fire station
以下では、名詞“fire station”について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: fire station
品詞: 名詞 (複合名詞)
意味(英語)
A facility where firefighters and fire engines are based, and from which they respond to emergencies.
意味(日本語)
消防署のことです。消防車や消防士が常駐していて、火災や緊急事態が発生したときに出動する拠点として使われます。
「消防署」として、日常的によく使われる単語です。病院や警察署と同じように、地域の安全を支える重要な公共施設というニュアンスがあります。
活用形
“fire station” は名詞で、通常は数えられる可算名詞です。複数形は “fire stations” となります。
- 単数形: fire station
- 複数形: fire stations
他の品詞例
- “fire” は「火」や「火災」を表す名詞としても、また「火を放つ」「クビにする」のように動詞としても使われます。
- “station” は「駅」や「署、局」を意味する名詞であり、まれに「配置する、駐在させる」という動詞として使われます。
CEFRレベルの目安: A2 (初級)〜B1 (中級)
日常生活を送る上でよく出てくる公共施設の名前であり、旅行や生活の中でも理解しておきたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- fire: 「火」「火災」を意味する英語の基本語。
- station: 「駅」「署」「局」「所」を意味する英語。
「fire station」は「火災のための署」=「消防署」という直訳に近い構成です。
関連語や派生語
- firehouse (同義語): アメリカ英語でよく使われる「消防署」の言い方。
- fire engine: 消防車。
- firefighter: 消防士。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10例)
- local fire station(地元の消防署)
- volunteer fire station(ボランティア消防署)
- nearest fire station(最寄りの消防署)
- call the fire station(消防署に電話する)
- fire station crew(消防署の隊員たち)
- fire station alarm(消防署の警報)
- fire station tour(消防署見学)
- state-of-the-art fire station(最新設備の消防署)
- fire station drill(消防署の訓練)
- fire station open day(消防署の一般公開日)
3. 語源とニュアンス
- fire は古英語 “fȳr” に由来し、炎や燃えるものを指す語。
- station はラテン語 “statio(ステーション)” =「立ち止まる場所」「駐在地」を由来とし、何かが配置される場所を表す語。
歴史的には、「fire station」は現代の消防制度が確立される過程で使われるようになった比較的新しい複合名詞です。
カジュアルな会話からフォーマルな文書まで幅広く使えますが、公共機関に関する固有の名称なので、語感としては正式な施設名というニュアンスがあります。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 名詞 (可算名詞): a fire station / the fire station / fire stations のように不定冠詞・定冠詞をつけたり、複数形をとったりできます。
- 単語そのものが複数概念をまとめた複合名詞ですが、単位として数えられるので「1つの消防署」「2つの消防署」と数を表現できます。
一般的な構文やイディオム
- “There is a fire station near my house.”(私の家の近くに消防署があります)
- “The new fire station was built last year.”(その新しい消防署は昨年建てられた)
- 直接のイディオムはあまりありませんが、“fire station” を「緊急対応の拠点」として比喩的に使うことは珍しいです。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Is there a fire station close to our neighborhood?”
(この辺りには消防署はあるの?) - “I saw firefighters washing their truck at the fire station.”
(消防署で消防士さんたちが消防車を洗っているのを見かけたよ。) - “Let’s take the kids to the fire station open house this weekend.”
(今週末、子どもたちを消防署のオープンハウスに連れて行こう。)
ビジネス (程々にフォーマル)
- “We are cooperating with the local fire station to improve our building’s fire safety measures.”
(建物の防火対策を強化するため、地元の消防署と協力しています。) - “A representative from the fire station will conduct a fire drill for all employees tomorrow.”
(明日、消防署の代表者が従業員向けに避難訓練を実施します。) - “Please file this report with the nearest fire station as part of our safety compliance.”
(安全対策の一環として、この報告書を最寄りの消防署に提出してください。)
学術的・専門的 (フォーマル)
- “According to the city’s emergency response data, the average response time from the fire station has decreased significantly.”
(市の緊急対応データによると、消防署からの平均出動時間は大幅に短縮している。) - “This paper explores the design principles of an eco-friendly fire station with renewable energy sources.”
(本稿では、再生可能エネルギー源を備えた環境に配慮した消防署の設計原則を探究する。) - “Statistical analysis reveals that the proximity of a fire station is a key factor in reducing fire-related casualties.”
(統計解析によれば、消防署が近いことが火災による被害者数の減少において重要な要因である。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- firehouse(消防署)
アメリカ英語で「fire station」と同じ意味ですが、やや口語的に使われることがあります。 - fire department(消防署/消防局)
主に消防庁や消防局などの制度・組織そのものを指すニュアンスが強いです。“fire station” は具体的な建物、施設を指すことが多いです。
反意語
消防署に明確な反意語はありませんが、あえて対比的な公共機関を挙げるなら “police station” (警察署)が相対的な位置づけの例となることがあります。直接的な「反意」ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- アメリカ英語(IPA): /ˈfaɪər ˌsteɪʃən/
(「ファイアー・ステイシャン」のように発音) - イギリス英語(IPA): /ˈfaɪə ˌsteɪʃ(ə)n/
(アメリカ英語よりも “r” が弱く「ファイア・ステイシュン」に近い)
強勢(アクセント)
- “fíre státion” のように、ふつう最初の単語 “fire” と二番目の単語“station”両方に情報としての重みがありますが、実際の会話では “fíre station” のように前半 “fire” のアクセントがやや強めです。
よくある発音ミス
- /faɪreɪʃən/ のように “station” を「ステイシオン」と発音して不自然になるケース。
- “fire” の /r/ を抜かして「ファイア」と発音しすぎる場合(特に日本人に多い)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「statoin」「staton」など、station を間違える例が多いです。
- 語順の混同: “station fire” と逆にしてしまうと意味が変わり(「駅火災」のようなニュアンス)、正しく伝わりません。
- TOEICや英検: 施設に関するボキャブラリー問題や写真描写問題などで出題される可能性があります。緊急連絡や安全対策などの文脈で出てくることも多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “fire” は「火」のイメージ、“station” は「何かの拠点・駅」のイメージを組み合わせて覚えましょう。
- 「火のための拠点=消防署」とイメージするとわかりやすいです。
- 自分の住んでいる地域にある「消防署の場所」を思い浮かべながらイメージすると記憶に定着しやすいでしょう。
以上が “fire station” の詳細解説です。消防署は日常生活や緊急時にとても重要な場所なので、英語での表現もしっかり把握しておくと便利です。
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