最終更新日:2025/09/16

(歴代)王朝,王家 / (数世代にわたっての)特権階級に属する人々

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元となった辞書の項目

dynasty

IPA(発音記号)
名詞

(歴代)王朝,王家 / (数世代にわたっての)特権階級に属する人々

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解説

1. 基本情報と概要

単語: dynasty

品詞: 名詞 (countable noun)

日本語での意味: 王朝、または同じ家系から代々続く支配者の系統

英語での意味: A succession of rulers from the same family or line.

「dynasty(ダイナスティ)」は、歴史や政治の文脈などでよく出てくる単語です。ある家系から複数の代にわたり続いた王朝・支配者のラインを指し、国を支配したり、企業・組織などを支配し続ける家系を表すときに使われることもあります。カジュアルな文脈では、スポーツチームが長期間にわたり優勝し続ける場面などで「王朝時代」という比喩的な意味でも使われたりします。


  • 活用形: 通常は可算名詞として “a dynasty / dynasties” の形をとります。


    • 単数形: dynasty

    • 複数形: dynasties


  • 他の品詞形: “dynastic” (形容詞) 例: dynastic rule (王朝統治), dynastic tradition (王朝の伝統)


  • CEFR レベル目安: B2(中上級)


    • 内容としては歴史的・政治的な用語でやや専門的要素を含みますが、ニュース記事や歴史資料で頻出する単語のため、中上級レベルの学習者が知っておくと役立ちます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成: 「dynasty」は大きく分けて接頭語・接尾語がついている形ではありません。ギリシャ語・ラテン語を通じて英語に入ってきており、後述の語源セクションで詳しく触れます。


  • 派生語や類縁語:


    • dynastic (形容詞): 王朝の、王家の

    • dynast (名詞): 君主、支配者(やや専門的)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. long-lived dynasty(長命の王朝)

    2. found a dynasty(王朝を築く)

    3. dynastic rule(王朝統治)

    4. fall of a dynasty(王朝の滅亡)

    5. the Ming Dynasty(明王朝)

    6. powerful dynasty(強大な王朝)

    7. ruling dynasty(支配王朝)

    8. ancient dynasty(古代の王朝)

    9. collapse of the dynasty(王朝の崩壊)

    10. establish a new dynasty(新たな王朝を樹立する)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「dynasty」はギリシャ語の “dynastes”(支配者)や “dunamis”(力、権力)に由来しています。のちにラテン語やフランス語を経由して英語に入り、王朝・支配家系を表す語として定着しました。


  • 歴史的な使われ方:

    主に歴史書や政治史の文脈で「王朝」として使われてきましたが、近年ではスポーツや芸能、企業で「長期間、トップであり続ける状態」を「dynasty」と比喩的に呼ぶこともあります。


  • ニュアンスや使用時の注意点:


    • 歴史・政治の文脈で使うととてもフォーマルで正確な意味を持ちます。

    • 会話でスポーツチームの「黄金期」などを表すときはややカジュアルな印象もあります。

    • 「一族の支配」や「長期間の支配体制」というニュアンスが強い言葉なので、民主的な話題には基本的にそぐわない表現となります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 可算名詞なので、単数形では “a dynasty”、複数形では “dynasties” と “-ies” に変化します。

    • 冠詞をつける場合は “the dynasty of the Ming emperors” のように特定のタグを持つ場合が多いです。

    • 形容詞形 “dynastic” を使うと「王朝の」「王家の」という修飾語になります。


  • 一般的な構文・イディオム:


    • “During the reign of the ____ dynasty”: 「~王朝の治世中に」

    • “(Team/organization) established a dynasty in (sport/field)”: 「(チームや組織)が(スポーツ・分野)で王朝を築いた」

    • “dynastic succession”: 「王朝の継承」


  • フォーマル/カジュアル:


    • 歴史的文脈ではフォーマルな文章によく使われます。

    • スポーツメディアやカジュアルな会話で「黄金期」「王朝」と言うときにも使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’ve been reading about the Tang Dynasty in my spare time—it’s fascinating!”

