元となった辞書の項目
engineering
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: engineering
品詞: 名詞 (可算・不可算両方で使われる場合がありますが、一般的には不可算名詞として扱われやすいです)
意味 (英語): the branch of science and technology concerned with the design, building, and use of engines, machines, and structures.
意味 (日本語): 科学や技術を応用して、エンジンや機械、構造物などを設計・開発・運用する分野。
「科学や数学の知識を実際の問題解決やものづくりに活かす学問分野です。実践的で幅広いので、大学の学部名や職種としてもよく使われます。」
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
→ 専門用語としてはさらに高いレベルまで含む場合もありますが、一般的な文脈でこの単語を理解するにはB2くらいが目安です。
活用形:
- 名詞なので、複数形は通常 “engineerings” とはしません。不可算名詞として扱う場合が多いです。ただし用法によっては「工学の各分野」を指す際に “engineerings” と書かれることはほぼありません。
- 他の品詞:
- “engineer” (名詞・動詞) → 「技師」「設計する」
- “engineered” (形容詞) → 「設計された」、「改良された」などの意味で使われることがある。(例: “genetically engineered” =「遺伝子改変された」)
- “engineer” (名詞・動詞) → 「技師」「設計する」
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: “engineer” + “-ing”
- “engineer” は「エンジニア、技術者」の意味の名詞、または「設計する」という意味の動詞
- “-ing” は名詞化・動名詞化する接尾辞。
- “engineer” は「エンジニア、技術者」の意味の名詞、または「設計する」という意味の動詞
- 関連性:
- “engineer” (技術者・設計者 / 設計する)
- “engineering” (工学・技術分野)
- “engineered” (設計された)
- “engineer” (技術者・設計者 / 設計する)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “mechanical engineering” - 機械工学
- “electrical engineering” - 電気工学
- “civil engineering” - 土木工学
- “software engineering” - ソフトウェア工学
- “chemical engineering” - 化学工学
- “genetic engineering” - 遺伝子工学
- “a degree in engineering” - 工学の学位
- “engineering project” - 工学プロジェクト
- “engineering firm” - エンジニアリング会社
- “reverse engineering” - リバースエンジニアリング(製品を分解して仕組みを解析すること)
3. 語源とニュアンス
語源:
- “engine”(元は「機械」「仕掛け」などを指していた)から派生。中世ラテン語の “ingenium”(才能、発明の才)に遡り、「工夫する、考案する」といったニュアンスを含んでいました。
- “engineer” はもともと「火砲や戦争用の機械を扱う人」を指すことが多かったが、徐々に「機械・構造物・システムの設計を行う人物」と意味が広がり、そこから生まれたのが “engineering” です。
- “engine”(元は「機械」「仕掛け」などを指していた)から派生。中世ラテン語の “ingenium”(才能、発明の才)に遡り、「工夫する、考案する」といったニュアンスを含んでいました。
微妙なニュアンス:
- 単に「工学」という学問だけでなく、「エンジニアリング手法」のように何らかの課題を技術的に解決するアプローチまで含むことが多いです。
- 口語というよりは比較的フォーマルな場面で多用されますが、学術的な文脈からビジネスシーンまで幅広く使われます。
- 単に「工学」という学問だけでなく、「エンジニアリング手法」のように何らかの課題を技術的に解決するアプローチまで含むことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての扱い:
- 通常は不可算名詞として扱います。例: “I study engineering.” (誤: “I study an engineering.”)
- 専門分野を表すときに「○○ engineering」のように前置修飾をつけて用いられます。
- 通常は不可算名詞として扱います。例: “I study engineering.” (誤: “I study an engineering.”)
イディオムや構文:
- “engineering marvel” → 素晴らしい工学的偉業
- “the field of engineering” → 工学の分野
- “branch of engineering” → 工学の一分野
- “engineering challenges” → 工学上の課題
- “engineering marvel” → 素晴らしい工学的偉業
フォーマル/カジュアル:
- 大学やビジネスではかなり頻繁に使うフォーマル〜セミフォーマルな単語ですが、日常会話でもエンジニアやテクノロジーの話題で出てきます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I’m thinking of studying engineering in college.”
