最終更新日:2025/08/04

《can,could,be able toと共に用いて》〈金・時間・もの〉を持てる余裕がある, ...を買う余裕がある, ...を支払う余裕がある / 《can ~ to do》 ...できる余裕がある / 《文》〈物・事が〉…を与える, を供給する(provide with)

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元となった辞書の項目

afford

動詞

can,could,be able toと共に用いて》〈金・時間・もの〉を持てる余裕がある, ...を買う余裕がある, ...を支払う余裕がある / 《can ~ to do》 ...できる余裕がある / 《文》〈物・事が〉…を与える, を供給する(provide with)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: afford

品詞: 動詞 (transitive verb 他動詞)

意味 (英語)


  • to have enough money, resources, or time to be able to do something

意味 (日本語)


  • 何かをするのに十分なお金・資源・時間を持っている、または余裕があること

    「余裕があるので〜を買える」「〜する時間的なゆとりや精神的な余裕がある」といったニュアンスで使われます。

活用形


  • 現在形: afford

  • 過去形: afforded

  • 過去分詞形: afforded

  • 現在分詞形: affording

  • 三人称単数現在: affords

他の品詞


  • “affordable” (形容詞) → 「手頃な価格の」「無理なく買える」

  • “unaffordable” (形容詞) → 「手が届かないほど高い」

CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常会話や簡単なビジネスの場面でよく使われるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • af + ford という形ですが、現代英語としては明確な接頭語・接尾語の関係は薄れています。もともとは「ad-(〜に向かって)」と「ford(通る、渡る)」が合わさった形とされ、“支払いをしてでも前進できる”といったイメージがあります。

派生語・類縁語


  • affordable(形容詞):手頃な、買いやすい

  • unaffordable(形容詞):手の届かないほど高価な

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. afford a house(家を買う余裕がある)

  2. afford a car(車を買う余裕がある)

  3. afford to pay(支払う余裕がある)

  4. can't afford to lose(負ける余裕がない)

  5. cannot afford the time(時間の余裕がない)

  6. afford the luxury(贅沢をする余裕がある)

  7. hardly afford(ほとんど余裕がない)

  8. afford proper care(適切なケアを受ける余裕がある)

  9. afford tuition(学費を賄う余裕がある)

  10. barely afford(かろうじて〜ができる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語 (Middle English) 由来で、古フランス語やラテン語の要素が混ざり合い、「何かを可能にする」「お金や労力をかけてでもやり遂げられる」というニュアンスがもとになっています。

ニュアンスと使用上の注意


  • ある行為をするための金銭的・時間的・精神的“余裕”を表すので、ポジティブな状況だけではなく「できない」や「許されない」という文脈でも使います。

    例: “I can’t afford to make the same mistake again.”(同じミスを繰り返す余裕はない)

使用シーン


  • 口語: 「お金がないからそれは無理」「そんな暇はない」といった日常会話で頻出。

  • 文章: ビジネスメールや報告書などでも使われるが、比較的カジュアルな表現としても使われる。


4. 文法的な特徴と構文


  1. afford + 名詞

    例: “I can’t afford a new computer.”

  2. afford + to 不定詞

    例: “We can’t afford to waste any more time.”


  • 他動詞: 目的語(名詞またはto不定詞)を取ります。

  • 否定形: “can’t afford…” or “cannot afford…” が非常によく使われます。

  • 「To不定詞」が後ろに続くことが多いのが特徴です。

イディオム


  • “cannot afford to be complacent” → 「油断している余裕はない」

  • 直訳はしづらいですが、「絶対に油断できない」という強い意味合いになります。


5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的な文脈での例文をそれぞれ3つずつ提示します。

日常会話での例文


  1. “I can’t afford to buy a new phone right now.”


    • (今は新しいスマホを買う余裕がないんだ。)


  2. “We can barely afford rent this month.”


    • (今月は家賃を支払うのがやっとだよ。)


  3. “She finally saved enough money to afford that vacation.”


    • (彼女はついに休暇旅行に払えるだけのお金を貯めたんだ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company cannot afford to miss this deadline.”


    • (我が社はこの締め切りを逃す余裕はありません。)


  2. “They can afford to invest more in research and development.”


    • (彼らには研究開発にさらに投資する余裕があります。)


  3. “We simply can’t afford any more delays in production.”


    • (これ以上生産が遅れることは許されません。)


学術的・専門的シーンでの例文


  1. “Researchers cannot afford to ignore the ethical implications of their studies.”


    • (研究者は自分たちの研究の倫理的影響を無視する余裕はない。)


  2. “Universities must ensure that students can afford tuition to maintain accessibility.”


    • (大学は学生が学費を負担できるようにして、アクセスしやすさを保たなければならない。)


  3. “When conducting experiments, we can’t afford to overlook minor inconsistencies.”


    • (実験を行う際は、小さな矛盾を見過ごす余裕はありません。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. manage to pay for(なんとか支払う)

  2. have the means to(〜する手段・財力がある)

  3. be able to bear the cost(コストを負担できる)

  4. have the resources for(〜する資源がある)


  • これらはいずれも金銭的・資源的に「支払う」「負担する」というニュアンスですが、affordはより「余裕がある」ことを強調します。

反意語(Antonyms)


  • cannot afford, lack the means(手段がない、できない)

  • 反意語として明確に1単語で対応するものは少ないですが、「余裕がない」ことを表現したい場合は can’t/cannot afford として否定形にするのが一般的です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語 (AE): /əˈfɔrd/, /əˈfɔrd/(地域によっては /əˈfɔrd/ や /əˈfoʊrd/ のように聞こえることもあります。)

  • イギリス英語 (BE): /əˈfɔːd/

強勢(アクセント)


  • アクセントは「-ford」に置かれます (a-FORD)。

  • ただし最初の “a” は弱まって /ə/(シュワー)になります。

よくある発音の間違い


  • “af-FORD” と強調しすぎてしまう、または “uh-FORD” になりすぎて最初の音が曖昧になることがあります。

  • 母音の長さ (アメリカ英語では [ɔr] の音、イギリス英語では [ɔːd] の音) に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “afford” は “aford” や “affrod” などと間違えられることがあります。


  2. 同音異義語との混同


    • 似た音の単語はさほど多くありませんが、“a ford”(川を渡れる浅瀬)というフレーズがあるので注意してください。


  3. 用法の誤り


    • “I afford to buy it.” のように主語 + afford + to不定詞だけでは不自然で、たいてい “can/can’t/could” の助動詞が伴うか、過去形で “afforded” が使われます。


  4. 試験対策


    • TOEICや英検などでも「何かを買う余裕がある/ない」という表現でよく登場します。助動詞との組み合わせをしっかり押さえておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “afford” をイメージするときは「何かが買える、許せる」という「前へ進む (ad-) + 越える(ford)」と結びつけると覚えやすいかもしれません。

  • 「フォード (Ford) 社の車を“買う余裕”があるとしたら…?」というように、語呂合わせ的にイメージすると面白いでしょう。

  • 学習テクニックとしては、“can’t afford to 〜” の形でまとまったフレーズとして暗記すると、会話でもすぐ使えます。


以上が “afford” の詳細な解説です。金銭や時間面の「余裕」の有無を表す便利な動詞ですので、日常会話からビジネスまで幅広く活用してみてください。

意味のイメージ
afford
意味(1)

《can,could,be able toと共に用いて》〈金・時間〉の余裕がある

このボタンはなに?
意味(2)

《文》〈物・事が〉…'を'与える,供給する(provide with)

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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