academy
1. 基本情報と概要
単語: academy
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形 “academy” / 複数形 “academies”
英語での意味:
An institution or society for the advancement of art, literature, or science; a place of specialized learning or training.
日本語での意味:
芸術・文学・科学などの分野を専門的に研究・教育するための学術機関や研究所、または特定の分野に対する専門教育を行う訓練学校のことです。大学などと意味が重なる部分もありますが、特定の分野や高等な教育を目的としている点が特色です。「専門教育を行う学びの場」というニュアンスが強く、文化や芸術分野での伝統的な権威ある機関を指すことも多いです。
CEFRレベル: B2(中上級)
→ 日常会話というよりは、やや専門的・アカデミックな文脈で使われる単語です。
他の品詞に変化すると:
- academic (形容詞) : 学問の、学業の
例: academic achievements(学業上の成果) - academia (名詞) : 学術界、学問の世界
例: She decided to pursue a career in academia.(彼女は学問の世界に進むことに決めた)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源・語幹: “academy” はギリシャ語「Akadēmia」から来ており、これはプラトンが教えた「アカデメイアの森」に由来します。
派生語・類縁語
- academic (形容詞)
- academia (名詞)
- academically (副詞)
- academician (名詞) : 学術団体の会員、学士院会員などを指す
よく使われるコロケーション10選
- military academy(陸軍士官学校など、軍事アカデミー)
- royal academy(王立アカデミー)
- art academy(芸術アカデミー)
- the Academy Awards(アカデミー賞)
- a prestigious academy(名門アカデミー)
- an academy of sciences(科学アカデミー)
- join the academy(アカデミーに入学・入団する)
- founding an academy(アカデミーを設立する)
- academy membership(アカデミー会員資格)
- academy training(アカデミーでの訓練・教育)
3. 語源とニュアンス
語源:
ギリシャ語の “Akadēmia” に由来し、これはプラトンが紀元前4世紀頃にアテナイ近郊の「アカデメイアの森」で開いた学園にちなみます。古代の哲学教育を起源とし、「学問と知的探求の場」というイメージが強く受け継がれています。
ニュアンスと使用時の注意点:
- 「academy」は「専門的教育機関」という響きを持つため、大学や専門学校などよりも、格式が高かったり、特化した領域で権威的な立場をもつ場合があります。
- 口語よりもややフォーマルな文書や、教育関連の場で使われることが多いです。
- 「アカデミー賞(the Academy Awards)」のように、特定の機関名と結びついている場合にも頻繁に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞(countable noun)
→ a/an や複数形になる場合は “academies”。 - 一般的な使い方: “an academy,” “the academy,” “many academies” など。
- 比較的フォーマルな文脈で用いられ、ニュース記事やビジネス・学術論文でも見られます。
イディオムや関連表現:
- “the halls of academia” : 学問の世界や学術界を指す表現(やや文芸的)
- “to enter the academy” : 学術機関や専門組織に入会・入学すること
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’ve always dreamed of studying at a renowned art academy in Europe.”
(ヨーロッパの有名な芸術アカデミーで学ぶのが昔からの夢なんだ。) - “My cousin joined a police academy to train as an officer.”
(いとこが警察学校に入学して警官になるための訓練を始めたよ。) - “She won a scholarship to attend a famous music academy.”
(彼女は有名な音楽アカデミーに通うための奨学金を獲得した。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company is partnering with a local tech academy to develop specialized training programs.”
(私たちの会社は地元のテックアカデミーと提携して、専門トレーニングプログラムを開発しています。) - “We sponsored a student competition at the business academy last year.”
(昨年、私たちはビジネスアカデミーで行われた学生向けのコンペを支援しました。) - “Sending employees to an executive academy can enhance their leadership skills.”
(従業員をエグゼクティブアカデミーに送ることで、リーダーシップを磨くことができます。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “The paper was presented at the Academy of Social Sciences.”
(その論文は社会科学アカデミーで発表されました。) - “He has been elected to the academy for his contributions to theoretical physics.”
(理論物理学への貢献が評価されて、彼は学士院(アカデミー)の会員に選ばれました。) - “Many leading researchers are members of the National Academy of Engineering.”
(一流の研究者の多くは国立工学アカデミーの会員です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- institute(研究所・教育機関)
→ より学術的または研究専門機関の意味合いが強い場合もある - institute of higher education(高等教育機関)
→ 大学やカレッジにも近い広めの意味 - school(学校)
→ 一般的な学校。「academy」はさらに専門的・高等な機関を示す場合が多い - college(短大や学部レベルの学校)
→ 多様な用途の教育機関だが、「academy」は特定分野や訓練中心 - university(総合大学)
→ 複数学部や研究分野を網羅する大規模機関。「academy」は専門性が高い印象
反意語 (Antonyms)
明確な「反意語」はありませんが、教育とは関係のない環境を指す “non-academic environment” など、「学問・教育の文脈にない場所」という意味で対比される場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /əˈkæd.ə.mi/
- アクセント: “-cad-” の部分にアクセントが置かれます。
- アメリカ英語 /əˈkædəmi/
- イギリス英語 /əˈkædəmi/
→ アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、地域によって微妙に母音の発音が変わることがあります。 - よくある間違いとしては “acadEmy” と真ん中の
cad
以外に強勢を置いてしまう発音。また “acadamy” とつづりを誤る場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “academy” の “e” の位置を間違えて “acadamy” と書くミスが多いので注意。
- 発音: アクセント位置を “a-cá-de-my” とすることを意識。
- 同音・類似表現: “academic” と混同しがちですが、品詞と意味が異なるので区別が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、教育機関の名称や文脈を問う問題で登場することがあります。
“Academy Awards” といった固有名詞を問う埋め問題なども考えられます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源ストーリー: プラトンが教えた「アカデメイアの森」が由来 → 「学問の古典的な聖地」とイメージすると覚えやすいです。
- スペル記憶法: “a-ca-de-my” と区切り、「a cat demy(ア キャット デミー)」のように音にリズムをつけると思い出しやすいかもしれません。
- イメージ連想: 「専門的な学び・伝統・権威がある学術機関」という印象を大事にすると、他の “school” “college” との違いがはっきりします。
以上が “academy” の詳細解説になります。特に語源のストーリーやスペル・アクセントを意識して覚えると、理解が深まるはずです。ぜひ学習に活用してみてください。
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