元となった辞書の項目
cycle
解説
以下では、動詞「cycle」の意味や使い方をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: cycle
品詞: 動詞 (名詞としても使われる)
意味(英語)
- To ride a bicycle or a similar vehicle.
- To go through or cause to go through a repeated sequence of events.
意味(日本語)
- 自転車やそれに類する乗り物に乗ること。
- 「自転車で移動する」「自転車で出かける」という場面で使われます。
- とてもカジュアルな言い方で、日常の会話でよく使います。
- 「自転車で移動する」「自転車で出かける」という場面で使われます。
- (何かが)繰り返し変化する、または繰り返しの流れを経ること。
- 例: 「季節が巡る」「システムが一巡する」などのニュアンスで使います。
- こちらはやや抽象度が高く、ビジネスや学術的な文脈でも見られる表現です。
- 例: 「季節が巡る」「システムが一巡する」などのニュアンスで使います。
活用形
- 現在形: cycle / cycles
- 現在進行形: cycling
- 過去形: cycled
- 過去分詞形: cycled
他の品詞になった時の例
- 名詞: cycle
- 「循環・周期」「サイクル」という意味で、時間やプロセスが一つの区切りから次へと回っていくイメージを表します。
- 「循環・周期」「サイクル」という意味で、時間やプロセスが一つの区切りから次へと回っていくイメージを表します。
- 形容詞: cyclical (あるいは cyclic という形も)
- 「周期的な」「循環の」という意味で使われます。
CEFRレベルの目安
- B1(中級)~B2(中上級)
- 「cycle」という単語自体はシンプルですが、「循環する」「繰り返し起こる」という抽象的な文脈での使い方が出てくるため、中級レベル以上として扱うことが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: cycl- (ギリシャ語の「kyklos(円、輪)」に由来)
- 接頭語/接尾語: とくに顕著な接頭語・接尾語はこの語形にはありませんが、派生語として cyclical, cyclist などがあります。
代表的な派生語や類縁語
- cyclist(名詞): 自転車に乗る人
- cyclical / cyclic(形容詞): 周期的な
- bicycle(名詞): 自転車(bi- = 2、cycle = 輪)
コロケーション・関連フレーズ (10例)
- cycle to work → 「自転車で通勤する」
- cycle home → 「自転車で帰宅する」
- cycle through the city → 「街を自転車で走る」
- cycle route → 「サイクリングコース」
- cycle lane → 「自転車専用レーン」
- cycle path → 「自転車道」
- cycle in and out → 「(状況が)繰り返し移り変わる」
- repeating cycle → 「繰り返しの循環」
- seasonal cycle → 「季節の循環」
- economic cycle → 「景気循環」
3. 語源とニュアンス
- 語源: ギリシャ語「kyklos(円、輪)」が語源で、「輪のようにぐるぐると繰り返す動き」を表すところから来ています。
- 歴史的な使われ方: 元々は「循環」「周回」という名詞利用が中心でしたが、近代英語で「自転車に乗る」という意味の動詞としても一般化しました。
- ニュアンスや使用時の注意点:
- 「自転車に乗る」という意味は非常に日常的でカジュアル。
- 「循環する」という意味で使う場合は、ややフォーマル~中立的な文脈で使われます。
- 「自転車に乗る」という意味は非常に日常的でカジュアル。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞/他動詞: 「cycle」は多くの場合、自動詞として使われます。
- 例: I cycle to school every day.(× I cycle something)
- 例: I cycle to school every day.(× I cycle something)
- よくある構文:
- cycle + 副詞: “cycle quickly” (スピードの程度), “cycle safely” (方法の程度)
- cycle + 前置詞句: “cycle through the park”, “cycle along the river”
- cycle + 副詞: “cycle quickly” (スピードの程度), “cycle safely” (方法の程度)
- フォーマル/カジュアル:
- 「自転車に乗る」意味ではどちらかというとカジュアルで日常的。
- 「循環する」意味合いの場合は、学術論文やビジネス文書などフォーマルな文章でも使用します。
- 「自転車に乗る」意味ではどちらかというとカジュアルで日常的。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I usually cycle to the grocery store instead of driving.”
- (いつも車の代わりに自転車でスーパーへ行くの。)
- (いつも車の代わりに自転車でスーパーへ行くの。)
- “Let’s cycle around the lake this weekend.”
