最終更新日:2025/09/12
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元となった辞書の項目

debris

IPA(発音記号)
名詞

(壊れた物の)破片,残骸

このボタンはなに?

爆発によって、破片が通りに散らばった。

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解説

以下では、英単語 debris(名詞)について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: debris

品詞: 名詞(不可算名詞)

意味(英語): scattered fragments, typically of something wrecked or destroyed

意味(日本語): (壊れたり破壊されたものの)破片、がれき、残骸など

「debris」とは、建物が壊れた後の破片や爆発後の残骸、災害後に散らばったがれきなどを指す単語です。主に「何かが壊れた後に飛び散った小さな破片やクズ」といったニュアンスがあります。日常会話やニュースで、「がれきの撤去」や「破片が散乱している」などといった状況を表すときによく使われます。

※「debris」は不可算名詞なので、原則として a debrisdebrises といった形はとりません。

他の品詞への派生例:


  • 派生形としては名詞 debriding(医療用語で、傷口を洗浄する行為)などがありますが、一般的には debris そのものが動詞や形容詞に変化することはあまりありません。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

→ ニュースや記事、ビジネスシーンなど、ある程度の読解力が必要な文脈で登場する単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • debris はフランス語 débris に由来し、英語に取り入れられた外来語です。

  • 接頭語・接尾語が付く構成は特にありません。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. storm debris(嵐の後のがれき)

  2. space debris(宇宙ごみ)

  3. debris field(破片が広範囲に散らばっている区域)

  4. rubble and debris(がれきと破片)

  5. clear away debris(破片を取り除く)

  6. remove debris(破片を撤去する)

  7. scattered debris(散乱した破片)

  8. debris flow(土石流)

  9. debris management(がれきや破片の処理)

  10. sift through debris(破片をかき分けて探す)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • フランス語の débris(「壊れた破片」)が語源です。フランス語の動詞 briser(壊す)が関連していて、「壊れる、粉々にする」という意味が含まれます。

歴史的用法とニュアンス:


  • 「debris」は古フランス語や中世英語のころから、戦場や崩れた建物の残骸などを表すために使われてきました。

  • 自然災害や事故、破壊的な出来事のあとによく使われます。少しフォーマルな響きで、ニュースや公的文書でも見られる単語です。日常会話でも、シンプルに「破片」や「ごみ」と言いたい場合にも使われることがあります。

使用時の注意点:


  • 「debris」は不可算名詞であり、「がれき」としてまとまりを持って扱われます。そのため、冠詞や複数形に注意が必要です。

  • 基本的にはフォーマルからセミフォーマルの場面まで幅広く使われます。カジュアルな口語でも自然と使われますが、あまり砕けたフレーズではありません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「debris」は 不可算名詞(uncountable noun) です。したがって、ふつうは 複数形にしません (debrises は誤り)。

  • 冠詞をつける場合は、不定冠詞 a は使えません。必要に応じて some debris のように表現します。

  • 基本的に文章や報道で正式に使われることが多いですが、日常会話でも「がれき」「破片」を表現するときに使われます。

よくある構文例:


  • There is debris everywhere after the storm.

  • He cleared the debris from the road.

  • Rescue teams are working to remove debris.


5. 実例と例文

以下では、日常会話・ビジネス・学術的文脈のそれぞれに合わせて、3つずつ例文を提示します。

A. 日常会話での例文


  1. Could you help me pick up the debris after the party?

    (パーティーの後のごみを片付けるのを手伝ってくれない?)

  2. Watch out for debris on the floor; you might step on something sharp.

    (床に破片があるから気をつけて。尖ったものを踏むかもよ。)

  3. I swept up the debris from the broken vase.

    (割れた花瓶のかけらを掃き集めたよ。)

B. ビジネスシーンでの例文


  1. The construction team is responsible for removing debris after demolition.

    (解体後のがれきを撤去するのは建設チームの責任です。)

  2. We need to ensure that all debris is cleared before opening the site to the public.

    (一般公開する前にすべての破片を片付けなければなりません。)

  3. Safety inspectors found debris scattered around the warehouse.

    (安全検査官は倉庫の周囲に散乱した破片を見つけました。)

C. 学術的な文脈での例文


  1. Recent studies suggest that space debris poses a serious threat to satellites.

    (最近の研究によると、宇宙ごみが人工衛星に深刻な脅威をもたらす可能性があるそうです。)

  2. Marine biologists examined the ocean floor and found plastic debris at alarming levels.

    (海洋生物学者たちは海底を調査し、深刻なレベルのプラスチック破片を発見しました。)

  3. The geological survey revealed debris flow patterns near the active volcano.

    (地質調査によって、活火山近くでの土石流の流れが明らかになりました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(近い意味を持つ単語)


  1. rubble(がれき、石くず)


    • 「debris」よりも建物のコンクリートやレンガ破片に重点を置くニュアンス。


  2. remains(遺骸、残り物)


    • 形あるものの「残り」全般を示す。一部、「遺体」の意味で使われる場合もある。


  3. wreckage((乗り物などの)壊れた残骸)


    • 乗り物や瓦解した大型の構造物の残骸に焦点がある。


  4. fragments(断片、破片)


    • 破片をより細かく「断片化」しているイメージ。


  5. detritus((自然界の)砕屑物)


    • 化石や岩石が砕けたものなど、やや専門的な文脈で使われる。


反意語(正反対の意味)


  • (直接的な反意語はありませんが、あえて挙げるなら)entirety(全体)、wholeness(完全体) など「壊れていない完全な状態」を示す単語が対照的です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • アメリカ英語: /dəˈbriː/ または /dɪˈbriː/

  • イギリス英語: /ˈdebriː/

強勢(アクセント)の位置:


  • アメリカ英語では「de-BRIS」のように後半 bris にアクセントがあることが多い(/dəˈbriː/)。

  • イギリス英語では最初にアクセントを置いて /ˈdebriː/ と発音する場合もあります。

よくある発音の間違い:


  • 「デブリス」と日本語読みしてしまいがちですが、実際は「デブリー」のように最後を長音にして発音します。

  • s は発音しない(語末の s はサイレント)ので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • 「debri」と綴りを途中でやめてしまったり、s を落としてしまうミスに注意。


  2. 発音ミス


    • 語尾の -s を読む/読まないを混同しがち。正しくは発音しない(サイレント)。


  3. 不可算名詞という点


    • 「a debris」などとは言わない。 some debrisa piece of debris のような言い方にする。


  4. 試験対策(TOEICや英検など)


    • 英文読解の問題で自然災害や事故に関する記事文が登場するときに見かけやすい単語。

    • 写真描写問題やリスニングでも出てくる可能性あり。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源がフランス語の「破片」 というイメージを強く持つとよいでしょう。

  • 「デブリ(デブリー)」とカタカナで覚え、 「壊れたものが“ぶりっ”と飛び散ったイメージ」 で連想すると覚えやすいかもしれません。

  • スペル統一:「de」+「bris」ときちんと区切りを意識して覚えるのも有効です。


以上が、名詞 debris の詳細な解説です。自然災害や事故の文脈から、ニュース記事、日常のちょっとした破片の話まで幅広く使われる表現ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
debris
意味(1)

(壊れた物の)破片,残骸

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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