(大学で工学を学ぼうと思っているんだ。) - “Engineering seems challenging, but also really interesting.”
(工学は難しそうだけど、すごく面白そうだよね。) - “My sister is into mechanical engineering these days.”
(私の姉は最近、機械工学にハマっているんだ。)
ビジネス (フォーマル〜セミフォーマル)
- “Our company specializes in software engineering services.”
(当社はソフトウェア工学サービスを専門としています。) - “We need an engineering expert to oversee this project.”
(このプロジェクトを監督するために、工学の専門家が必要です。) - “We’re collaborating with an engineering firm to develop the new prototype.”
(新しい試作品を開発するために、エンジニアリング会社と協力しています。)
学術的 (フォーマル)
- “Recent advances in genetic engineering have sparked significant ethical debates.”
(遺伝子工学の最近の進歩は、大きな倫理的論争を引き起こしています。) - “The paper explores novel approaches to civil engineering in earthquake-prone areas.”
(その論文は、地震多発地域における土木工学の新しいアプローチを探求しています。) - “Her doctoral thesis delves into the complexities of electrical engineering systems.”
(彼女の博士論文は電気工学システムの複雑性を深く掘り下げたものです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “technology” (テクノロジー)
- 「科学技術全般」というニュアンスで、エンジニアリングよりも広い概念。
- 「科学技術全般」というニュアンスで、エンジニアリングよりも広い概念。
- “applied science” (応用科学)
- 工学に近い意味合いもありますが、やや学問寄りで、テクノロジー開発に限らない場合も。
- 工学に近い意味合いもありますが、やや学問寄りで、テクノロジー開発に限らない場合も。
- “technical field” (技術分野)
- 複数の技術領域を含んで「技術分野」「技術領域」をざっくり指す表現。
反意語 (Antonyms)
- はっきりとした反意語はありませんが、文脈によっては「pure science」(純粋科学)と対比されることがあります。
- “pure science” → 純粋に理論を追求する学問分野というニュアンス。工学は応用的で実践的であるのに対し、純粋科学は理論重視という対立的な意味合いで使われることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˌendʒɪˈnɪərɪŋ/ (アメリカ英語、イギリス英語とも大きな差はありません)
- アクセント:
- アメリカ英語: en-gi-NEER-ing (/en-jə-NIR-ing/ のように第3音節に強勢)
- イギリス英語: en-gi-NEER-ing ほぼ同じですが、/e/ の音がやや異なる場合があります。
- アメリカ英語: en-gi-NEER-ing (/en-jə-NIR-ing/ のように第3音節に強勢)
- よくある発音の間違い:
- “engine” 部分を「エンジン」ではなく「エンヂン」としっかり /dʒ/ の音で発音すること。
- 最後の “-ing” を強く言いすぎないで、ネイティブに近づけるには /ɪŋ/ を意識すること。
- “engine” 部分を「エンジン」ではなく「エンヂン」としっかり /dʒ/ の音で発音すること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “enginering” のように “e” を一つ抜かしてしまうなど。
- 同音異義語との混同: “engine” と “ingenious” はスペルが似ていても意味が異なるので注意。
- 試験対策・資格試験: TOEIC、英検などでも、専門分野を表す言葉として出題されることがあります。特に工学系の長文中に出てきやすい単語なので頻出度は高めです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「エンジン (engine)」から連想しやすい:エンジンを扱う人 → エンジニア → 工学 → “engineering” という流れで覚えるとよい。
- 綴りは “engineer” + “-ing” で間に “e” が重なるのがポイント。「engineer-ing」と2回続きそうに見えるので注意してください。
- 工学は “problem solving with science” とイメージするとイメージしやすいです。何かを作り出して解決策を与えるというニュアンスをもつ単語です。
以上が「engineering」の詳細です。科学や技術を活かして課題解決するという文脈で幅広く使われるので、ぜひ文脈に合わせて覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
工学
意味(2)
土木工事