bendの過去・過去分詞 / 曲がった / 《補語にのみ用いて》(…の)決心をした,(…に)熱中した《+on+名(doing)》 / 《英俗》不正直な
bent
1. 基本情報と概要
単語: bent
品詞: 形容詞 (主に「曲がった」「歪んだ」「決心している」などの意味で使われます)
英語での意味
- bent: curved or twisted; determined or resolved
日本語での意味
- 「曲がった、歪んだ」という物理的な状態を表す意味
- 「〜しようと決心している」「〜に熱心である」という、意志や態度を表す意味(例:bent on doing something)
「bent」は、物が物理的に曲がっている状態を示したり、人が何かに強く意志を持って取り組んでいる様子を示します。「手すりが曲がってしまった」や「彼は成功することに没頭している」などの状況で使われます。
活用
- 原形: bent(形容詞としては変化しません)
- 比較級: more bent
- 最上級: most bent
(ただし「より曲がっている」「最も曲がっている」を表現する機会は少ないです)
他の品詞での形
- 動詞: bend(「曲げる、曲がる」)
- bend - bent - bent(bend の過去形・過去分詞形も “bent”)
- 名詞: bent(「傾向」「性質」などを指す場合もあります)
- 例:He has an artistic bent.(彼には芸術的な性質がある)
CEFRレベル
- B2(中上級)
- 「bend」という動詞はB1あたりでもよく出ますが、「bent」形容詞としての使い方、特に「決心している」「〜に集中している」のような抽象的な意味は、より複雑な表現にあたるため中上級向けです。
2. 語構成と詳細な意味
「bent」は動詞“bend”の過去分詞形が形容詞として定着した形です。
- bend(曲げる) + -t(過去分詞の形)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- bent pipe(曲がったパイプ)
- bent nail(曲がった釘)
- bent wire(曲がったワイヤー)
- bent on revenge(復讐しようと決心している)
- bent on success(成功しようと決意している)
- slightly bent(わずかに曲がった)
- bent corner(折れ曲がった角)
- bent in half(半分に曲げられた)
- mentally bent(精神的に歪んだ、比喩的表現で)
- bent double(身体を二つに折る/前かがみになる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「bend」という古英語 “bendian” に由来し、元々は「曲げる」「屈する」という意味を持っていました。その過去分詞形が形容詞的に使われるようになり、物理的な「曲がった」状態のほか、意志や精神状態が「〜に曲げられる=向かっている」という比喩的なニュアンスで使われるようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 物理的な「曲がった」意味で使う場合は、単に「歪んでいる」ことを表します。
- 精神的・意志的な「〜したいと強く意志を持っている」意味はやや強めの表現で、「固執する」「必死になっている」ニュアンスを含むことがあります。
- 口語・文章ともに使いますが、「bent on〜」という表現は少し堅めまたは強い意志を表す印象があるので、使う場面によっては非常に決意が強いことを示します。
4. 文法的な特徴と構文
bent on + 動名詞/名詞
- 例: He is bent on winning.(彼は勝つことに没頭している)
- 意味: 「〜することに没頭している」「〜しようと強く決心している」
- 例: He is bent on winning.(彼は勝つことに没頭している)
形容詞として名詞を修飾
- 例: a bent wire(曲がったワイヤー)
可算・不可算の区別
- 形容詞ですので可算・不可算の区別自体はありませんが、名詞として “a bent” と使うときは「性質・傾向」(可算) を表すことがあります(例: He has a bent for music.)。
フォーマル/カジュアル
- 「物理的に曲がっている」意味は日常会話でも使います。
- 「bent on〜」の用法は日常でも耳にしますが、ややフォーマルな文章でも使われます。
- 「物理的に曲がっている」意味は日常会話でも使います。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“Watch out, this hook is bent. It might break.”
- (気をつけて、フックが曲がってるよ。壊れるかも。)
“My phone charger is bent at the plug; I need a new one.”
- (充電器のプラグが曲がっちゃった。新しいの買わないと。)
“He’s so bent on getting that new game that he talks about it all day.”
- (彼はあの新しいゲームを手に入れることに夢中で、一日中その話をしてるよ。)
ビジネス (3例)
“The metal rod was bent during transport, so we need to order a replacement.”
- (金属の棒が輸送中に曲がったため、交換用を注文する必要があります。)
“She’s bent on achieving the sales target this quarter.”
- (彼女は今期の売上目標を達成しようと固く決心しています。)
“Our strategy is bent on expanding into overseas markets.”
- (私たちの戦略は海外市場への拡大を主眼に置いています。)
学術的・フォーマル (3例)
“In engineering, even a slightly bent beam can compromise the structural integrity.”
- (工学では、わずかに曲がった梁でも構造の安全性を損なうおそれがあります。)
“The researcher was bent on finding evidence to support her hypothesis.”
- (研究者は自分の仮説を裏付ける証拠を見つけようと熱心でした。)
“His argument is bent toward favoring sustainable energy solutions.”
- (彼の主張は、持続可能なエネルギー解決策を支持する方向に傾いています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- curved(曲線を描いた)
- bent よりも「曲線の形状」を意識させる表現。
- bent よりも「曲線の形状」を意識させる表現。
- twisted(ねじれた)
- bent が単に「曲がっている」ニュアンスなのに対し、twisted は「ねじれている」感じが強い。
- bent が単に「曲がっている」ニュアンスなのに対し、twisted は「ねじれている」感じが強い。
- determined(決心している)
- bent on〜 の「決心している」ニュアンスをより直接的に表す。
反意語
- straight(まっすぐな)
- 物理的に曲がっていない状態。
- 物理的に曲がっていない状態。
- indifferent(無関心な)
- 「bent on〜」の「熱心さ」「決心している」ニュアンスの反対として、「興味を持たない状態」を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /bɛnt/
- アメリカ英語: [bent](「ベント」に近い音)
- イギリス英語: [bent](ほぼ同じ発音)
- アクセント: 1音節なので、特に強勢の移動はなく、全体をひとかたまりで発音します。
よくある発音の間違い
- /bent/ を /bɛnd/(bend)とごっちゃにしがち。語尾の T をはっきり意識するとよいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bent” と “bend” を混同しやすい。過去形として “bended” と誤って書いてしまわないよう注意。
- 意味の取り違え: 「bent = 曲がった」とだけ覚えてしまい、文脈によっては「決心している」「集中している」意味があることを見落とさないように。
- TOEICや英検などでの出題: 文章中で「He is bent on...」の形を見かけることがある。直訳だけでなく文脈を考慮して「〜する決心をしている」と理解するとよい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “bent” は “bend” の過去分詞で「曲がっている」。そこから派生して、気持ちや進む方向が「曲がって(傾いて)いる」→「一つの方向へ集中している」と覚えるとよいです。
- 物理的イメージ(針金が曲がった)と精神的イメージ(気持ちがそっちに曲がっている)を結びつけて覚えるのがおすすめです。
- 語尾の “t” をしっかり意識するとスペルミス(“bend”との混同)を防げます。
以上が形容詞「bent」の詳細な解説です。物理的にも抽象的にも使われる便利な単語なので、例文などに触れながら使い方をマスターしてみてください。
bendの過去・過去分詞
曲がった
《補語にのみ用いて》(…の)決心をした,(…に)熱中した《+on+名(doing)》
《英俗》不正直な