最終更新日:2025/09/14

疲れ果てた / 使い尽くされた

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元となった辞書の項目

exhausted

IPA(発音記号)
形容詞

疲れ果てた / 使い尽くされた

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マラソンを走った後、私は疲れ果てました。

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解説

形容詞「exhausted」の詳細解説


1. 基本情報と概要

単語: exhausted

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語)


  • Extremely tired or drained

意味 (日本語)


  • 極度に疲れきった状態を表す言葉です。「とにかくへとへとになった」というニュアンスで、肉体的・精神的にエネルギーがほとんど残っていないイメージです。

「疲れきった」「疲れ果てた」というように、かなり強い疲労を表すニュアンスがあります。日常会話でもビジネスでも、相当疲れてしまった状況を表すときに用いられます。

活用形

形容詞なので主に比較級や最上級に注意しますが、比較級や最上級はあまり使われないのが一般的です。


  • 原級: exhausted (疲れきった)

  • 比較級: more exhausted (より疲れきった) [稀に使われる]

  • 最上級: most exhausted (最も疲れきった) [稀に使われる]

他の品詞形


  • 動詞形: exhaust (他動詞: 疲れさせる、使い尽くす)

  • 名詞形: exhaustion (名詞: 極度の疲労、消耗)

難易度 (CEFR レベルの目安)


  • B2 (中上級): “tired” よりも一段階強い疲労を表す単語で、やや難しめですが日常よく使われます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • ex-: 外へ、完全に (古典的には「〜の外に」という意味)

  • haust: ラテン語の “haurire” (汲み取る、排出する) に由来

  • -ed: 形容詞化や過去分詞化を表す接尾語

つまり「力やエネルギーをすっかり汲み出された、取り出された状態」というイメージが含まれます。

派生語や類縁語


  • exhaust (動詞): 排気する、使い尽くす、疲れ果てさせる

  • exhaustion (名詞): 極度の疲労

  • exhausting (形容詞): 疲れさせるような(行為・状況)

  • exhaustive (形容詞): 徹底的な、完全な

よく使われるコロケーション (共起表現) 10選


  1. physically exhausted(身体的に疲労困憊の)

  2. mentally exhausted(精神的に疲れ果てた)

  3. be absolutely exhausted(本当に疲れきっている)

  4. feel exhausted(疲れきっていると感じる)

  5. look exhausted(疲れているように見える)

  6. completely exhausted(完全にへとへとになった)

  7. exhausted after work(仕事の後でくたくたになった)

  8. exhausted from the trip(旅行で疲れきった)

  9. exhausted to the point of collapse(倒れる寸前まで疲れきった)

  10. so exhausted that …(あまりに疲れて... 〜ができない)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “exhaurire” (汲み取る、抜き取る) が変化して、フランス語などを経由して英語に入ったとされています。「エネルギーを吸い尽くされて何も残っていない」という原義が感じられます。

微妙なニュアンスや注意点


  • 「exhausted」は「tired」よりも強い表現で、「もう立っていられないほど疲れている」というイメージです。

  • フォーマル・カジュアル問わず使いやすいですが、あまりに繰り返し使うと誇張に聞こえることもあります。

使用シーン


  • 日常:一日中遊んで疲れてしまったときや、勉強・仕事をしてへとへとになったとき。

  • ビジネス:長時間の会議や出張、クライアントとの打ち合わせで疲れきった場合。

  • 文章:小説などでキャラクターの心身の状態を描写するとき。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として be + exhausted の形で使われることが一般的です。主語の状態を説明します。


    • 例: I am exhausted. (私は疲れきっている)


  • また、補語として使ったり、名詞を修飾する形でも出現します。


    • 例: The exhausted runner collapsed at the finish line. (疲れきったランナーはゴールで倒れ込んだ)


イディオム


  • “to be exhausted from …” : 「…で疲れきる」

  • “exhausted by …” や “exhausted after …” など、原因やきっかけを表す前置詞が後に続くことがあります。どれもニュアンスとしては同じように使われます。


5. 実例と例文

(A) 日常会話の例文


  1. “I’m completely exhausted after running around with the kids all day!”

