元となった辞書の項目
immigrate
IPA(発音記号)
解説
動詞 “immigrate” の徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “to come to a country in order to live there permanently”
- 日本語: “他国に移住する、または移り住む”
「immigrate」は、自分の国から別の国へ永住を目的として移り住むことを表すときに使われます。
「他国へ移り住む」という硬めのイメージがあり、主に書き言葉や正式な文脈で使われることが多いですが、ニュースなどでも耳にすることがあります。
品詞
- 動詞 (Verb)
活用形
- 原形: immigrate
- 三人称単数現在形: immigrates
- 現在分詞/動名詞: immigrating
- 過去形/過去分詞形: immigrated
他の品詞形(例)
- 名詞形: immigration (移住、移民)
- 名詞形(主に人を指す): immigrant (移民)
- ※ 「immigrate」自体は動詞のみで用いられますが、関連する名詞や形容詞などは多く存在します。
難易度 (CEFR レベル)
- B2(中上級)
- 基本的な会話ができる学習者を対象とし、社会的・公的な文脈で使われる語彙としては中上級レベルの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 “im-”: 「中へ」や「内側へ」というニュアンスを持つ(“in-”の変形)。
- 語幹 “migr”: 「移動する」という意味のラテン語由来。
- 接尾語 “-ate”: 動詞化するための接尾語。
派生語・類縁語
- emigrate(他国へ移住する、出ていく)
- migrate(移動する、移り住む:動植物や人が季節的に、または一定期間移動すること)
- immigration(移住、移民)
- immigrant(移民)
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- “immigrate legally” - 合法的に移住する
- “immigrate illegally” - 不法に移住する
- “decide to immigrate” - 移住を決意する
- “plan to immigrate” - 移住を計画する
- “apply to immigrate” - 移住申請をする
- “immigrate for work” - 仕事のために移住する
- “immigrate for family reasons” - 家族の理由で移住する
- “immigrate permanently” - 永住目的で移住する
- “immigrate from (country A) to (country B)” - (A国)から(B国)へ移住する
- “be forced to immigrate” - やむを得ず移住する
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “migrāre” (移動する) が基となり、英語では “in-” (中へ) と組み合わさって “immigrate”(中へ移動する → 他国へ入る)の意味を成します。
ニュアンス・使用時の注意
- 「immigrate」は非常にフォーマルな響きがあり、主に文章やニュース、行政文書、学術的な文脈などで使われやすい単語です。
- 日常会話でも話題が移民や国境をまたいだ移住に及んだときなどに用いられますが、「move to another country」という言い方のほうがカジュアルです。
- 「emigrate」は「出て行く」という視点を持ち、「immigrate」は「入ってくる」という視点があることに注意してください。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞として使われることが多いです。
例) “They immigrated to the United States in 1990.” - 目的語を直接とる場合 (他動詞的用法) はやや限定的で、「どこへ移住するのか」を to + 地名 などで表す構文が一般的です。
例) “They decided to immigrate to Canada.”
フォーマル / カジュアル
- フォーマル: 政府文書、記事、学術論文などで使用される。
- カジュアル: 日常会話でも使われるが、“move abroad” や “move to another country” のほうがより口語的。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I heard your friend wants to immigrate to Australia. Is that true?”
- (友達がオーストラリアに移住したがっているって聞いたんだけど、本当?)
- (友達がオーストラリアに移住したがっているって聞いたんだけど、本当?)
- “My family decided not to immigrate after all.”
- (家族は結局移住しないことに決めたんだ。)
- (家族は結局移住しないことに決めたんだ。)
- “She’s been researching how to immigrate for months.”
- (彼女は何カ月も移住の方法を調べてるよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company is seeking to attract professionals who wish to immigrate for work.”
- (当社は仕事のために移住を希望する専門職の人材を集めようとしています。)
- (当社は仕事のために移住を希望する専門職の人材を集めようとしています。)
- “He had to confirm his qualifications before he could immigrate under the skilled worker program.”
- (彼は技術者プログラムで移住する前に、自分の資格を確認しなければなりませんでした。)
- (彼は技術者プログラムで移住する前に、自分の資格を確認しなければなりませんでした。)
- “Many employees wish to immigrate to countries with a more favorable tax policy.”
- (多くの従業員が、より有利な税制のある国へ移住したいと考えています。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Scholars often study the economic impact of individuals who immigrate to developed nations.”
- (研究者たちは、先進国に移住する人々がもたらす経済効果をしばしば研究します。)
- (研究者たちは、先進国に移住する人々がもたらす経済効果をしばしば研究します。)
- “The historical analysis of those who immigrate shows diverse cultural influences.”
- (移住してきた人々の歴史分析は、多様な文化的影響を示しています。)
- (移住してきた人々の歴史分析は、多様な文化的影響を示しています。)
- “Certain policies may affect the decision to immigrate among skilled professionals.”
- (特定の政策は、熟練労働者が移住を決断するかどうかに影響を与えることがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- move to another country – 他の国に移り住む(口語的表現)
- relocate – 移転する、移住する(転勤や移転先への引っ越しを強調)
- resettle – 再び定住する、(難民などが)他の場所に定住する
反意語 (Antonyms)
- emigrate – (母国から)移住する、国外へ出る視点
- remain – とどまる、居続ける(移動しない)
使い分けのポイント
- “immigrate” は「入ってくる」視点、“emigrate” は「出て行く」視点。
- 日常会話では“move” や“leave”で代用されることも多いですが、立場や視点を正確に伝えたいときに使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- 米音: /ˈɪmɪɡreɪt/
- 英音: /ˈɪmɪɡreɪt/
- 米音: /ˈɪmɪɡreɪt/
- アクセントは最初の “i” (ɪ) の音節に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな発音差はほとんどありませんが、イギリス英語ではややはっきりとした “t” の音の場合があります。
- “i” のスペルを “e” と間違えやすいので注意してください(emigrate と混同しやすい)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- emigrate と immigrate の混同
- “emigrate” は「出ていく」、 “immigrate” は「入ってくる」
- “emigrate” は「出ていく」、 “immigrate” は「入ってくる」
- スペリングのミス
- “immigrate” の最初は “i” で始まります(“emigrate” は “e” から)。
- “immigrate” の最初は “i” で始まります(“emigrate” は “e” から)。
- 同音異義語との混乱
- “migrate” は「移動する」、ただし移動の方向が曖昧。特に鳥などの季節移動でも使われます。
- “migrate” は「移動する」、ただし移動の方向が曖昧。特に鳥などの季節移動でも使われます。
- TOEICや英検など
- 語彙問題・文章読解部分で文脈による違いを問われる場合あり。移民政策や文化的背景に関する長文に登場しやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “in” + “migrate”⇒ IN + MOVE のイメージ
- “in” は「内へ」、 “migrate” は「移動する」。 内へ入ってくる→他国へ移り住む。
- “in” は「内へ」、 “migrate” は「移動する」。 内へ入ってくる→他国へ移り住む。
- 視点の違いで “emigrate” と区別すると覚えやすい:
- e = exit(出て行く)、 i = in(入ってくる)。
- スペルチェックのポイントは “i” で始まって “-ate” で終わること。
- 例文やイメージを声に出して復唱し、自分のストーリー(どこへ移住するか)を思い描くと記憶に残りやすいです。
以上が動詞 “immigrate” の詳細解説です。日常会話からニュース記事、学術レポートまで広く登場する単語ですので、ぜひ違いとニュアンスをしっかり押さえてください。
意味のイメージ
意味(1)
(外国から…へ)移住する,入植する《+to(into)+名+from+名》