.
意味(日本語):
- 瞑想する、精神を落ち着かせるために集中する
- 何かについてじっくり考える、熟考する
「meditate」は「落ち着いた環境で、じっくりと考えたり心を無にしたりする」ニュアンスを持つ単語です。日常では瞑想やスピリチュアルな文脈だけでなく、「ものごとを深く考える」「じっくり検討する」といった場面でも使われます。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
・単語自体は比較的日常的に見聞きしやすいですが、精神世界や深い思考に関わるトピックなど、やや抽象度の高い場面でよく使われるため、B2程度の単語と言えます。
他の品詞形:
- 名詞: meditation(瞑想・熟考)
- 例: “Meditation helps me relax.”
- 例: “Meditation helps me relax.”
- 形容詞: meditative(瞑想の、瞑想的な)
- 例: “She looked meditative after reading the book.”
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “medit-”
- ラテン語の “meditari” (熟考する) が由来とされます。
- ラテン語の “meditari” (熟考する) が由来とされます。
- 接尾語: “-ate”
- 動詞化する働きを持ち、英語では「~する」という動作を表す際によく使われます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- meditate on a decision (決断について熟考する)
- meditate in silence (静寂の中で瞑想する)
- meditate daily (毎日瞑想する)
- meditate deeply (深く瞑想する)
- actively meditate (能動的に瞑想する)
- guided meditation (ガイド付きの瞑想)
- meditate on a problem (問題についてじっくり静かに考える)
- meditate for relaxation (リラックスのために瞑想する)
- meditate to reduce stress (ストレスを軽減するために瞑想する)
- meditate before bedtime (就寝前に瞑想する)
3. 語源とニュアンス
語源:
「meditate」はラテン語「meditari」(深く考える、熟考する)が語源です。中世教会ラテン語を経て、フランス語 “méditer” に派生し、最終的に英語に取り入れられました。
歴史的な使い方:
- 宗教的・霊的な背景で使われることが多く、古くは瞑想を通じて神や自分自身と向き合うイメージが強かったとされています。
- 現代では、精神的な健康やリラクゼーションのための方法として広く使われます。
使用時の微妙なニュアンス:
- 「meditate」は「心を無にして静かに落ち着かせる」イメージが強い一方で、「問題をじっくり考える」という意味合いもあるため、context(文脈)次第で瞑想か熟考か意図が変わります。
- 文語的・フォーマルな響きよりも、ややスピリチュアルあるいはセルフケア寄りの響きが強く、時代の流れで日常的にも使われるようになっています。
使用シーン:
- 日常会話:瞑想やセルフケアについて話すときにカジュアルに使えます。
- 文章:瞑想の効能や深い思索を表現する際に用いられます。
- フォーマル:比較的フォーマルでも使えますが、論文や書籍では「reflect on」「contemplate」などと並んで使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 「meditate + on + 名詞/代名詞」という形で「〜について熟考する」という意味を表します。
- 例: “He meditated on the situation before making a decision.”
- 「meditate + 不定詞(to + 動詞)」はあまり使われず、目的語に前置詞 “on” をとるパターンが一般的です。
- 自動詞・他動詞の区別:
- もともとはほとんど自動詞扱いですが、稀に “meditate a plan” のように「ある計画を熟考する」という形で他動詞的にも使われるケースがあります(ただし現代英語では少数派)。
- もともとはほとんど自動詞扱いですが、稀に “meditate a plan” のように「ある計画を熟考する」という形で他動詞的にも使われるケースがあります(ただし現代英語では少数派)。
イディオム・表現
- “meditate on/over something”: 何かを深く考える/瞑想して思いを巡らす
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I usually meditate for ten minutes every morning to clear my mind.”
- (「毎朝10分間、頭をスッキリさせるために瞑想をしています。」)
- (「毎朝10分間、頭をスッキリさせるために瞑想をしています。」)
- “She likes to meditate on the balcony when she needs some peace.”
- (「彼女は静かに過ごしたいときに、ベランダで瞑想するのが好きです。」)
- (「彼女は静かに過ごしたいときに、ベランダで瞑想するのが好きです。」)
- “If you’re stressed, try to meditate for a moment and focus on your breathing.”
- (「ストレスを感じているなら、少し瞑想して呼吸に集中してみるといいよ。」)
(2) ビジネスでの例文
- “Before finalizing the project plan, I want to meditate on the potential risks.”
