元となった辞書の項目
doze
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: doze
品詞: 名詞 (ただし、動詞としても使われます)
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
- B1レベルは、日常生活でよく使う語彙や表現をある程度理解し、やりとりできるレベルです。
英語での意味:
- A short, light sleep.
(軽い短い眠り)
日本語での意味:
- 「うたた寝」「居眠り」
「うとうととした短い眠り」を表す名詞です。ごく短時間、浅く寝るイメージです。例えば、ソファで10分ほど意識が朦朧となっているときなどに使われます。
活用形(名詞として):
- 単数形: a doze
- 複数形: dozes (あまり頻繁には使われませんが用例はあります)
他の品詞形(動詞):
- to doze (うとうとする)
- 例: “He dozed off during the movie.” (映画の間にうたた寝をした)
2. 語構成と詳細な意味
「doze」は短い睡眠を指す名詞ですが、
- 接頭語や接尾語などの目立った構成はなく、単独の語源から発展した単語です。
- 同系統の語としては、動詞 “to doze” があります。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- take a doze (うたた寝をする)
- short doze (短いうたた寝)
- a brief doze (短時間のうたた寝)
- morning doze (朝の軽いうたた寝)
- afternoon doze (午後のうたた寝)
- catch a doze (うとうとする)
- have a quick doze (さっと短い寝入りをする)
- disturb someone’s doze (誰かのうたた寝を邪魔する)
- waken from a doze (うたた寝から目覚める)
- light doze (ごく浅い眠り)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「doze」のはっきりとした古い起源は不明ですが、中英語または古英語の段階から、「ぼんやりする」「うとうとする」といった意味合いで徐々に定着したと考えられています。
ニュアンス:
- 「nap」よりもさらに短く浅い感じが強いニュアンスがあります。
- ほとんど意識がありながらウトウトしているようなイメージを含みます。
- カジュアルな場面でよく使われますが、フォーマルな文脈で「short doze」という表現が使われる場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「a doze」の形で可算名詞として扱います。
- 「to have a doze」「to take a doze」のように動詞とあわせて使われることが多いです。
- 動詞形 (to doze) は自動詞で、目的語を取らずに「うとうとする」ことを表します。例: “He dozed off.”(彼はうとうとした)
使用シーン:
- 会話の中ではカジュアルに使えます。
- フォーマルな文章では「a brief doze」などの形でも使われますが、やや軽い表現なので、ビジネス文書よりは個人的な文章や会話で多用されます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I had a quick doze on the couch after lunch.”
(昼食後、ソファでちょっと居眠りしちゃった。) - “She took a doze while waiting for the train.”
(彼女は電車を待っている間にうたた寝した。) - “He woke up from his doze and felt much better.”
(うたた寝から目が覚めて、だいぶスッキリした。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “I sometimes take a quick doze during my break to recharge.”
(休憩時間に短い居眠りをして元気を回復することがあります。) - “A brief doze might help improve productivity in the afternoon.”
(短い仮眠は午後の生産性向上に役立つかもしれません。) - “Even a 10-minute doze in the break room can be beneficial.”
(休憩室で10分ほどうたた寝するのも効果的です。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “Research indicates that a short doze can enhance cognitive function.”
(研究によると、短いうたた寝が認知機能を高める可能性があると示されています。) - “In many cultures, a midday doze is considered a healthy practice.”
(多くの文化において、昼間のうたた寝は健康的な習慣と見なされています。) - “The subject’s alertness improved significantly after a brief doze.”
(被験者の警戒度は、短いうたた寝の後に著しく向上した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- nap (うたた寝)
- 「nap」は「doze」よりも少しだけ長めの仮眠をイメージ。
- 「nap」は「doze」よりも少しだけ長めの仮眠をイメージ。
- snooze (軽い眠り)
- 「nap」と同様の言い方だが、ややくだけた響き。
- 「nap」と同様の言い方だが、ややくだけた響き。
- catnap (少しの仮眠)
- “catnap” は特に短く、ちょっとした仮眠を指す。
- “catnap” は特に短く、ちょっとした仮眠を指す。
- siesta (昼寝)
- 地域・文化的に昼休憩として定着した昼寝を表すことが多い。
反意語
- wakefulness (覚醒状態)
- alertness (警戒・油断のない状態)
いずれも「眠っていない、意識がはっきりしている」状態を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /dəʊz/
- アメリカ英語: /doʊz/
アクセント:
- 短い単語であるため、特にアクセントが分かれず、全体を平板に発音します。
- イギリス英語では「ドウズ」に近く、アメリカ英語では「ドウズ」の “o” の音がやや長めに伸びるイメージです。
よくある間違った発音:
- /dɒz/(“o”を「オ」と発音してしまう) などがあるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルを “doze” とすべきところを “dose” (薬の一回分) と混同するケースがあります。
- 動詞形 “to doze” との混在表記に注意しましょう。名詞として使う場合は “have a doze” などと使います。
- 試験や資格試験(TOEIC・英検など)ではあまり頻出単語ではありませんが、読解問題やリスニングで見かけたときに混乱しないように覚えておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「doze」は“ドーズ”と発音して、“dose” (薬などの一服) と同じような音なので、混同しやすい単語です。
- “Z”から「ズズズッとうとうとしている」イメージを連想すると、「うたた寝」っぽい感じを想起しやすいでしょう。
- 教室や仕事場でウトウトしてしまう場面を思い浮かべながら覚えるとイメージしやすいです。
以上が名詞「doze」の詳しい解説です。短い眠りを表す便利な単語なので、日常のちょっとした「うたた寝」を英語で表現したいときにぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
うたた寝,居眠り