最終更新日:2025/12/13

グレービー(肉を焼くときに出る肉汁,またそれをもとにして作った肉汁ソース) / 《俗》楽に手に入った金,あぶく銭

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元となった辞書の項目

gravy

IPA(発音記号)
名詞

グレービー(肉を焼くときに出る肉汁,またそれをもとにして作った肉汁ソース) / 《俗》楽に手に入った金,あぶく銭

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私は美味しいグレービーをマッシュポテトにかけました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: gravy

品詞: 名詞 (countable/uncountable どちらでも使われることがあります)

意味 (英語): A sauce made from meat juices, which is often thickened with flour and served with roasted or cooked meat. In a figurative sense, it can also mean an unexpected addition or benefit.

意味 (日本語): 肉汁から作られたソース(小麦粉などでとろみをつけて、ローストした肉などにかけるもの)。比喩的には、思いがけない追加の利益やボーナスという意味もあります。「肉料理にかけるソースのことだけでなく、『おまけの利益』というニュアンスで使われることもあるんだな」と覚えておくと便利です。


  • 活用形: 名詞なので、形そのものが変化することはありません。

  • ほかの品詞形: 直接「gravy」が形容詞や動詞として使われることは一般的ではありませんが、派生的な表現として “gravy boat” (名詞) や “gravy train” (名詞・イディオム) などがあります。

  • CEFR レベル: B1(中級)


    • A1:超初心者

    • A2:初級

    • B1:中級 ←★ここ

    • B2:中上級

    • C1:上級

    • C2:最上級


中級学習者なら、「肉汁ソース」としての日常的な意味も、「予想外の儲け」を指す比喩的な使い方も問題なく理解できるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語はなく、“gravy” という語根のみで構成されています。

関連表現・派生語


  • gravy boat: 肉汁用のソースを入れるポット(ソースポット)。

  • gravy train: 思いがけない大きな利益 / 楽に手に入る利益のたとえ。

よく使われるコロケーション10選(日本語訳つき)


  1. make gravy (グレービーを作る)

  2. gravy boat (グレービーポット)

  3. pour gravy (グレービーをかける)

  4. thick gravy (とろみのあるグレービー)

  5. rich gravy (濃厚なグレービー)

  6. turkey gravy (七面鳥用のグレービー)

  7. gravy recipe (グレービーのレシピ)

  8. leftover gravy (余ったグレービー)

  9. gravy stain (グレービーのしみ)

  10. “It’s all gravy” (「すべてうまくいっている」/「余裕だよ」というスラング的用法)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “gravy” は中英語 (Middle English) の “grave” や “graue” などに起源があると言われています。元々はラテン語までは遡らず、古いフランス語表記の変化を取り込んで英語化したと考えられています。

歴史的使用とニュアンス


  • もともとは料理のスープやソース一般を指す言葉でしたが、特にローストした肉汁ソースに意味が絞られていきました。

  • 20世紀に入ると、比喩的に「楽に得られるもの」「思わぬ余得」も指すようになりました。

使用時の注意点


  • 料理の場面でもっとも一般的です。「ミートソース」ではなく「ローストした肉汁ソース」というニュアンスが強いです。

  • 「予想外の収益」の意味で使うと、ややカジュアルで比喩的な表現になります。

よく使うシーン


  • 日常会話や料理のレシピでは、普通にグレービーソースとして登場するカジュアルな単語。

  • ビジネス場面などでは “gravy train” というイディオムとして使われることがありますが、やや口語的やジョーク的なニュアンスを含みます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 「可算 / 不可算」の使い分け


    • レシピや「ある種類のソース」として言及する場合は不可算扱い (例: “some gravy”)。

    • 種類を区別するときや「多くのバリエーションのグレービー」を強調するときは可算扱いされることもありますが、頻度は低めです。


  2. イディオムや構文例


    • gravy train: 「楽に稼げる状況」「うま味だけ享受できる状態」

    • It’s all gravy.: 「順調だよ」「問題ない」=「追加の利益ばかり」というニュアンスのスラング。

    • No gravy left: 単純に「残りのグレービーはない」。


  3. フォーマル / カジュアルの使い分け


    • 料理に関してはとてもカジュアル。パブリックな場合でも使用される一般的な料理用語です。

    • 比喩表現としてはやや口語的。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Could you please pass the gravy?”