    (暇な時間に唐王朝について読んでいるんだけど、本当に面白いよ。)


  2. “This basketball team has created a real dynasty in the last decade.”

    (このバスケットボールチームは、ここ10年で本当の“王朝”を築いたよね。)


  3. “My friend is so into Chinese dynasties. He’s always talking about the Qin and Han families.”

    (私の友達は中国の王朝にものすごくハマっていて、秦や漢の一家の話ばかりしているよ。)


ビジネスでの例文


  1. “That family-owned corporation seemed to form a business dynasty over several generations.”

    (あの家族経営の企業は、何世代にもわたってビジネス王朝を築いたようだ。)


  2. “The board members are concerned about succession planning to maintain the dynasty.”

    (取締役会は王朝(支配体制)を維持するための後継計画を懸念している。)


  3. “He established a tech dynasty that dominated the market for years.”

    (彼は、長年市場を支配したテクノロジー王朝を築いた。)


学術的な文脈での例文


  1. “The collapse of the Qing Dynasty marked a significant turning point in Chinese history.”

    (清王朝の崩壊は、中国の歴史における大きな転換点となった。)


  2. “Researchers have debated the economic structures of the medieval dynasties.”

    (研究者たちは、中世の王朝の経済構造について論争している。)


  3. “Evidence of dynastic continuity can be found in the hereditary succession claims documented in the archives.”

    (王朝の継続性を示す証拠は、文書保管庫にある世襲による継承権の記録で見つけることができる。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. royal house(王室)

    2. ruling family(支配家族)

    3. lineage(血統、家系)

    4. lineage dynasty としても似たような文脈で使われるが、ややニュアンスが異なる。

    5. house(王家や名家を指すとき)


これらの単語は「家系」や「血統」の意味を強調する場合に用いられます。“dynasty” は特に政治的支配や継承による権力の継続というニュアンスが強い点が特徴です。


  • 反意語 (Antonyms)


    • democracy(民主制)、republic(共和国)

    • 「王朝」と対比して語られることがありますが、直接的な対立語というより政治形態上の対照です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • 米音: /ˈdaɪ.nə.sti/

    • 英音: /ˈdɪn.ə.sti/ または /ˈdaɪ.nə.sti/ (地域差や話者によっても異なる)


  • 強勢(アクセント): 第1音節「dy(n)」の部分に強勢があります。


  • よくある発音の間違い: “di-nas-ty” のように二つ目の音節を強くしてしまうと不自然に聞こえます。


  • アメリカ英語とイギリス英語: アメリカ英語では「ダイナスティ」、イギリス英語では「ディナスティ」と “ɪ” になることがあります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dynasty” を “dyansty” や “dinasty” と誤記することがあるので注意しましょう。

  • 同音・類似語との混同:


    • “dinosaur” に似たスペルですが、まったく異なる意味です。

    • “dynastic” や “dynast” など派生形をしっかり区別しましょう。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検で歴史的・経済的な文脈問題で出題されやすい単語。記事や長文読解で登場する例があり得ます。

    • 和訳で「王朝」と出てきたら “dynasty” のスペルを正しく書けるようにしておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源から覚える: 「dyna-」は「力(power)」や「支配(authority)」のイメージということを頭に入れると、家系や勢力が長く続くイメージにつながります。同じ語源から “dynamic” や “dynamite” などが来ています。

  • ストーリーで覚える: “Chinese dynasties” や “Egyptian dynasties” など一連の歴史物語を思い浮かべると、王朝が代を重ねるイメージが湧きやすいでしょう。

  • 発音のリズム: 頭にアクセント“DAI-nə-sti”を入れ、「ダイ-ナ-スティ」とテンポよく発音すると覚えやすいかもしれません。

以上が名詞 “dynasty” の詳細解説です。長期間にわたる権力や支配を表す単語として、歴史や政治、さらには比喩的にスポーツやビジネスの文脈にも応用できる便利な単語です。ぜひ使い方と発音を押さえてみてください。

意味(1)

(歴代)王朝,王家

意味(2)

(数世代にわたっての)特権階級に属する人々

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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