元となった辞書の項目
accidental
解説
1. 基本情報と概要
- 単語: accidental
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 意味(英語): happening by chance or unintentionally
- 意味(日本語): 偶然の、思いがけない、意図しない
「accidental」は、「偶然起こったこと」「思わずしてしまったこと」などを表す形容詞です。意図して起こしたわけではないことを強調するニュアンスがあります。
活用形: 形容詞なので直接的な時制変化はありませんが、副詞形は “accidentally” となります。
- accidentally (副詞): 偶然に、うっかり
他の品詞になる例:
- accident (名詞): 事故、偶然
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
B2レベルは、ある程度複雑な表現や抽象的な話題も理解できるレベルです。「accidental」はニュアンスを正確に理解し、意図・偶然などを区別するために少し抽象度が高いためB2程度と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成
- “accidental” は “accident” + “-al” で構成されています。接尾語 “-al” は「~の性質を持つ」「~に関係する」という意味合いを加えます。
- “accidental” は “accident” + “-al” で構成されています。接尾語 “-al” は「~の性質を持つ」「~に関係する」という意味合いを加えます。
派生語・関連語
- accident (名詞): 事故、偶然
- accidentalness (名詞): 偶発性(やや専門的)
- accidentally (副詞): 偶然に、うっかり
- accident (名詞): 事故、偶然
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ
- accidental damage(偶発的な損害)
- accidental discovery(偶然の発見)
- accidental loss(意図せぬ紛失)
- accidental encounter(思いがけない出会い)
- accidental release(偶然の流出・放出)
- purely accidental(まったくの偶然)
- accidental contact(意図しない接触)
- accidental overdose(うっかりした過剰摂取)
- accidental spill(偶然のこぼれ)
- accidental event(偶発的な出来事)
3. 語源とニュアンス
- 語源
- 「accidental」は、ラテン語の “accidēre”(起こる)に由来する “accident” から派生しています。元々は「ただ起きたこと」というニュアンスを持っていました。
- 「accidental」は、ラテン語の “accidēre”(起こる)に由来する “accident” から派生しています。元々は「ただ起きたこと」というニュアンスを持っていました。
- ニュアンス・使われ方
- 何かが「意図して起こったわけではない」ことを強調する表現です。否定的な文脈(ミス、事故など)でも使われることが多いです。
- 何かが「意図して起こったわけではない」ことを強調する表現です。否定的な文脈(ミス、事故など)でも使われることが多いです。
- 使用時の注意点
- フォーマルかカジュアルか
- 一般的にフォーマルな文章でもカジュアルな口語でも使えます。
- 感情的な響き
- “accidental” は大きく感情を表す単語ではなく、客観的に「偶然であること」を述べる際に使用されます。
- フォーマルかカジュアルか
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての用法
- 名詞を修飾して「偶発的である」「意図せぬ」という意味を持たせます。
- 通常「be動詞 + accidental」「accidental + 名詞」の形で用いられます。
- 例: “It was purely accidental.” / “He made an accidental mistake.”
- 名詞を修飾して「偶発的である」「意図せぬ」という意味を持たせます。
イディオムや構文
- 「by accident / accidentally」: 「偶然に」「うっかり」
- 「It was no accident (that) …」: 「…は決して偶然ではない」
- ただしこれは反対に「偶然ではない」という強調になり、やや特殊な使い方です。
- 「by accident / accidentally」: 「偶然に」「うっかり」
使用シーン
- ビジネス文書から日常会話まで幅広く使われる。
- “accidental” は可算・不可算などの区別はない形容詞なので、文法上のポイントは少なめです。
- ビジネス文書から日常会話まで幅広く使われる。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I spilled the coffee on my shirt, but it was completely accidental.”
(コーヒーをシャツにこぼしちゃったんだけど、完全にうっかりだったの。) - “Her bumping into me was accidental, so I didn’t mind at all.”
(彼女がぶつかってきたのは偶然だったから、全然気にしてないよ。) - “He made an accidental typo in the text message.”
(彼は携帯のメッセージでうっかり誤字をしてしまった。)
ビジネスシーンでの例文
- “The accidental disclosure of the confidential files caused a serious issue.”
(機密ファイルの偶然の漏洩が深刻な問題を引き起こした。) - “We need to implement safeguards to prevent any accidental data loss.”
(意図しないデータ損失を防ぐための安全策を実施する必要があります。) - “Please check carefully to avoid any accidental errors in the report.”
(報告書に思わぬミスがないように、慎重に確認してください。)
学術的(アカデミック)な文脈の例文
- “The accidental discovery of penicillin revolutionized modern medicine.”
(ペニシリンの偶然の発見は、現代医学に革命をもたらした。) - “Some of the most important inventions in history were purely accidental.”
(歴史上最も重要な発明のいくつかは、まったくの偶然だった。) - “The results of the experiment indicate that any variation was purely accidental.”
(実験結果は、その変動が単なる偶然によるものであることを示している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- unintentional(意図しない)
- “accidental” よりも「意図せずやってしまった」感覚が強め。
- “accidental” よりも「意図せずやってしまった」感覚が強め。
- inadvertent(うっかりした)
- 重大な結果などに対しても「不注意で偶然に起こった」ニュアンス。
- 重大な結果などに対しても「不注意で偶然に起こった」ニュアンス。
- incidental(付随的な、偶発的な)
- 主目的や本筋でない副次的・枝葉的なものにも使われる。
- 主目的や本筋でない副次的・枝葉的なものにも使われる。
- unintentional(意図しない)
反意語
- intentional(意図的な)
- deliberate(故意の)
- planned(計画的な)
- intentional(意図的な)
これらの単語は「意図的か否か」「どれほど計画性があったか」で使い分けられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˌæk.səˈden.təl/
- イギリス英語: /ˌæk.sɪˈden.təl/
- アメリカ英語: /ˌæk.səˈden.təl/
アクセントの位置
- 「accidental」は “den” の部分にストレスがあります: ac-ci-DEN-tal
- 「accidental」は “den” の部分にストレスがあります: ac-ci-DEN-tal
よくある発音ミス
- “accident” の後に “al” をつけるとき、アクセント位置を間違えて「AC-ci-den-tal」と先頭に強勢を置きすぎることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “accidentle” や “accidentall” など、“a” と “e” を混同するミスが多いです。
- “accidentle” や “accidentall” など、“a” と “e” を混同するミスが多いです。
- 同音異義語との混同
- 「accidental」は「accident」と混同しやすいですが、品詞が異なる点に注意してください。
- 「accidental」は「accident」と混同しやすいですが、品詞が異なる点に注意してください。
- 試験対策
- TOEICや英検などの長文読解・リスニングで「偶然起こったか否か」が問われる文脈で出ることがあります。
- 意味を問うボキャブラリ問題にも出題されやすい単語のひとつです。
- TOEICや英検などの長文読解・リスニングで「偶然起こったか否か」が問われる文脈で出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “accident” から来ているため、「事故や偶然起こった」というイメージを思い出すと記憶しやすいでしょう。
- 「偶発的(アル)」という日本語表現を頭に浮かべると、スペリングの “-al” を忘れにくくなります。
- “accidentally” という副詞形もセットで覚えておくと、誤用しづらくなります。
「accidental」は、何かが「意図せず・偶然に起こった」ことを示す便利な形容詞です。日常会話からビジネス、学術論文まで頻繁に登場するので、使い方やニュアンスをしっかり理解しておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
偶然の,思いがけない
意味(2)
(音楽の)臨時記号