    • 「グレービーソースとってもらえる?」


  2. “I always make homemade gravy for Thanksgiving dinner.”


    • 「感謝祭のディナーには、いつも手作りのグレービーを作るの。」


  3. “This gravy is a bit too salty for me.”


    • 「このグレービーは私にはちょっと塩辛いかな。」


(2) ビジネスの場面での例文


  1. “We need a long-term strategy, not just short-term gravy.”


    • 「私たちは長期的な戦略が必要で、短期的なおまけの利益だけでは足りない。」


  2. “The new contract turned out to be pure gravy for the company.”


    • 「今回の新しい契約は、会社にとって思いがけない余得になった。」


  3. “Don’t rely on the gravy train. We have to earn it.”


    • 「楽に稼げる状況に頼るな。ちゃんと努力しなきゃいけない。」


(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The chemistry of gravy involves the gelatinization of starch and the emulsification of fat.”


    • 「グレービーの化学的要素には、デンプンの糊化と脂肪の乳化が含まれる。」


  2. “From a historical perspective, gravy has evolved from simple broth to a sophisticated sauce.”


    • 「歴史的観点から見ると、グレービーは単なるブロスから洗練されたソースへと発展してきた。」


  3. “The term ‘gravy’ also carries figurative connotations, especially in economics and finance.”


    • 「‘gravy’ という語は、特に経済や金融において比喩的な含意を持つこともある。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (シチューのようなソース等を表す単語)


    1. sauce (ソース) - 一般的なソース全般

    2. broth (ブロス) - 出汁やスープ状の液体

    3. jus (ジュ) - 肉や野菜を焼いた時にできる汁で作る薄めのソース(フランス料理の用語)


  • 反意語


    • 明確な反意語はありませんが、「乾いたもの」や「ソースがない状態」を指す “dry” / “without sauce” などが対比表現になることがあります。


ニュアンスの違い


  • “sauce” は幅広い食品のソース全般に用いられるが、“gravy” は特に肉や家禽(かきん)を調理して出た汁をベースにしたソースを指す点で限定的。

  • “jus” もフランス料理でよく出てくる用語ですが、“gravy” よりも軽めでサラッとしたイメージが強い場合が多いです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈɡreɪ.vi/

  • アクセントの位置: 最初の音節 “gra” にアクセントがあります。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: ほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語では [ˈɡreɪ.vi] の “r” がやや強く発音され、イギリス英語では “r” の音がソフトになることがあります。

  • よくある発音ミス: “gray-bee” のように伸ばしすぎたり、 “gra-vee” の “a” が曖昧になると伝わりにくい場合があります。しっかり「グレイヴィ」のように発音しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “GRAVY” を “GRAVE” や “GRAVIE” などと書き間違えないようにしましょう。

  2. 意味の混同: “gravy” が「肉汁のソース」だけでなく、「余得」の意味もある点を見落とさないように。

  3. 試験での出題傾向: TOEIC や英検などのビジネス文脈の問題で “gravy train” という表現が出ることがあります。意味を知らないと文意が取れない場合があるので注意しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “gravy” の “gray” (灰色) と混同しやすいので、イメージとして「グレイビィ」とカタカナで覚えると綴りに気をつけられます。

  • 料理好きな人は、七面鳥やローストビーフにたっぷりかけるソースを想像してみてください。

  • 比喩的な意味「おまけの利益」は、想像以上においしいソースがかかっている料理をイメージすると覚えやすいでしょう (“It’s all gravy!” と言われると「どんどんおいしい思いができる状態」だと連想できます)。

以上が、名詞 “gravy” の詳細な解説です。「肉汁を使ったとろみのあるソース」と「思わぬ利益」の両方を覚えれば、料理の場面でも比喩表現でも使える便利な単語です。

意味のイメージ
gravy
意味(1)

グレービー(肉を焼くときに出る肉汁,またそれをもとにして作った肉汁ソース)

意味(2)

《俗》楽に手に入った金,あぶく銭

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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