元となった辞書の項目
dozen
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: dozen
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味(英語): A group or set of twelve.
意味(日本語): 12個をひとまとまりとする単位、または12の集まり。
「dozen」は「12個」という意味で、卵やドーナツのように数をまとめて表す時によく使われます。数字で “twelve” と同じ意味ですが、特に一まとめとして扱うときに「a dozen」という形でよく登場します。
活用形:
- 単数形: dozen
- 複数形: dozens (参考: “several dozens of books” のような形で使われることがあります)
- “dozen” は単数形でも 12 個を意味し、二つ以上になる場合は “two dozen” や “three dozen” と数字を変えて表現します。
他の品詞になった例:
- 形容詞的用法として、文の中で “a dozen eggs” のように形容詞的に使われることがあります(ただし、基本的には名詞扱いです)。
CEFR レベル: A2 (初級)
初歩的な数字と量を表す単語として比較的早期に学習される単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 接頭語・接尾語・語幹という明確な要素があるわけではありませんが、古いフランス語やラテン語などの影響を受けています(語源は後述)。
関連語・派生語:
- baker’s dozen: 13個(伝統的にパン屋が1ダースにおまけでもう1個つけて13個になることから)。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)
- a dozen eggs — 12個の卵
- dozens of people — 何ダースもの人々(数十人)
- half a dozen — 6個
- two dozen roses — 2ダースのバラ(24本のバラ)
- several dozen times — 何十回も
- a dozen doughnuts — 12個のドーナツ
- half a dozen reasons — 6つの理由
- a dozen cookies — 12枚のクッキー
- dozens of questions — 数十の質問
- about a dozen — およそ12個
- a dozen eggs — 12個の卵
3. 語源とニュアンス
語源:
「dozen」は古フランス語の “dozaine” (12の一つの集まり) に由来し、それはラテン語の “duodecim” (12 ) に遡るとされています。ニュアンスや使用上の注意:
- 「12個の」という意味をまとめて表現する便利な言葉。
- 「dozens of ○○」というと「多数の○○」というニュアンスがあり、正確な数というよりは「すごくたくさん」という語感で使われることも多いです。
- 口語でも文章でもどちらでも使いますが、口語で「たくさんある」というニュアンスを出す際、 “dozens of” はややラフな印象になります。
- 「12個の」という意味をまとめて表現する便利な言葉。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使用:
- 基本的には可算名詞ですが、 “a dozen” で「1ダース」を意味します。
- 複数形になると “dozens” で「何ダースも」「数十」という意味になります。
- “two dozen” や “three dozen” のように具体的な数を言う場合は “dozen” を単数形のまま使うのが一般的です。
- 例: “I bought two dozen eggs.” (卵を2ダース買った)
- 基本的には可算名詞ですが、 “a dozen” で「1ダース」を意味します。
よくある構文・イディオム:
- “a baker’s dozen” = 13個
- “by the dozen” = ダース単位で、あるいは大量に
- “a baker’s dozen” = 13個
使用シーン:
- フォーマル・カジュアル問わず、数量表現として広く使われますが、ビジネス文書などでは正確な数を記載する際に “12” や “twelve” を使うことも多いです。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “Could you grab a dozen eggs from the store?”
(お店で卵を1ダース買ってきてくれる?) - “I ate half a dozen cookies before dinner.”
(夕食前にクッキーを6枚食べちゃった。) - “Let’s buy a dozen doughnuts for the party.”
(パーティーにドーナツを12個買おうよ。)
ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “We received a dozen complaints about the new product.”
(新製品について12件の苦情を受け取りました。) - “Please prepare two dozen copies of this document for the meeting.”
(会議用にこの書類を2ダース(24部)用意してください。) - “We sell these items by the dozen at a discounted price.”
(これらの商品はダース単位でまとめ買いしていただくと割引価格になります。)
学術的/公的な文脈 (フォーマル)
- “The experiment was repeated a dozen times to ensure accuracy.”
(実験は正確性を期すために12回繰り返されました。) - “A dozen samples were collected for further analysis.”
(さらなる分析のために12のサンプルを採取しました。) - “We identified several dozen species in that area.”
(その地域で数十種の生物を確認しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- twelve (12) — 「12」という数字そのもの。
- “dozen” はまとめの単位なので、「1ダース」のまとまりとして表すニュアンスが強い。
- “dozen” はまとめの単位なので、「1ダース」のまとまりとして表すニュアンスが強い。
- batch (一団、一群) — 「あるまとまり・一団」の意味だが、数は特定しない。
- group (グループ) — 同じく数を限定しないまとまり。
- twelve (12) — 「12」という数字そのもの。
反意語:
- “zero” (0) — 真逆の数量だが、はっきりした “反意語” というよりは「数が全くない」という点での対比。
- “singular” など「ひとつのもの」を意味する語とも対比になるといえばなる。
- “zero” (0) — 真逆の数量だが、はっきりした “反意語” というよりは「数が全くない」という点での対比。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈdʌz(ə)n/
- アメリカ英語: [ダズン] /ˈdʌzən/ のように「ダ」の部分にアクセントがきます。
- イギリス英語: [ダズン] /ˈdʌzn/ とアメリカ英語と大きな違いはありませんが、曖昧母音が弱まることが多いです。
- よくある発音ミス: “dozen” の最初の音を「ド」(do) と発音しすぎて「ドウゼン」のようになりがちですが、/dʌ/ の「あ」の音に近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「dozen」を “dozon” と書いたり、 “dozzen” のように間違えやすいので注意。
- 同音異義語との混同: 似た発音の単語は少ないですが、「doesn’t (does not)」と似ていると感じる人も。意味・綴りとも全く異なるので区別しましょう。
- 試験対策: TOEIC・英検などの試験ではリスニングセクションや簡単な数を問う問題で出題される可能性があります。また “dozens of” で「数十の」という曖昧な複数表現として注意が必要でしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “十 + 2 = 12” という数字を、そのままひとかたまりにしたイメージ。
- 「ダズン」=「ダサイ (dasa) + ん」のように発音のイメージを引き寄せ、日本語の音でなんとか覚える手もあります。
- 「卵1パックは基本的に10個入りだけど、英語圏では12個入りが多いからdozenで覚える」など、身近な場面を思い出すと、しっくり定着しやすいです。
以上が “dozen” の詳細な解説になります。12個をまとめて言いたいときには一言で済む便利な表現なので、ぜひ覚えて活用してください。