最終更新日:2025/11/01

〈C〉折り目 / ひだ / (土地の)くぼみ

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元となった辞書の項目

fold

IPA(発音記号)
名詞

〈C〉折り目 / ひだ / (土地の)くぼみ

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解説

1. 基本情報と概要

単語: fold

品詞: 名詞

意味(英語 / 日本語)


  • (1) A crease or bend in something, such as paper or cloth. / 何か(紙や布など)を折り曲げた「折り目」「しわ」

  • (2) An enclosure for sheep or other animals. / 羊や他の動物を囲う「囲い」「おり」

  • (3) A group bound together by shared beliefs or purposes. / 同じ目的や考えで結びついた「集団」「仲間内」

たとえば、紙の折り目を指す時に使われたり、家畜を囲う“おり”としても使われたり、比喩的に“仲間・集団”という意味でも用いられます。日常では「折り目」の意味がもっとも頻繁に登場しますが、比喩的に“戻ってくる”ニュアンスとして「she returned to the fold(彼女は仲間のもとに戻ってきた)」という表現でもよく使われます。

活用形

fold は名詞なので、数の上では可算名詞として “a fold” “two folds” のように使えます。

他の品詞形 (動詞としての fold など)


  • 動詞:to fold(〜を折りたたむ、折り曲げる、畳む)


    • 例:I folded the letter and put it in the envelope.


CEFRレベル目安: B1(中級)


  • 基本単語に比べればやや専門的ですが、中級レベルで学ぶ語彙として妥当です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語は特にありません。

  • 語幹は “fold” です。

細かな意味のニュアンス


  1. 折り目


    • 紙や布などを物理的に折ってできた部分。


  2. 囲い(特に羊・ヤギなどの家畜用)


    • 家畜を安全に囲い込み、保護する場所。


  3. 集団・仲間


    • 信念や目標などを共有する集まりを比喩的に指す表現。


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “paper fold” – 紙の折り目

  2. “fold line” – 折り目の線

  3. “sheep fold” – 羊のおり

  4. “back into the fold” – 再び仲間に戻る

  5. “stay (remain) in the fold” – 集団にとどまる

  6. “within the fold” – 仲間として受け入れられている状態

  7. “fold in half” – 半分に折る(動詞的にも使われるが、名詞の概念として「折り目」を連想しやすい表現)

  8. “join the fold” – 仲間入りする

  9. “crease and fold” – しわや折り目(似た意味の単語との併用)

  10. “under the fold” – 折り目の下に(ウェブデザインでは「画面スクロールしないと見えない部分」の比喩表現にも使われる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “fold, fald” は「囲い」を意味しました。そこから転じて、(紙や布を)“折る”という意味へと広がりました。同じ語形が派生して、囲い・集団・折り目などの名詞用法に発展しています。

微妙なニュアンスや感情的効果


  • “return to the fold” は「裏切り者が仲間のもとに戻ってくる」ような含みがあり、温かく迎えられるイメージと同時に、警戒・反省などのニュアンスも含む場合があります。

  • “fold” は比較的カジュアルにもフォーマルにも使えますが、「囲い(家畜用)」や比喩的表現(仲間意識)を用いるときはやや文語的・フォーマルな響きになる場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞の “fold” は可算名詞であり、複数形は “folds” になります。


    • 例:There are several folds on this piece of paper.


  • “the fold” と定冠詞を伴うと、「特定の仲間、集団」というやや比喩的な意味合いを表現できます。

  • 文書や論文などフォーマルな文脈でも「集団・仲間」を意味する際に “return to the fold” が使われることがあります。

イディオムやよくある構文


  • “return to the fold”


    • 意味:離れていた人が元の組織や集団に再び戻ってくる。


  • “keep someone in the fold”


    • 意味:誰かを仲間の状態に留めておく。



5. 実例と例文

日常会話の例文


  1. “Could you check if there’s a fold in the corner of the map?”


    • 地図の端に折り目がついているか確認してくれる?


  2. “I made a neat fold in the napkin for the table setting.”


    • テーブルセッティングのために、ナプキンにきれいな折り目をつけたよ。


  3. “He was finally welcomed back into the fold after making amends.”


    • 彼は償いをして、ようやく再び仲間に迎え入れられた。


ビジネスの例文


  1. “Please ensure the brochure has a clean fold before distributing it.”


    • パンフレットを配布する前に、折り目がきれいになっているか確認してください。


  2. “We want our former clients to come back into the fold for our future projects.”


    • 将来のプロジェクトのために、以前の顧客が我々のもとに戻ってきてほしいです。


  3. “The design requires an additional fold for the packaging.”


    • このデザインでは、パッケージにもう一つ折り目をつける必要があります。


学術的/フォーマルな例文


  1. “The fold in the manuscript suggests it was used frequently for reference.”


    • この写本の折り目から、しばしば参考のために使われていたことが示唆される。


  2. “Returning to the fold, the members reestablished the group’s original vision.”


    • 仲間のもとに戻って、メンバーはグループの本来のビジョンを再確立した。


  3. “A sheep fold dating back to the 10th century was discovered by archaeologists.”


    • 考古学者によって10世紀に遡る羊のおりが発見された。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. crease (しわ、折り目)


    • 「fold」とほぼ同じく「折り目」を意味するが、服や紙の「しわ・折り目」にフォーカスすることが多い。


  2. pen (おり)


    • 家畜などを囲う場所を指す点では「fold」と似ているが、やや口語的。


  3. enclosure (囲い、包囲された区域)


    • 一般的に囲われた地域を指す語。さらに広い意味を持つ。


反意語


  1. unfolded state(“fold”の反対、折りたたまれていない状態)


    • 正確な単語としての「反意語」はないが、「広げた状態・開いた状態」として “unfold” が対になる動詞・形容詞的表現になる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /foʊld/

  • IPA(イギリス英語): /fəʊld/

1 音節の単語であり、語頭(f)のあとに強勢が続く形で、単語全体にストレスがあります。


  • よくある間違いとしては、語末の “-ld” をあいまいにして /foʊ/(フォウ)だけで終わってしまうこと。語尾の 「d」をしっかり意識して発音するように注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスに注意: “fold” は “fload” や “fould” になるなどの誤りが起きやすい場合があります。

  • “fold” は動詞 “to fold” と同綴ですが、名詞用法としての使い方を理解しましょう。

  • “fold” は “folder” と混同しがちですが、folder は名詞で「フォルダー、書類入れ」などを指します。

  • 試験(TOEIC・英検)では単語の派生語やイディオム(e.g. “back into the fold”)として出題されることがあります。特に「仲間に復帰する」表現はリーディングセクションなどで見かける可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「シーツを折りたたむときにできる折り目や、おりに入った羊のイメージ」を思い浮かべると、“fold” の名詞的意味をセットで覚えやすいです。

  • “fold” と “cold” はよく似た語感なので、羊が寒い冬に入る「囲い」を思い出すと覚えやすいかもしれません。

  • 学習テクニックとしては、まず動詞 “to fold” で覚え、そこから名詞としての意味(折り目・囲い・仲間)へ派生させると定着しやすいです。

以上が名詞 “fold” の詳細な解説です。折り目や囲い、そして仲間意識という多様な意味を持つ単語なので、文脈に合わせて使い分けられるようにしてみてください。

意味のイメージ
fold
意味(1)

ひだ

意味(2)

折り目,畳み目

意味(3)

(土地の)くぼみ

意味(4)

起伏

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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