daze
1. 基本情報と概要
単語: daze
品詞: 名詞 (ただし動詞としても使われる)
CEFRレベルの目安: B2(中上級レベル)
意味(英語 / 日本語)
- 英語: A state of stunned confusion or bewilderment.
- 日本語: 呆然とした状態・混乱して頭がぼんやりしている状態。
「daze」は、何か突発的な出来事や衝撃を受けて頭が真っ白になり、ぼんやりしているときの感覚を表す単語です。そのため、心ここにあらずのような状態を指します。たとえば、大きな事故に遭ったあと、グラウンドでボールが頭に当たったあとなど、「頭が混乱してぼーっとしている」ようなニュアンスで使われます。
活用形
- 名詞: (単数) daze, (複数形はあまり一般的ではありません)
- 動詞: daze (dazes / dazed / dazed / dazing)
- 例: “The loud noise dazed me.” (大きな音が私をぼーっとさせた。)
他の品詞形
- 動詞形 (to daze)
- 「人を呆然とさせる、ぼーっとさせる」という意味を持ちます。
- 例)He was dazed by the sudden flash of lightning.
- 「人を呆然とさせる、ぼーっとさせる」という意味を持ちます。
- 形容詞形 (dazed)
- 形容詞として使うときは「dazed」となることが多く、「呆然とした」のニュアンスです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹 (daze): 「ぼーっとする/させる」というコアの意味。
接頭語・接尾語は特にありませんが、動詞形から名詞形、形容詞形へ派生しています。
他の単語との関連性
- dazed (形容詞): ぼーっとした、混乱した状態
- dazing (動名詞/形容詞): 混乱させること、混乱させるような
コロケーション(関連フレーズ 10選)
in a daze
- 日本語訳: ぼんやりした状態で
- (例) He walked home in a daze after hearing the news.
- 日本語訳: ぼんやりした状態で
snap out of a daze
- 日本語訳: ぼーっとした状態から急に正気に戻る
- (例) She finally snapped out of her daze during the meeting.
- 日本語訳: ぼーっとした状態から急に正気に戻る
wake up from a daze
- 日本語訳: ぼーっとした状態から目覚める
- (例) I had to wake up from a daze to focus on the task.
- 日本語訳: ぼーっとした状態から目覚める
stumble around in a daze
- 日本語訳: 呆然とした状態でよろよろ歩き回る
- (例) He stumbled around in a daze after the collision.
- 日本語訳: 呆然とした状態でよろよろ歩き回る
be lost in a daze
- 日本語訳: 完全に頭が混乱している(ぼんやりしている)
- (例) She was lost in a daze, not knowing where to go.
- 日本語訳: 完全に頭が混乱している(ぼんやりしている)
remain in a daze
- 日本語訳: 呆然としたままでいる
- (例) He remained in a daze for hours after the shocking event.
- 日本語訳: 呆然としたままでいる
pull someone out of a daze
- 日本語訳: 誰かをぼーっとした状態から引き戻す
- (例) A friend tried to pull him out of his daze by calling his name.
- 日本語訳: 誰かをぼーっとした状態から引き戻す
dazed condition
- 日本語訳: 呆然とした状態
- (例) The paramedics found him in a dazed condition.
- 日本語訳: 呆然とした状態
like in a daze
- 日本語訳: まるでぼーっとした状態のように
- (例) She walked away like in a daze.
- 日本語訳: まるでぼーっとした状態のように
shock-induced daze
- 日本語訳: ショックによって引き起こされた呆然状態
- (例) After the explosion, everyone was in a shock-induced daze.
- 日本語訳: ショックによって引き起こされた呆然状態
3. 語源とニュアンス
語源
「daze」は中英語 (Middle English) の「dasen」に由来すると考えられており、さらに古ノルド語の動詞 “dasa” (衝撃や疲労で「気絶する」「動けなくなる」の意) に関係があるとされています。歴史的には「衝撃を受けてぼうっとする」感覚が由来で、アクシデントや強い刺激を受けて混乱している様子を指すようになりました。
ニュアンスや使用時の注意点
- 強い衝撃や驚きで「頭が真っ白」になる状態を示すため、ややドラマチックな印象を与えます。
- 口語・文章のどちらでも使われますが、「in a daze」という言い回しがとても一般的です。
- フォーマルな文章というよりは、日常的・報告的な文脈でよく目にします。
4. 文法的な特徴と構文
in a daze
- もっとも一般的な言い方。前置詞句として使い、「彼/彼女は呆然としている」という状態を表す。
- もっとも一般的な言い方。前置詞句として使い、「彼/彼女は呆然としている」という状態を表す。
名詞の可算・不可算
- 一般的には「a daze」「in a daze」のように単数形で使われ、複数形 “dazes” はほとんど使われません。
動詞形 daze (他動詞)
- “to daze someone”: 「人をぼーっとさせる、呆然とさせる」。他動詞として目的語を伴うことが多い。
- “to daze someone”: 「人をぼーっとさせる、呆然とさせる」。他動詞として目的語を伴うことが多い。
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I woke up this morning in a daze and almost forgot to brush my teeth.”