- (「プロジェクト計画を最終決定する前に、考えうるリスクについて熟考したいです。」)
- (「プロジェクト計画を最終決定する前に、考えうるリスクについて熟考したいです。」)
- “Some team members meditate during lunch breaks to stay calm and productive.”
- (「チームのメンバーの中には、落ち着いて生産性を保つために昼休みに瞑想する人もいます。」)
- (「チームのメンバーの中には、落ち着いて生産性を保つために昼休みに瞑想する人もいます。」)
- “Meditating on new strategies helps me set clearer goals for the quarter.”
- (「新しい戦略を熟考することで、四半期の目標をより明確に設定できます。」)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “Researchers have found that individuals who meditate regularly show increased attention span.”
- (「研究者によると、定期的に瞑想する人は注意力が増すことがわかっています。」)
- (「研究者によると、定期的に瞑想する人は注意力が増すことがわかっています。」)
- “In philosophical texts, one may meditate upon the nature of existence.”
- (「哲学的な文献では、存在の本質について瞑想することもあるでしょう。」)
- (「哲学的な文献では、存在の本質について瞑想することもあるでしょう。」)
- “She wrote a paper on how to carefully meditate on ethical dilemmas in modern society.”
- (「彼女は現代社会における倫理的ジレンマをどのようにじっくり熟考すべきかについて論文を書きました。」)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- contemplate(熟考する)
- よりフォーマルで理知的なイメージ。瞑想というよりは論理的思考の「熟考」にフォーカス。
- よりフォーマルで理知的なイメージ。瞑想というよりは論理的思考の「熟考」にフォーカス。
- reflect(振り返る・熟考する)
- 過去の行動や出来事に対して思い返して考えるニュアンスが強い。
- 過去の行動や出来事に対して思い返して考えるニュアンスが強い。
- ponder(じっくり考える)
- ゆっくり深く考える意味合い。やや文語的な表現。
- ゆっくり深く考える意味合い。やや文語的な表現。
- muse(物思いにふける)
- 詩的なニュアンスで、芸術的・創作的な思考にも使われる。
- 詩的なニュアンスで、芸術的・創作的な思考にも使われる。
反意語 (Antonyms)
- ignore(無視する)
- まったく気にかけずに考えない。
- まったく気にかけずに考えない。
- dismiss(退ける、却下する)
- 深く考えずにさっと放り投げるイメージ。
- 深く考えずにさっと放り投げるイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA: /ˈmɛdɪteɪt/
- アクセント: 第1音節 “me-” に強勢があります。
- アメリカ英語 (AE) と イギリス英語 (BE) の発音の違いはあまり大きくありません。
- AE: [ˈmɛdɪteɪt]
- BE: [ˈmɛdɪteɪt]
- AE: [ˈmɛdɪteɪt]
- 「t」の発音がアメリカ英語では軽く弾くように聞こえる場合がありますが、大きな差はありません。
よくある発音の間違い
- “medi-tate” のように “i” の部分を短く & “t” を弱くして「メリテイト」のように発音してしまうこと。正しくは「メディテイト」という感じで、「ディ」の音をはっきりさせます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “medidate” や “meditatee” など、dやtを重ねるスペルミスに注意。
- 類似単語との混同: “mediation” (調停、仲裁) と “meditation” (瞑想) はスペルが似ていますが、意味が全く異なります。
- TOEICや英検などの試験対策: ビジネス関連で「集中する」や「考えを巡らす」という文脈で出題されることがあります。 “meditate on a plan” の表現などを押さえておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「meditate」の最初の「medi-」は「メディア」(media) や「医療のmedic」などと似ていますが、これは「真ん中(medi-)」や「癒し」とは直接関係はありません。ただし、ラテン語由来であることは同じため、ラテン語由来の単語だとイメージすると覚えやすいでしょう。
- 「瞑想 → メディテーション」の流れで “meditate → meditation” をセットで覚えると、スペリングミスを減らすことができます。
- 「深く考える姿をイメージ」すると、発音やニュアンスを合わせて思い出しやすいです。
以上が「meditate」の詳しい解説です。瞑想だけでなく「熟考する」という意味合いでも使われる柔軟な単語ですので、ぜひ色々な文章で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…‘を'もくろむ,企てる
意味(2)
(…を)慎重に考える,熱考する《+on(upon)+名(do*ing*)》
意味(3)
(特に宗教的な意味で)瞑想(めいそう)する