    (一日中子供たちと遊んでいたから、すっかり疲れ果てちゃったよ!)


  2. “She looked exhausted, so we decided to head home early.”

    (彼女はとても疲れていそうだったので、早めに家に帰ることにしたよ。)


  3. “I’m too exhausted to cook dinner tonight.”

    (今夜は疲れきっていて夕飯の支度ができない。)


(B) ビジネスの例文


  1. “I felt mentally exhausted after back-to-back meetings.”

    (連続した会議のあとで、精神的にくたくただった。)


  2. “He was exhausted from working overtime all week.”

    (彼は一週間ずっと残業していたので、疲れきっていた。)


  3. “I’m exhausted, but we managed to finalize the project on time.”

    (疲れきってはいるけれど、プロジェクトを期限内に仕上げることができたよ。)


(C) 学術的・フォーマルな文脈の例文


  1. “The research team was exhausted by the intensive data collection process.”

    (研究チームは集中的なデータ収集作業で疲れきっていた。)


  2. “After completing the fieldwork, the anthropologists were utterly exhausted.”

    (フィールドワークを終えた後、人類学者たちは完全に疲労困憊だった。)


  3. “He appeared exhausted after conducting several consecutive experiments.”

    (連続した実験をいくつも行ったあとで、彼は疲れきっているように見えた。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. tired(疲れた)


    • 「exhausted」ほど強い疲労感ではなく、日常的な「疲れた」ニュアンスで使う。


  2. worn out(へとへとになった)


    • “exhausted” と同程度の強さで、口語的表現。ややカジュアルな響き。


  3. spent(使い果たした、疲れきった)


    • 身体的にも精神的にもエネルギーを使い尽くして、残量ゼロな感じ。文語的でも使われる。


  4. weary(疲れ切った、うんざりした)


    • 心情的にも疲れている、飽きてしまったニュアンスを含む。


  5. drained(気力・体力が抜け切った)


    • 外に流れ出て何も残っていない感覚で、「exhausted」に近い。


反意語 (Antonyms)


  1. energetic(エネルギッシュな)

  2. lively(元気いっぱいの)

  3. refreshed(リフレッシュした)

  4. rested(休息して元気になった)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ɪɡˈzɔː.stɪd/ または /ɪɡˈzɑː.stɪd/

  • イギリス英語: /ɪɡˈzɔː.stɪd/

強勢(アクセント)


  • “ex-haust-ed” の haust の部分に強勢があります (「ホースト」のように発音)。

  • アメリカ英語とイギリス英語では「o」の発音が違う場合がありますが、どちらも「イグゾースティッド」に近いイメージです。

よくある発音の間違い


  • [h] の音が入らずに「イグゾースティッド」ではなく「イグザースティッド」などと発音してしまうケース。

  • “exhaus(t)” の部分を曖昧に発音してしまい、真ん中が伸びすぎることもあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “exhausted” の「h」を抜かして “exausted” と書いてしまうミス。

  2. 同音異義語との混同: “exhaustion” (名詞形) のスペルミスや類似単語 “exhaustive” との使い分けに注意が必要。


    • “exhaustive” は「徹底的な」という意味であり、「疲れきった」とは違う。


  3. 資格試験での出題傾向: TOEIC・英検などでは「感情・状態を表す形容詞」のボキャブラリー問題で使われる可能性があります。「tired」より強い表現として覚えておくと良いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ex+haust” で「外に (ex-) すべてを汲み出す (haust)」→「エネルギーが全部抜かれた状態」とイメージすると覚えやすいです。

  • スペルの中に “haust” (ホースト) があるので、「ホースで水を全部吸い出す」イメージを連想すると、覚えやすいかもしれません。

  • また「hairがなくなるくらいエネルギーを使い果たす!?」とユーモアを交えて連想する学習法もおすすめです。


以上が形容詞 「exhausted」 の詳細解説です。疲れた状態を強く表したいときに、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
exhausted
意味(1)

疲れ果てた

意味(2)

使い尽くされた

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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