- (今週末、湖の周りを自転車で回ろうよ。)
- (今週末、湖の周りを自転車で回ろうよ。)
- “She cycled all the way here in the rain!”
- (彼女は雨の中をずっと自転車でここまで来たんだよ!)
ビジネスシーン (中立〜フォーマル)
- “This sales strategy seems to cycle every quarter; we need a fresh approach.”
- (この販売戦略は四半期ごとに同じサイクルを繰り返しているようです。新しいアプローチが必要ですね。)
- (この販売戦略は四半期ごとに同じサイクルを繰り返しているようです。新しいアプローチが必要ですね。)
- “The production line cycles automatically once it’s activated.”
- (生産ラインは、一度起動すると自動的に循環作業を行います。)
- (生産ラインは、一度起動すると自動的に循環作業を行います。)
- “We should reduce downtime to shorten the product cycle.”
- (製品サイクルを短縮するために、稼働停止時間を減らすべきです。)
学術的な文脈 (フォーマル)
- “Ecosystems typically cycle nutrients through various trophic levels.”
- (生態系は通常、さまざまな栄養段階を通じて養分を循環させる。)
- (生態系は通常、さまざまな栄養段階を通じて養分を循環させる。)
- “The model aims to show how resources cycle within a closed environment.”
- (そのモデルは、資源が閉鎖系環境でどのように循環するかを示すことを目的としています。)
- (そのモデルは、資源が閉鎖系環境でどのように循環するかを示すことを目的としています。)
- “Carbon compounds cycle through the atmosphere and oceans over geologic timescales.”
- (炭素化合物は地質学的な時間軸で大気と海を循環します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- ride a bike(自転車に乗る)
- 「cycle」をより直接的に表すフレーズ。日常会話で「I ride a bike to ...」と置き換え可能。
- 「cycle」をより直接的に表すフレーズ。日常会話で「I ride a bike to ...」と置き換え可能。
- pedal(ペダルをこぐ/自転車に乗る)
- 「ペダルを踏む」という動作の強調だが、「自転車に乗る」意味でも使う。
- 「ペダルを踏む」という動作の強調だが、「自転車に乗る」意味でも使う。
- revolve(回転する)
- 「回転する」という物理的な動きや抽象的な概念を指すが、乗り物に乗る意味はない。
- 「回転する」という物理的な動きや抽象的な概念を指すが、乗り物に乗る意味はない。
- rotate(回転する)
- 「revolve」とほぼ同義。「cycle」は繰り返しの概念を含む点でやや意味合いが異なる。
反意語
- (明確な反意語というよりは、一方向的な進行や静止を表す語とは対照的)
- halt(停止する)
- stop(止まる)
- halt(停止する)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈsaɪ.kəl/
- アクセントの位置: 前の音節「saɪ」に強勢
- アメリカ英語とイギリス英語
- 多くの場合、両者とも /ˈsaɪ.kəl/ と発音し、大きな違いはありません。
- 多くの場合、両者とも /ˈsaɪ.kəl/ と発音し、大きな違いはありません。
- よくある発音ミス
- /ˈsiː.kəl/ と言ってしまったり、/ˈsaɪ.kəl/ の /ə/(シュワー音)を「エイ」や「ア」など長く強調してしまうミスに注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: circle(円)と間違えやすいです。「cycle」はyが入ります。
- 同音異義語との混同: 特別な同音異義語はありませんが、「icycle」といった誤入力に注意。
- 試験対策: TOEICや英検などで出題される際は、交通手段を説明する文章や、何かの「変化が循環する」という文脈で登場する可能性があります。
- 用法: 「cycle」を他動詞として「~を循環させる」という表現はめったに使われません。多くの場合、中立的な文脈で自動詞的に使われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「bi*cycle*」の「cycle」部分を思い出すと、「輪になってぐるぐる回る」イメージをつかみやすいです。
- 「circle(サークル)」とのスペリングの違いを意識する:circleは “r” あり、cycleは “r” なし。ただし、語源的には同じように「円」を意味するルーツから来ているので混同注意。
- 覚えるときは「サイ + クル」で区切って発音を覚え、bicycle や recycle などもあわせてイメージするとよいでしょう。
以上が、動詞「cycle」の解説です。自転車に乗る意味のカジュアルな用法から、より抽象的に「循環させる」「循環する」という意味合いまで、状況に応じて使い分けましょう。
意味のイメージ
意味(1)
自転車に乗る
意味(2)
循環する,反復する