inhale

1. 基本情報と概要

単語: inhale

品詞: 動詞 (Verb)

意味（英語）: to breathe in

意味（日本語）: 息を吸い込む

「inhale」は「息を吸い込む」という意味で、呼吸に関わる動作を表すときによく使われます。日常的な文脈で「空気を吸い込む」「煙を吸う」といった場面でも使われ、比較的フォーマル・カジュアルどちらでも使用できます。

活用形

• 原形: inhale
  


• 三人称単数現在形: inhales
  


• 現在進行形 (動名詞も同形): inhaling
  


• 過去形: inhaled
  


• 過去分詞形: inhaled

他の品詞での形

• 名詞形: inhalation (例: “The inhalation of smoke can be dangerous.”＝「煙を吸い込むことは危険です」)

推定CEFRレベル

• B2（中上級）: 「breathe in」の類似表現として、医療・健康、科学など幅広い文脈で使う単語であり、日常会話では少し専門的に聞こえる場合もあります。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語 (in-): 「内へ」「中へ」を表す
  


• 語幹 (hale): 古い形では“hale”と「引っ張る、強くする」という要素がありますが、現代英語においては“inhale”が一語として定着しています。
  

関連する派生語や類縁語

• exhale (動詞): 息を吐く
  


• inhalation (名詞): 吸入
  


• inhaler (名詞): 吸入器、特に喘息治療などで使われる容器
  

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. inhale deeply (深く息を吸い込む)
   


2. inhale slowly (ゆっくり息を吸う)
   


3. inhale smoke (煙を吸い込む)
   


4. inhale toxic fumes (有害な煙を吸い込む)
   


5. inhale fresh air (新鮮な空気を吸い込む)
   


6. inhale the aroma (香りを吸い込む)
   


7. inhale oxygen (酸素を吸い込む)
   


8. quickly inhale (素早く息を吸う)
   


9. inhale the fragrance (香りを堪能するように吸う)
   


10. inhale the scent (香りを嗅ぐ・吸う)

3. 語源とニュアンス

語源

• 「inhale」はラテン語の “in”（内側へ）と“halare”（呼吸する）を由来とし、文字通り「内へ呼吸する」という意味から来ています。

ニュアンス・使用時の注意点

• 口語でも文書でも使えますが、「breathe in」と比べると少しフォーマル・専門的な印象を与える場合があります。
  


• 健康や医療の文脈（「薬を吸入する」など）でよく使われますが、日常的に「息を大きく吸い込む」といった表現としても普通に使われます。

4. 文法的な特徴と構文

• 他動詞としても自動詞としても使われます。
  
  
  
  • 他動詞: “He inhaled the smoke.”（彼は煙を吸い込んだ）
    
  
  
  • 自動詞: “Take a deep breath and inhale.”（深呼吸して息を吸ってください）
    
  
  


• 数えられる対象を直接目的語に取るときは他動詞扱いになります。

よく使われる構文

1. Inhale + [名詞]
   
   
   
   • 例: “Please inhale this medication.”（この薬を吸入してください）
     
   
   


2. Inhale + 副詞 (deeply/slowly/quickly)
   
   
   
   • 例: “He inhaled deeply before speaking.”（彼は話す前に深呼吸をした）
   
   

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)

1. “Remember to inhale deeply when you feel stressed.”
   
   （ストレスを感じたら、深呼吸するのを忘れないでね。）




2. “I almost choked because I inhaled my drink by accident.”
   
   （間違って飲み物を吸い込んで、むせかけたよ。）




3. “It’s refreshing to inhale the fresh morning air.”
   
   （朝の新鮮な空気を吸い込むのは気持ちいいね。）

ビジネスシーンでの例文 (3例)

1. “Before your presentation, inhale slowly to calm your nerves.”
   
   （プレゼンの前に、神経を落ち着かせるためにゆっくり息を吸ってください。）




2. “Inhale the atmosphere here; it’s quite conducive to creative thinking.”
   
   （ここの空気感を吸い込んでみてください。クリエイティブな発想にとてもいいですよ。）




3. “Please inhale carefully if you’re testing the product’s scent.”
   
   （製品の香りをテストする場合は、慎重に香りを吸い込んでみてください。）

学術的・医療的な文脈での例文 (3例)

1. “Patients with asthma are instructed to inhale the prescribed medication.”
   
   （喘息患者は、処方された薬を吸入するように指示されています。）




2. “Accidentally inhaling toxic fumes can result in severe respiratory issues.”
   
   （有害な煙を誤って吸い込むと、深刻な呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。）




3. “We analyzed how deeply the subjects inhaled under stress conditions.”
   
   （私たちは被験者がストレス環境下でどの程度深く息を吸っているかを分析しました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語（Synonyms）

1. breathe in（息を吸い込む）
   
   
   
   • よりカジュアルで日常的な表現。
     
   
   


2. draw in（空気などを取り込む）
   
   
   
   • 文章や小説などでやや文語的・比喩表現でも用いられやすい。
     
   
   


3. suck in（吸い込む）
   
   
   
   • 口語的で、あまりフォーマルではない。勢いよく吸い込むニュアンス。
   
   

反意語（Antonym）

• exhale（息を吐く）
  
  
  
  • 息を外へ吐き出す行為を指す。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA表記: /ɪnˈheɪl/
  


• アクセント: 後半の “-hale” の部分に強勢 (heɪl)
  


• アメリカ英語 / イギリス英語: 共におおむね同じ発音。
  


• よくある間違い: “in-hill” や “in-hell” に聞こえないように、hの発音をはっきり出して区別しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペル: 「inhale」を「inhell」と誤記する、または「exhale」と混同することに注意。
  


• 「inhale」と「exhale」は対の関係ですが、つづりが似ているために誤用する学習者がいます。
  


• 「breathe」と「breath」のように、名詞/動詞でスペリングが変化する単語と混同しないようにする。
  


• 資格試験（TOEICや英検など）では、健康・医療に関する文章で登場することがあり、派生語（inhalation、inhaler）も出題される場合があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「in-（中へ）＋ hale（呼吸する）」のイメージで「内側へ息を入れる」と覚えましょう。
  


• 「inhale」「exhale」をペアで覚えると効率的です。
  


• 息を吸う動作をイメージしながら、語頭の「in-」は「中へ」という意味だと意識すると記憶に残りやすいです。
  

以上が「inhale」の詳細な解説です。息を吸い込む場面をイメージしながら、語源や発音、用法をしっかり覚えておくと、英語の理解がより深まるでしょう。