最終更新日:2025/09/28

〈U〉〈C〉(…に対する)愛好,好み(liking)《+『for』+『名』(do-『ing』)》 / 〈U〉ばかにかわいがること,溺愛(できあい)

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

fondness

IPA(発音記号)
名詞

〈U〉〈C〉(…に対する)愛好,好み(liking)《+『for』+『名』(do-『ing』)》 / 〈U〉ばかにかわいがること,溺愛(できあい)

このボタンはなに?

彼女は音楽に対する愛好があります。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞「fondness」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

・単語: fondness

・品詞: 名詞 (noun)

・意味(英語): a feeling or display of affection or liking toward someone or something

・意味(日本語): 「好み」「愛着」「好意」「やさしい思い」などを指します。相手や物事に対して優しい気持ちや好ましく思う気持ちを表します。「~に目がない」「とても好きだ」というニュアンスです。

「fondness」は、「fond」(形容詞) から派生した名詞です。何かに対してポジティブな感情を抱く様子を指し、やや優しい・あたたかな感覚を伴います。


  • 活用形:名詞なので、基本的に単数 (fondness) と複数形 (fondnesses) がありますが、実際には複数形はほとんど使われません。

  • 他の品詞になったときの例:


    • 形容詞 「fond」(形容: 好きな、優しい感情を持つ)

    • 副詞 「fondly」(形容詞「fond」の副詞形: 優しく、愛情をこめて)


CEFRレベル (目安: B2 程度、中上級)


  • 「fondness」は日常的に見かける単語なのですが、A1やA2レベルでは必須度合いは低めです。B2(中上級)あたりの英語力があれば、自然に理解・使用できる単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (fond): 「(人・物が) 好きな」「愛情を示す」という意味の形容詞

  • 接尾語 (-ness): 「状態・性質」を表す名詞化の接尾語

このように「fond + ness」という組み合わせで、「好意を持つ状態」「好きという気持ち」という名詞となっています。

関連性・派生語


  • fond (形容詞): 好きである、好んでいる

  • fondly (副詞): 愛情をこめて、甘く

  • affection: 類縁語 (「愛情」や「好意」という意味)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)


  1. a fondness for sweets


    • (お菓子が好きなこと / お菓子への愛着)


  2. a growing fondness for classical music


    • (クラシック音楽への好みが高まっている)


  3. express one’s fondness


    • (自分の好意を表す)


  4. develop a fondness for someone


    • (誰かへの好意を持つようになる)


  5. show fondness toward pets


    • (ペットに対して優しい愛情を示す)


  6. have a particular fondness for…


    • (…が特に好きだ)


  7. mutual fondness


    • (相互の好意)


  8. a childhood fondness


    • (子どもの頃からの好み)


  9. lingering fondness


    • (長く続く愛着)


  10. reminiscing with fondness


    • (好ましく思い出を語る)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「fond」は古フランス語の「fond (愚か・だまされた)」などに起源を持ち、中英語で「愚かなほど愛情が深い」という意味に変化し、現代ではほとんどポジティブな「好き」「愛情がある」という使い方になっています。

  • ニュアンス: 「fondness」はやや優しい雰囲気を持ち、相手・物事を暖かく思う気持ちを示します。「affection」と近い感じですが、「fondness」はもう少し柔らかく、親しみを込めた感じが強いです。

  • 使用時の注意点: 主に日常会話から文書表現まで幅広く使われますが、友人や家族など親密な間柄を表現するときに好まれて使われる傾向があります。フォーマル/カジュアルを問わず問題なく使えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法:


    • 可算/不可算: 振る舞いとしては多くの場合不可算的に扱われますが、抽象名詞なので文脈次第で可算扱いされる場合もあります(「various fondnesses」はかなり稀)。

    • 主な構文: “someone’s fondness for (something/someone)” という形がよく使われます。


  • イディオムや表現:


    • to have a fondness for… (…を好む)

    • with fondness (愛情をこめて)


  • 使用シーン:


    • フォーマル: ビジネス文書内でも、やや柔らかいトーンで使われる

    • カジュアル: 日常会話、手紙、メールなど、相手や物事を控えめに「好き」と言うときに使われる



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I have a fondness for spicy food, so I often eat chili peppers.”

    (辛いものが好きで、よくチリペッパーを食べます。)

  2. “Her fondness for cats is well-known among her friends.”

    (彼女が猫好きであることは、彼女の友達の間ではよく知られています。)

  3. “My grandfather would always speak of his school days with such fondness.”

    (祖父はいつも学生時代のことを、とても懐かしそうに話していました。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “Many of our clients have expressed a fondness for the new design.”

    (多くの顧客から、新しいデザインを好ましく思う声が寄せられています。)

  2. “Despite his fondness for traditional methods, he’s open to innovation.”

    (彼は伝統的な手法を好む一方で、新しい発想にも柔軟です。)

  3. “Our team’s fondness for collaboration has led to more efficient projects.”

    (チームが協力し合うことを好んだおかげで、プロジェクトがより効率的になりました。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “Researchers observed the participants’ fondness for novelty in their decision-making.”

    (研究者たちは、被験者が意思決定において新しいものを好む傾向を観察しました。)

  2. “The historical fondness for mythological symbolism can be seen in ancient artifacts.”

    (古代の工芸品には、神話的象徴を好む歴史的な嗜好が見られます。)

  3. “This study provides insight into the cultural fondness for communal gatherings.”

    (本研究は、共同体的な集まりを好む文化的傾向に関する洞察を提供しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. affection (愛情)


    • 「fondness」よりも「愛情」の度合いが強い、より感情的な印象。


  2. liking (好み)


    • 「fondness」より軽めに「ちょっと好き」という感じ。


  3. admiration (賞賛、敬愛)


    • 「fondness」と異なり、対象を尊敬・高く評価するニュアンスが強い。


反意語


  1. dislike (嫌い)

  2. aversion (嫌悪)

  3. indifference (無関心)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈfɒnd.nəs/ (イギリス英語), /ˈfɑːnd.nəs/ (アメリカ英語: [fɑnd-])

  • 強勢(アクセント)は単語の最初の音節 “fond-” に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語: イギリス英語では「フォンドネス」(ɒ の音は日本語の「オ」に近い)に近く、アメリカ英語では「ファンドネス」にやや近い響きになります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「fondness」の「d」と「n」の位置を逆にしたり、「fondess」のように「n」を一つ抜かしてしまうミスが起きやすいです。

  • 同音異義語との混同: 紛らわしい単語は特にありませんが、「foundness」と誤記するケースがあります。

  • 試験対策: TOEICや英検の語彙問題で、「好ましさ」「愛着」を意味する単語として出題される場合があります。同じような意味を持つ “affection” や “liking” との区別が問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「fondness」は「fond」+「-ness」で、「好きな(fond)の状態(-ness)」というイメージ。

  • “fond” は “find” に発音が似ているので、覚えるときに「お気に入り (favorite) を“見つける” (find) とその物に“fond” になる」というストーリーにすると、記憶しやすくなるかもしれません。


以上が、名詞「fondness」の詳細な解説です。何かやわらかく純粋な好意のようなニュアンスを表すときに、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
fondness
意味(1)

〈U〉ばかにかわいがること,溺愛(できあい)

意味(2)

〈U〉〈C〉(…に対する)愛好,好み(liking)《+for+(do-ing)》

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★