元となった辞書の項目
funeral
解説
以下では、英単語「funeral」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: funeral
品詞: 名詞 (countable noun: 複数形は funerals)
意味(英語): A ceremony held shortly after a person's death, where family and friends gather to honor and say goodbye to the deceased.
意味(日本語): 葬儀、葬式
CEFRレベル: B2(中上級)
「funeral」は、人が亡くなったあとに行われる葬儀を意味する名詞です。遺族や友人が亡くなった方を追悼し、お別れをする儀式というニュアンスがあります。厳粛かつ悲しみの強い場面で使われる単語なので、使用の際は状況に注意しましょう。
活用形:
- 単数形: funeral
- 複数形: funerals
- 単数形: funeral
関連する品詞変化:
- funereal (形容詞) : とても厳粛な、葬儀のように沈んだ
- 例: a funereal atmosphere (葬儀のようにひっそりとした雰囲気)
- funereal (形容詞) : とても厳粛な、葬儀のように沈んだ
2. 語構成と詳細な意味
語構成
「funeral」は、はっきりとした接頭語・接尾語に分解しにくい単語ですが、語源的にはラテン語の “funus”(死体、死、殺人などの意味)に由来するといわれています。
詳細な意味・関連表現
- 人の死を悼むために行われる儀式・式典
- 遺族や友人・関係者が集まり、最後の別れを告げる公式な場
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- hold a funeral(葬儀を執り行う)
- attend a funeral(葬儀に参列する)
- funeral procession(葬列)
- funeral service(葬儀式)
- funeral home(葬儀場)
- funeral director(葬儀屋、葬儀会社の担当者)
- funeral music(葬式の音楽)
- funeral wreath(葬儀用の花輪)
- funeral expenses(葬儀費用)
- state funeral(国葬)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語「funus」(死体、葬儀、死)から派生し、古フランス語を経て中世英語に取り入れられました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 「funeral」は大変フォーマルな状況で使用されることが多い単語です。人の死という非常に繊細な場面での言葉なので、軽々しく使われるものではありません。
- 感情的に重い文脈とも結びつくため、慎重に使いましょう。カジュアルというより、公式または半公式な文脈が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a funeral” (単数)、 “funerals” (複数) の形で使われます。
- 冠詞や所有格を伴ったり、様々な前置詞と一緒に用いられます。例えば “at the funeral(葬儀で)” や “after the funeral(葬儀の後)” などが一般的です。
一般的な構文・イディオム例
- have a funeral for ~ (〜のための葬儀を行う)
- funeral rites (葬式の儀礼)
- funeral pyre ((主に火葬時の)薪の山) - インドや一部の文化圏などで使われる表現
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Are you going to attend Mr. Smith’s funeral?”
「スミスさんの葬儀に参列しますか?」 - “They held a small funeral with only close friends and family.”
「彼らは親しい友人と家族だけの小さな葬儀を執り行いました。」 - “I’m sorry for your loss. The funeral was very moving.”
「お悔やみ申し上げます。葬儀はとても感動的でした。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company will send flowers to the funeral as a sign of respect.”
「当社として弔意を表すために葬儀に花を贈ります。」 - “The CEO’s funeral was attended by many industry leaders.”
「CEOの葬儀には多くの業界リーダーが参列しました。」 - “Please inform all employees about the details of Mr. Johnson’s funeral.”
「ジョンソンさんの葬儀の詳細を全社員に知らせてください。」
(3) 学術・フォーマルな文脈での例文
- “Anthropologists study different funeral customs to understand cultural beliefs about death.”
「文化人類学者は、死に対する文化的考え方を理解するために様々な葬儀の習慣を研究します。」 - “A state funeral may be held to honor national figures or dignitaries.”
「国の要人や著名人を称えるために、国葬が行われる場合があります。」 - “The historical records describe elaborate funeral rites in ancient civilizations.”
「史料には古代文明における精巧な葬儀の儀礼が記録されています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- burial (埋葬)
- 亡くなった人を土中に埋める行為にフォーカスした語。厳粛さや儀式性よりも、埋葬行為そのものを表す。
- 亡くなった人を土中に埋める行為にフォーカスした語。厳粛さや儀式性よりも、埋葬行為そのものを表す。
- memorial service (追悼式)
- より広い意味で追悼の意を込めた集まり。必ずしも「死の直後」ではなく、日を置いて行われることがある。
- より広い意味で追悼の意を込めた集まり。必ずしも「死の直後」ではなく、日を置いて行われることがある。
- funeral ceremony/service (葬儀式)
- 「funeral」とほぼ同義で使われるが、「ceremony」「service」をつけると、より正式な儀式の雰囲気を強調する。
- 「funeral」とほぼ同義で使われるが、「ceremony」「service」をつけると、より正式な儀式の雰囲気を強調する。
反意語 (Antonyms)
厳密な反意語はありませんが、「birth ceremony(誕生の儀式)」や「celebration(祝賀行事)」など、生や祝福をテーマにするイベントと対比されることがある程度です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈfjuː.nər.əl/
- アクセント (強勢): 第1音節 “fu-” に強勢があります。(FU-ner-al)
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” の音をやや強めに発音し、イギリス英語では “r” が弱めに発音される傾向があります。
- よくある発音ミス: “fu-ne-ral” と区切らずに「フューネラル」(FU-ne-ral) と全体をひとつながりで発音しやすいようにしましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: ×「funeral」→ ○「funeral」 (誤ってファネルなどと書かないよう注意)。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、“funereal” (形容詞) との混同に注意してください。
- TOEIC・英検などの出題傾向: 文章読解やビジネスメールにおける社内連絡文などで、亡くなった方に対する礼儀や報告事項として出てくる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「fun(楽しさ)」とは真逆の概念だと印象づけると覚えやすいかもしれません。「funeral」は悲しみや尊厳の雰囲気を強く帯びています。
- 単語の頭文字「fu-」は「ふ…」と沈んだ声で始まる感じを持つとイメージしやすいでしょう。
- 語源的には「funus (死、葬儀)」という強い意味がベースにあるので、深刻な場面で使われるということをしっかり頭に入れておきましょう。
以上が、名詞「funeral」の詳細な解説です。人の死に関わる極めてセンシティブな単語なので、使用するときは状況や感情面に十分注意しましょう。
意味(1)
葬式,葬儀,告別式
意味(2)
(死者を送る)葬列