最終更新日:2025/08/05

〈C〉古物,古器,骨董(こっとう)品 / 《the ~》古代美術,古代様式

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元となった辞書の項目

antique

名詞

〈C〉古物,古器,骨董(こっとう)品 / 《the ~》古代美術,古代様式

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解説

1. 基本情報と概要

単語: antique

品詞: 名詞 (ただし形容詞としても使われる)

意味(英語): An object that is old and often valuable, especially one that is more than 100 years old.

意味(日本語): 古くて価値のある物、特に100年以上前の骨董品を指します。アンティークショップなどで売られている、装飾品や家具、生活道具といったイメージです。「古くて趣がある特別な物」というニュアンスでよく使われます。


  • この名詞は、古い美術品や家具などをまとめて指すときに使われます。

  • 英語学習者にとっては、骨董品全般を表す言葉、として覚えておくとわかりやすいです。

活用形:


  • 名詞形: antiques (複数形)

  • 形容詞形: antique (例: an antique vase)

他の品詞になった例:


  • 形容詞「antique」: “He has an antique clock in his living room.”


    • 「骨董の」「古風な」という意味で使われます。


CEFRレベルの目安: B2 (中上級)


  • B2(中上級): 日常会話だけでなく、少し専門的なトピックや文章でも登場する単語。骨董品や美術を扱う文脈で使用頻度が増えるイメージです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: なし

  • 語幹: antique

  • 接尾語: なし

ただし、もともとフランス語「antique」から取り入れられた単語で、その語源はラテン語「antiquus(古い)」にさかのぼります。

関連語として “antiquity” (古代、古さ) や “antiquated” (時代遅れの) などがあります。

派生語や類縁語


  • antiquity (n.): 古代、古さ

  • antiquated (adj.): 時代遅れの、古ぼけた

  • antiquarian (adj./n.): 古物研究家、または古物研究の

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. antique shop → アンティークショップ

  2. antique furniture → アンティーク家具

  3. antique dealer → 骨董商

  4. antique collection → 骨董品コレクション

  5. antique clock → アンティーク時計

  6. antique fair → アンティーク市

  7. antique vase → アンティークの花瓶

  8. genuine antique → 本物の骨董品

  9. rare antique → 珍しい骨董品

  10. antique market → アンティークマーケット


3. 語源とニュアンス

語源


  • フランス語 “antique” → ラテン語 “antiquus” = “古い”

  • 歴史的には、古代ローマやギリシャの美術品・工芸品などを指す言葉として使われ、次第に「古いが価値のあるもの全般」を意味するようになりました。

ニュアンス


  • 単に「古い」だけでなく、「希少価値がある」「歴史的・芸術的価値がある」といったポジティブなイメージを含みます。

  • カジュアルシーンでも「骨董品が趣味なんだ」くらいの軽いトーンで使えますが、ビジネスや美術の文脈ではフォーマルなニュアンスでも問題なく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: “an antique,” “two antiques” のように数えられます。

  • 形容詞としては「古風な」「古式の」という意味で、名詞の前に置きます。例: “an antique chair.”

一般的な構文やイディオム


  • “buy an antique” → 骨董品を買う

  • “collect antiques” → 骨董品を集める

  • “an antique dealer” → 骨董商(骨董の売買をする人)

  • “antique appraisal” → 骨董品鑑定

日常の会話でも使えますが、ビジネス書やアカデミック論文など、フォーマルな文章でもよく見かけます。


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “I found a beautiful antique vase at the flea market.”


    • 「フリーマーケットで素敵なアンティークの花瓶を見つけたんだ。」


  2. “My grandmother’s house is filled with antiques passed down through generations.”


    • 「祖母の家は何世代にもわたって受け継がれてきた骨董品でいっぱいなんだ。」


  3. “I love visiting antique shops on weekends just to look around.”


    • 「週末にアンティークショップを見て回るのが大好きなんだ。」


5.2 ビジネスシーンでの例文


  1. “The company specializes in importing antique furniture from Europe.”


    • 「その会社はヨーロッパからアンティーク家具を輸入することを専門にしています。」


  2. “Our antique auction will be held next month, attracting collectors worldwide.”


    • 「来月、当社のアンティークオークションが開催され、世界中のコレクターが集まります。」


  3. “We hired an expert to appraise the antiques before selling them online.”


    • 「オンラインで販売する前に、私たちは専門家に骨董品を鑑定してもらいました。」


5.3 学術的な文脈での例文


  1. “Researchers studied how antique artifacts reflect the cultural heritage of the region.”


    • 「研究者たちはアンティークの工芸品がその地域の文化的遺産をどのように反映するかを調査しました。」


  2. “Many museums collaborate with antique collectors to enhance their historical exhibitions.”


    • 「多くの博物館が、歴史展示を充実させるために骨董品のコレクターと協力しています。」


  3. “Scholars analyzed the impact of antique trading on the preservation of cultural properties.”


    • 「学者たちは、骨董品取引が文化財の保存に与える影響を分析しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. vintage (形容詞/名詞: 古い・年代物)


    • 用例: “vintage wine” (ヴィンテージワイン) のように、特定の年・時代に特徴をもつ物に使います。

    • “antique”よりも「年代物で人気がある」というニュアンスが強い。


  2. ancient (形容詞: とても古い・古代の)


    • “antique”が100年以上前を目安にした実用品・装飾品を指すのに対し、“ancient”は紀元前など、はるかに昔を指す感覚。


  3. old (形容詞: 古い)


    • 一般的に「古い」を表すが、“antique”ほどの価値や趣を強調しない。


  4. collectible (名詞/形容詞: 収集的価値のある)


    • 美術品やレアアイテム全般に使うが、“antique”ほど古さによる価値を強調しない。


反意語


  • modern (形容詞: 現代の)

  • contemporary (形容詞: 現代的な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ænˈtiːk/

  • アメリカ英語もイギリス英語も大きく変わらず、第二音節 “-tique” に強勢があります。

  • 「アン-ティーク」と発音し、最後の “k” サウンドをしっかり発音するのがポイントです。

  • “unique” (ユニーク) とつづりが似ていますが、先頭の母音や強勢位置が異なるため注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “antique” を “antik” や “antiquee” と間違えないように注意。

  • 発音: 先頭の “an-” ではなく “æn-” (エァン) とし、第二音節を強調。

  • 同音異義語: 目立った同音異義語はありませんが、似た発音の単語 “unique” とは混同しやすい。

  • 試験対策: TOEICや英検でも、美術や歴史の話題で出題される可能性があります。骨董品に関する文章やリスニングでの語彙問題として意識しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「anti + que」のイメージで覚える: 実際は “antiquus” から来ているため “anti-” が「反対」という意味の接頭語ではありませんが、「アンティーク = 古い趣き」というイメージを頭に置くと記憶しやすいです。

  • 音の響きとセットで: “アン” (口を開いて) “ティーク” (はっきりk音) と唱えて覚えると印象に残りやすい。

  • 骨董品=敷居が高い?: 実際にアンティークショップをのぞいてみると意外と気軽に楽しめるので、一度訪問して実物を見ると単語に親しみやすくなります。

以上が、名詞「antique」の詳細な解説です。骨董品に興味がある方はもちろん、さまざまな文脈で登場するので、ぜひ覚えて使ってみてください。

意味のイメージ
antique
意味(1)

〈C〉古物,古器,骨董(こっとう)品

意味(2)

《the ~》古代美術,古代様式

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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