handkerchief
以下では、名詞「handkerchief(ハンカチ)」をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: handkerchief
日本語訳: ハンカチ
意味(英語で)
A handkerchief is a small piece of cloth used for wiping one’s nose or face, or for decorative purposes.
意味(日本語で)
ハンカチとは、顔や鼻を拭いたり、ちょっとした装飾で使ったりする小さな布切れのことです。主にポケットやバッグに持ち運んで、必要に応じて取り出すわけですね。用途としては、汗をぬぐう、涙を拭く、鼻をかむなど、日常生活には欠かせないアイテムです。
品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (countable noun; 可算名詞)
- 単数形: handkerchief
- 複数形: handkerchiefs または handkerchieves(古い形、少し文語的です)
他の品詞になったときの例
- 形容詞形としてはありませんが、handkerchief + 名詞 で「ハンカチの~」のように修飾表現に使われることはあります。(例: handkerchief pocket など)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
日常会話で目にする頻度は高いのですが、スペルが複雑なので中級者向けの語として扱われることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
handkerchief
はもともと「hand(手)+ kerchief(布)」という要素で構成されており、古いフランス語由来の couvrechief(頭を覆う布)
などに遡ります。
- hand: 「手」
- kerchief: 「頭や顔を覆う布」を意味する古い語源から派生
よく使われるコロケーション10選
- clean handkerchief(きれいなハンカチ)
- silk handkerchief(シルクのハンカチ)
- folded handkerchief(折りたたまれたハンカチ)
- pocket handkerchief(ポケットハンカチ)
- wave a handkerchief(ハンカチを振る)
- a spare handkerchief(予備のハンカチ)
- handkerchief hem(ハンカチのように不規則な裾、ファッション用語)
- embroidered handkerchief(刺繍の入ったハンカチ)
- cotton handkerchief(綿のハンカチ)
- fancy handkerchief(装飾気味のハンカチ)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「kerchief」の部分は古フランス語で頭を覆う意味の
couvrechef
に由来します。 - 時代が下るにつれて「手に持つ布」という意味で「hand + kerchief」という形になりました。もともとは鼻をかむよりも、顔や頭を覆う布が先にあったので、面白い変遷ですね。
ニュアンス・使用時の注意点
- 場面としては、日常的に使われるアイテムなので、カジュアル会話でもフォーマル会話でも違和感なく登場します。
- 高級なハンカチを差し出す場合は、少し礼儀正しい印象を与えることがあります。
- 「ティッシュ」が紙であるのに対して「handkerchief」は布製のイメージが強く、エコ的・エレガントな印象を与える場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞なので、複数形にする場合は「handkerchiefs」となります。
- イディオムとしてはあまり多くはありませんが、「to wave one’s handkerchief」(ハンカチを振る) は別れの合図や感情表現として映画などにもよく登場します。
- 文章・口語いずれでも使えますが、口語でも特に気取った印象はない単語です。
5. 実例と例文
日常会話の例文
“I always carry a handkerchief in case I need to wipe my hands.”
(手を拭きたいときのために、いつもハンカチを持ち歩いています。)“Could I borrow your handkerchief for a moment? I spilled some water.”
(ちょっとハンカチを貸してもらえますか? 水をこぼしちゃって。)“She offered me her handkerchief when I started crying.”
(私が泣き始めたとき、彼女はハンカチを差し出してくれました。)
ビジネスシーンの例文
“Please keep a clean handkerchief for client meetings; it’s more professional.”
(クライアントとの打ち合わせにはきれいなハンカチを用意してください。よりプロらしくなります。)“He discreetly dabbed his forehead with his handkerchief during the long presentation.”
(長いプレゼン中、彼はさりげなくハンカチで額の汗をぬぐいました。)“A monogrammed handkerchief can be a subtle yet classy accessory for work events.”
(イニシャル入りのハンカチは、仕事のイベントには控えめながら上品なアクセサリーになります。)
学術的・フォーマルな文脈の例文
“The historical significance of the handkerchief is often overlooked in studies of fashion.”
(ハンカチの歴史的な意義は、ファッションの研究においてしばしば見落とされがちです。)“Shakespeare’s plays feature a handkerchief as a potent symbol, most notably in ‘Othello.’”
(シェイクスピアの戯曲では、とりわけ『オセロ』を筆頭に、強力な象徴としてハンカチが登場します。)“Representative fabrics for a handkerchief include cotton, linen, and silk, each with distinctive properties.”
(ハンカチの代表的な生地としては、綿、リネン、シルクなどがあり、それぞれ特有の特性を持ちます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- tissue(ティッシュ)
- 日本語: ティッシュ
- 紙でできており、使い捨てである点が「handkerchief」と異なります。
- 日本語: ティッシュ
- napkin(ナプキン)
- 日本語: ナプキン
- 食事中に膝に置く、または口を拭く布。テーブル用具として使われるケースが多いです。
- 日本語: ナプキン
- bandana(バンダナ)
- 日本語: バンダナ
- 頭に巻いたり首にアクセサリー感覚で使ったりする大判の布です。
- 日本語: バンダナ
反意語(明確な反意語はありません)
- 「紙 vs 布」という点では
paper tissue
は実質的な対比として挙げられますが、完全な反意語ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(アメリカ英語): /ˈhæŋkərtʃɪf/ (慣用的には “ハンカチーフ" のように発音されることも)
- 発音記号(イギリス英語): /ˈhæŋkətʃɪf/
- 強勢: 最初の音節「han」にアクセントが来ます。「hand」部分が強く読まれます。
- よくある間違い: “d” の部分を強く発音しすぎたり、「ハンクーチーフ」のように母音が変化したりすることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “handkerchief” の “d” や “r” の位置を間違えやすい。 “handerchief” などと書いてしまうことも。
- “handkerchief” の “d” や “r” の位置を間違えやすい。 “handerchief” などと書いてしまうことも。
- 複数形:
- “handkerchiefs” の末尾の “fs” の発音やスペルが混乱しがち。
- “handkerchiefs” の末尾の “fs” の発音やスペルが混乱しがち。
- 同音異義語との混同:
- 同音異義語はほぼありませんが、長い単語なので音の取り違えに注意が必要です。
- 同音異義語はほぼありませんが、長い単語なので音の取り違えに注意が必要です。
- 試験対策:
- TOEICや英検では直接的な出題機会は多くないですが、日常生活を舞台にしたリスニング問題などで登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源で覚える: “hand(手)+ kerchief(布)” というふうに、手に持つ布とイメージしましょう。
- 綴りのコツ: “hand”+“ker”+“chief” と3つのパーツに区切ると覚えやすいです。
- ストーリーで記憶: 「ハンド(手)からチェフ(chef料理人?と連想しやすい単語)をかぶる…ではなく布をかぶせるイメージ?」など、自分なりに意味づけしてみましょう。
以上が、名詞「handkerchief」の詳しい解説になります。日常生活でもフォーマルな場面でも幅広く使われる便利な単語ですので、スペルと発音をしっかりおさえておきましょう。
ハンカチ
《古》ネッカチーフ