元となった辞書の項目
mash
IPA(発音記号)
解説
以下では、英単語「mash」を、学習者にとってわかりやすいように、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語
mash
品詞
主に動詞 (verb) です。
※名詞として使われることもあります(例:家畜の餌としての“mash”など)。
意味(英語・日本語)
- 英語: to crush or smash something into a soft mass
- 日本語: つぶす、すりつぶす、ペースト状にする
「mash」は、主に料理などで材料をつぶしてペースト状にする場面でよく使われます。例えば「マッシュポテト」は“mashed potatoes”ですね。「バナナをマッシュする」= “mash the bananas”などのように、やわらかい素材に対してよく使う表現です。
活用形
- 原形: mash
- 三人称単数現在形: mashes
- 現在分詞/動名詞: mashing
- 過去形・過去分詞: mashed
他の品詞になった時の例
- 名詞形としての “mash” : 「穀物を練ったもの(家畜の餌)」など
- 形容詞形 “mashed” : 「つぶされた~」(例:mashed potatoes)
CEFRレベル目安
- B1(中級)
→ 簡単な一般動作を表す動詞としては比較的よく出てきますが、より調理に特化した語となるため、B1レベルほどの単語として捉えると良いでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「mash」は短く、特別な接頭語や接尾語がついているわけではありません。 語幹部分が “mash” そのものです。
関連語や派生語
- masher (名詞): 「マッシャー」(つぶす道具)
- mashed (形容詞): 「マッシュされた、つぶされた」
- mash-up (名詞): 「複数の音楽要素や作品を組み合わせたもの」(特に音楽やデジタル上の合成作品)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- mash potatoes → ジャガイモをマッシュする
- mash bananas → バナナをつぶす
- mash the garlic → ニンニクをすりつぶす
- mash into paste → ペースト状にする
- mash and stir → つぶしてかき混ぜる
- mash the mixture → 混合物をつぶす
- mash gently → 優しく(丁寧に)つぶす
- mash thoroughly → 徹底的につぶす
- mash button (口語) → (機械などの)ボタンを連打する(スラング的用法)
- mash grains → (ビール醸造で)穀物をつぶす/煮出す
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の「mæscan」に由来するとされ、もとは「かき混ぜる」「練る」といったニュアンスがあります。
- 現代では主に「つぶす」「ペースト状にする」意味が中心となっています。
ニュアンス・使用上の注意
- 料理の文脈で「マッシュする」というニュアンスが強く、基本的にはカジュアルなシーンでも文章でも日常的に使えます。
- “mash”には「潰す」イメージが含まれるので、素材にダメージを与えるという印象です。食品以外に使うときには、比喩的・スラング的になる場合があります(例:“He mashed the button.”など)。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞 “mash” は他動詞 (transitive verb) として使われることがほとんどです。「何をつぶすか」の目的語が必要です。
例) You should mash the potatoes. (何をマッシュするか→potatoes) - 無生物をつぶすイメージが一般的ですが、スラングで「ボタンを連打する」ような使い方も見られます。
一般的な構文
- “mash + 目的語” → “Mash the bananas.”
- 「〜をつぶして〜にする」→ “Mash the potatoes into a paste.”
イディオムや表現
- “mash up” → 「音楽やデータを組み合わせて新しいものを作る」(IT用語、音楽用語としてよく使われる)
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Can you mash the potatoes while I set the table?”
「テーブルを用意している間に、ジャガイモをつぶしてくれる?」 - “I like to mash bananas for my smoothie.”
「スムージー用にバナナをつぶすのが好きなんだ。」 - “Don’t mash the berries too hard, or they’ll turn into mush.”
「ベリーを強くつぶしすぎないでね、どろどろになっちゃうから。」
ビジネス
- “We need to mash the data from both sources to get a comprehensive report.”
「包括的なレポートを得るために、両方のソースからのデータをひとまとめにする必要があります。」
(※ここでは比喩的表現で「まとめる」というニュアンス。) - “Our marketing campaign will mash various ideas into one unified strategy.”
「私たちのマーケティングキャンペーンでは、様々なアイデアを一つの統合された戦略にまとめます。」 - “They’re creating a mash-up of social media feeds for the event.”
「イベントのためにSNSフィードを組み合わせたマッシュアップを作っています。」
学術的な文脈
- “In the experiment, we mash the fruit samples to analyze their chemical composition.”
「実験では、果物のサンプルをすりつぶして、化学成分を分析します。」 - “Researchers often mash up different data sets to find correlations.”
「研究者はしばしば異なるデータセットを統合して相関関係を探ります。」 - “The study focuses on how to effectively mash grains for biofuel production.”
「その研究は、バイオ燃料生産のために穀物を効果的につぶす方法に焦点を当てています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- crush (砕く)
→ “crush”は粉々に砕くイメージが強く、固形物を壊すニュアンスがあります。 - grind (挽く)
→ 「挽く・粉にする」という文脈で使われます。より細かく粉砕するイメージ。 - smash (粉砕する)
→ 力任せに壊すニュアンスが強いです。“mash”よりも激しい響きがあります。
反意語
- build (作る、組み立てる)
→ “mash”は「つぶす」、対して“build”は「組み立てる」。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /mæʃ/
- アメリカ英語: [mæʃ] (口を大きめに開いてすばやく「マッシュ」)
- イギリス英語: mæʃ
- 第一音節にアクセント (1音節語なので必然的にそこだけ強勢)。
- よくある間違いとして、/məʃ/ とあいまい母音で発音してしまう場合がありますが、母音は [æ] でしっかり発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスに注意: “mash” は “mesh (網)” とスペルが似ているので混同に注意。
- “mush” (“どろどろ”・“かゆ状の食べ物”など) とも音が似ていますが別単語です。
- TOEICや英検などでは、料理や「データを合体させる」など、コンテクストで登場する場合があります。文脈をよく読む必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “mash” = 「マッシュポテト」をイメージすると覚えやすい。
- 「マッシャー」という道具があるように、「何かをつぶす」という感覚を関連付けると定着します。
- つづりは “m-a-s-h” と4文字なので、語感を大切に、[mæʃ] としっかり発音しましょう。
以上が、「mash」の詳しい解説です。料理での「つぶす」イメージをまず覚え、その後データ統合やスラング的な使い方にも拡げると理解しやすいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
(調理などで)…‘を'すりつぶす