- 今朝はぼーっとして起きて、歯を磨くのを忘れるところだった。
“He’s been walking around in a daze ever since he got that phone call.”
- あの電話を受けて以来、彼はずっとぼーっと歩き回っている。
“Could you please repeat that? I’m still in a daze.”
- もう一度言ってもらっていい?まだぼーっとしてるんだ。
ビジネスシーンでの例文
“After the sudden merger announcement, the entire team was in a daze.”
- 急な合併発表のあと、チーム全体が呆然としていた。
“I was in such a daze after the client’s feedback that I lost track of time.”
- クライアントのフィードバックに呆然として、時間の感覚がなくなってしまった。
“He snapped out of his daze just in time to finish the presentation.”
- 彼はプレゼンを終わらせるのにギリギリ間に合うタイミングで正気に戻った。
学術的・フォーマルな文脈での例文
“The patient appeared to be in a daze following the head injury.”
- 頭部外傷後、その患者は呆然とした状態にあるように見えた。
“Researchers examined the brain activity of subjects who reported being in a daze.”
- 研究者たちは、頭がぼんやりしていると報告した被験者の脳活動を調べた。
“Prolonged exposure to bright lights left the participants in a temporary daze.”
- 強い光に長時間さらされた参加者たちは、一時的にぼーっとした状態に陥った。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
stupor(昏迷)
- 「意識がはっきりしない状態」。しばしば医療文脈でも使われる。
- “He was in a stupor due to excessive medication.”
- 「意識がはっきりしない状態」。しばしば医療文脈でも使われる。
trance(トランス状態)
- 「恍惚状態」「催眠状態」。やや意識が別のところへ行っているような感覚。
- “She looked like she was in a trance, unaware of her surroundings.”
- 「恍惚状態」「催眠状態」。やや意識が別のところへ行っているような感覚。
bewilderment(混乱)
- 「混乱した状態」。パニックほど強くないが、その場の状況が把握できず困惑している感じ。
- “He stared at the instructions in bewilderment.”
- 「混乱した状態」。パニックほど強くないが、その場の状況が把握できず困惑している感じ。
haze(意識がぼんやりしている状態)
- 「霧がかった状態」「ぼんやりしている」。こちらも比喩的に使われる。
- “I can’t remember what happened; it’s all a haze.”
- 「霧がかった状態」「ぼんやりしている」。こちらも比喩的に使われる。
反意語
clarity(明確さ)
- 「はっきりとした理解」や「意識が冴えている状態」を表す。
- “After a good night’s sleep, I regained clarity and knew exactly what to do.”
- 「はっきりとした理解」や「意識が冴えている状態」を表す。
awareness(意識、知覚)
- 「はっきりと周囲の状況を把握している状態」。
- “He had a heightened awareness of his surroundings.”
- 「はっきりと周囲の状況を把握している状態」。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /deɪz/
- アクセント: 一語なので強勢は “daze” の母音 /eɪ/ の部分に来ます。
- アメリカ英語/イギリス英語の違い: どちらも /deɪz/ としてほぼ同じ発音です。
- よくある間違い:
- つづりを “days” と混同してしまうことがあります (発音は同じ)。
- “z” を /s/ のように発音しないように注意しましょう。
- つづりを “days” と混同してしまうことがあります (発音は同じ)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “daze” と “days” や “daisy” などと混同しやすいので注意。
- 同音異義語との混同: “days” (日々) は文法的・意味的に異なります。文脈で区別してください。
- 試験での出題: TOEICや英検でも、読解パートで「呆然としている状態」を表す文脈で出てくる場合があるため、「in a daze」をしっかり覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ヒント: “daze” はまるで “dizzy” のように「めまい=混乱」というイメージで覚えると分かりやすいでしょう。
- 覚え方のコツ: 「days(日々)」と同じ発音なので「毎日ぼーっとしてる?」とユーモアで関連づけると記憶に残りやすいです。
- 勉強テクニック: 短い例文を何度も音読し、「イン・ア・デイズ」とリズムよく練習すると定着しやすいです。
以上が名詞「daze」の詳細な解説です。衝撃を受けたときや大きな驚きのあとに「ぼーっとした状態」を表すのに非常に便利な単語なので、ぜひ覚えて使ってみてください。
ぼうっとした状態