元となった辞書の項目
guilt
IPA(発音記号)
解説
名詞「guilt」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: guilt
日本語: 罪悪感、有罪であること、罪の責任
- 品詞: 名詞 (不可算名詞として使われることが多いです)
- 意味: 自分が何か悪いことをしてしまった、またはしなかったという意識で感じる「罪の意識」や「罪悪感」のことです。また、犯罪の事実や責任といった「有罪」である状態を指すこともあります。
- 「罪悪感」「後ろめたさ」を表すときに日常会話でもよく使われますが、裁判や法的な文脈では「有罪」という意味合いでも用いられます。
活用形
- 通常「guilt」は名詞形のみが使われます。
- 複数形「guilts」はあまり一般的ではありません。
- 形容詞: guilty (罪悪感を感じている、有罪の)
- 反対に、guiltless (罪のない) という形容詞形も存在します。
CEFRレベルの目安
- B1 (中級): 日常会話で「罪悪感を感じる」といった表現に広く使われます。裁判などで出てくる少し専門的な文脈もあるため、中級レベルくらいで覚えておくとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
「guilt」には明確な接頭語や接尾語は含まれていませんが、語根として古い英語 (Old English) の要素が含まれています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- feel guilt … (罪悪感を感じる)
- sense of guilt … (罪の意識、罪悪感)
- overwhelming guilt … (圧倒的な罪悪感)
- guilt trip … (〈口語〉罪悪感を抱かせる行為、または罪悪感にとらわれること)
- admit guilt … (有罪を認める、罪を認める)
- bear the guilt … (罪を背負う)
- guilt by association … (連座制、関連することで罪とされること)
- clear one’s guilt … (罪を晴らす)
- profound guilt … (深い罪悪感)
- guilt complex … (罪悪感の強迫観念)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “gylt” (罪、犯罪、過ち) から派生しています。
- 歴史的背景: 「罪を犯した」という状態を意味していましたが、現代では道徳的な「罪悪感」を表すケースで特に多用されます。
使用上のニュアンス・注意
- 感情的な響き: 「罪悪感」「後ろめたさ」を強く伴う感情的な響きがあります。
- 口語か文章か: 日常会話から正式な場面まで幅広く使われます。裁判などのフォーマルな文脈では「犯罪の有無」「責任」としての “guilt” が用いられます。
- カジュアル/フォーマル: 「罪悪感」という意味ではカジュアルに使いやすいですが、法的な「有罪」を示す場合はややフォーマルな側面があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算の区別: 一般的には不可算名詞として扱われることが多いです。「a guilt」は通常使いません。ただし、「a sense of guilt」のように「sense of」を伴うかたちで表現する場合があります。
- 構文例:
- “to feel guilt about (something)” (何かについて罪悪感を感じる)
- “to admit (one’s) guilt” (自分の罪を認める)
- “to feel guilt about (something)” (何かについて罪悪感を感じる)
イディオム・フレーズ
- guilt trip (someone): 相手に罪悪感を持たせる、または自分が罪悪感に浸る、という口語的表現。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I always feel guilt after eating too much chocolate.”
(チョコレートを食べすぎると、いつも罪悪感を感じるんだ。) - “She tried to make me feel guilt for forgetting her birthday.”
(彼女は私が彼女の誕生日を忘れたことに罪悪感を抱くように仕向けた。) - “His sense of guilt was obvious when he apologized.”
(彼が謝ったとき、罪悪感をはっきり感じ取れた。)
(2) ビジネスでの例文
- “He confessed his guilt in falsifying the financial report.”
(彼は財務報告書を改ざんしたことを認めた。) - “The manager’s guilt for missing the deadline weighed heavily on him.”
(締め切りを守れなかったことについてのマネージャーの罪悪感は大きかった。) - “Establishing accountability helps clarify guilt in case of errors.”
(責任の所在を明確にすることで、誤りがあった場合に誰の責任(有罪に相当するか)が明らかになる。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Studies on moral psychology often explore the concept of guilt and its role in behavior.”
(道徳心理学の研究では、罪悪感の概念とそれが行動に与える役割をしばしば探求します。) - “The feeling of guilt can act as a social regulator, discouraging harmful actions.”
(罪悪感は社会的な調整役となり、有害な行為を抑制する働きがあります。) - “In legal theory, guilt must be established beyond a reasonable doubt.”
(法理論では、有罪であることは合理的な疑いを超えて立証されなければなりません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- remorse (後悔, 良心の呵責)
- “remorse” は過去の行いに対する強い後悔を表す。
- “remorse” は過去の行いに対する強い後悔を表す。
- shame (恥)
- “shame” は罪悪感というより「恥ずかしさ」を強調する。
- “shame” は罪悪感というより「恥ずかしさ」を強調する。
- regret (後悔)
- “regret” は行動や結果に対する落胆や反省を強調し、道徳的な責任というよりは行為に対する後悔。
反意語 (Antonyms)
- innocence (無罪, 純潔)
- 犯罪や悪いことをしていない状態を指す。
- 犯罪や悪いことをしていない状態を指す。
- blamelessness (非難されることがない状態)
- 悪意や過失がなく、責めを負うべき点がない。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ɡɪlt/
- アメリカ英語 (米): [ɡɪlt]
- イギリス英語 (英): [ɡɪlt]
- アメリカ英語 (米): [ɡɪlt]
- 強勢 (アクセント): 英単語が1音節のみのため「guilt」全体にアクセントがあります。
- よくある発音ミス: l の前にある “i” を長く発音してしまうケースなど。実際は「ギルト」のように、短く鋭い音で発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “guilt” の “u” が発音されないため “gilt” と書き間違えやすい。
- 同音異義語との混同: “gilt” (金メッキ) と意味が異なるので注意。
- 試験対策: 法律や倫理に関わる話題で「guilt」が頻出。TOEICや英検では文章中で「罪悪感」や「責任」を問う設問に出やすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語感で覚える: “guilt” の “u” は発音されないので “ギルト” と読み、そのうしろめたさで「ギクッとする」イメージを持つと覚えやすいかもしれません。
- ストーリーで覚える: 何か過ちを犯して「guilt」を感じる場面を自分の生活で思い浮かべておくと記憶に残りやすいです。
以上が「guilt」の詳細な解説になります。罪悪感という感情的な意味から、法律的な「有罪」まで幅広く使われる単語なので、文脈に応じてうまく使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
有罪;罪;犯罪[行為]
意味(2)
罪の意識,やましさ