最終更新日:2024/06/11

彼は終わりから3番目に着いた。

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He was the last but two to arrive.

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元となった辞書の項目

last

IPA(発音記号)
代名詞

《the ~》最後の人(もの)/ 〈C〉靴型

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解説

以下では、英単語 “last” を「代名詞的な使い方」に焦点を当てつつ、詳細に解説します。実際には “last” は形容詞・副詞・名詞など多面的な用法がありますが、「the last」などの形で名詞的・代名詞的に使われる場合も含めてまとめています。


1. 基本情報と概要

意味と品詞


  • 【英語】last

  • 【日本語】最後のもの、最後に(形容詞・副詞・名詞としても使われる。「the last (one)」という形で代名詞的にも用いられる)

“last” は主に「最後の」「この前の」「続く」といった意味合いを持つ、とてもよく使われる単語です。


  • 形容詞 (adjective) の意味:最後の、最新の、前回の

  • 副詞 (adverb) の意味:最後に

  • 名詞 (noun) の意味:最後の人・もの・行為など

  • 代名詞 (pronoun) 的用法:「the last (one)」で「最後のもの・最後の人」という意味で使われる

たとえば、会話で「I’ll take the last.(最後のやつを取るよ)」などと表現するときには、名詞・代名詞的に使われています。

活用形について

“last” は形容詞や副詞の場合は原形のみで変化しません。名詞や代名詞的用法でも同様に “last” そのものに変化形はありません。

他の品詞になる例


  • 形容詞:“She is the last person I expected to see.”(最後に会うと思っていた人だ)

  • 名詞:“He was the last to leave the office.”(オフィスを最後に出たのは彼だった)

  • 代名詞 的:“I’ll have the last (one).”(最後の一つをもらうね)

CEFRレベルの目安


  • A2(初級)〜B1(中級)レベルで学習されることが多い単語です。


    • A2 レベル:日常会話の中で「最後の○○」という簡単な文脈でよく出る。

    • B1 レベル:名詞的な使い方や、派生表現(“at last” など)を使いこなせるようになる。



2. 語構成と詳細な意味

“last” は接頭語や接尾語が特別に付いているわけではなく、単語全体で「最後の」という意味を表します。旧英語“lǣst”(もっとも小さい)や“lǣssa”(less) に由来すると考えられ、そこから「最も後ろ」というニュアンスで「最後」を表す単語になりました。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)


  1. the last time(最後のとき)

  2. last night(昨夜)

  3. last week/month/year(先週/先月/去年)

  4. at last(とうとう/やっと)

  5. last forever(永遠に続く)

  6. last minute(ギリギリの/土壇場の)

  7. last call(最終案内・最終注文)

  8. the last resort(最終手段)

  9. the last straw(我慢の限界を超えさせる出来事)

  10. last but not least(最後に述べるが決して軽んじられない)


3. 語源とニュアンス

語源

“last” は古英語の “lǣst” にさかのぼり、「最も少ない、最も下位の」といった意味合いを持っていたとされています。そこから「一番下(後ろ)にある」という発想へつながり、「最後の」という現代英語の意味になりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「最後の」とだけでなく、「直近の」や「終わり」など多様な意味があるため、文脈を確認することがポイントです。

  • カジュアルでもフォーマルでも幅広い場面で使われます。 “the last one” のように代名詞的に使うときはくだけた会話でもよく登場します。

  • 文章でも「最後の章」や「最後の項目」のように正式に用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. (形容詞) “last + 名詞”


    • 例: “the last chapter” 「最後の章」


  2. (名詞・代名詞的) “the last (one)”


    • 例: “Who took the last?” 「最後のを取ったのは誰?」


  3. (副詞) “verb + last”


    • 例: “He came last.” 「彼は最後に来た。」


  4. イディオム “at last”


    • 例: “At last, we finished the project.” 「やっとプロジェクトが終わった。」


形容詞の場合は可算・不可算の名詞に関係なく使えますが、名詞的に使うときは「the last (one)」など「the」が付くことがほとんどです。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “Could you save me the last slice of pizza?”

    (ピザの最後の一切れ、取っておいてもらえる?)

  2. “I was the last to hear the news.”

    (そのニュースを最後に知ったのは僕だったよ。)

  3. “At last, the weekend is here!”

    (とうとう週末になったよ!)

ビジネス(ややフォーマル)


  1. “This is the last item on the agenda.”

    (これが議題の最後の項目です。)

  2. “Please submit the report by the last day of this month.”

    (今月の最終日までにレポートを提出してください。)

  3. “He arrived last, but his presentation was excellent.”

    (彼は最後に到着しましたが、プレゼンテーションは素晴らしかったです。)

学術的・文書(フォーマル)


  1. “In the last chapter, the author summarizes the main arguments.”

    (最後の章で、著者は主要な主張を総括している。)

  2. “This experiment lasted for three months and yielded significant data.”

    (この実験は3か月間続き、重要なデータを得た。)

  3. “The researcher was the last to leave the laboratory.”

    (その研究者は研究室を最後に出た。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “final”(最終の)


    • “This is my final decision.” 「これが私の最終決定です」を「last decision」とも言い換え可能。ただし “final” はより硬い印象。


  2. “ultimate”(究極の、最終の)


    • “He achieved his ultimate goal.” は「最後で最も重要な目標を達成した」という強調を伴う。


  3. “previous”(前の)


    • “the previous chapter” は「一つ前の章」、一方で “the last chapter” は「最後の章」。文脈次第で意味が変わるので注意。


反意語 (Antonyms)


  1. “first”(最初の)

  2. “initial”(初めの、冒頭の)

  3. “beginning”(始まり)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /læst/ (米), /lɑːst/ (英)

  • アメリカ英語では「ラスト」に近い音。(母音は「æ」に近い)

  • イギリス英語では母音が少し長め「ラースト」になりやすい。

  • アクセントは単語全体にあり、特に先頭の “l” のあとに母音をはっきりと発音します。

よくある間違いとして、母音が曖昧になって /lost/(lose の過去形 “lost”)のように聞こえてしまうことがあるため、 /æ/ と /ɒ/ の区別に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルのミス


    • “last” は短いのでスペル自体の間違いは少ないですが、“lost” や “lust” と混同しないように。


  2. 同音異義語との混同


    • “last” と “lust” は似ているようで母音が異なる。


  3. 時制との混乱


    • “He lasted two hours.” と言うと「彼(の状態)が2時間続いた」という意味になり、不自然な場合が多い。

    • 人が行動する文脈では普通 “He was the last to finish.” のように使う。


  4. 資格試験など


    • TOEICや英検でも“last but not least”や“at last”などのイディオムが選択肢として出ることがある。

    • “last” が「最後の」の意味だけではない、文中でのあいまいな使われ方(継続時間“last for 〜”など)に注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “last” といえば「ゴールテープを切るイメージ」:最後に到達するイメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • “He was the last to arrive.” というフレーズを丸ごと覚えておくと、代名詞的な使い方も身につきます。

  • “at last” は「やっと!」という感情を表す便利な表現なので、語感とセットで覚えましょう。


上記のように “last” は実に幅広い使い道があり、「the last (one)」の形で代名詞的に使う場合も重要です。名詞・形容詞・副詞のそれぞれの役割や、文脈でのニュアンスに気をつけて活用してみてください。

意味のイメージ
last
意味(1)

《the ~》最後の人()

意味(2)

最近のもの,この前のもの

意味(3)

最後,終り,臨終;(月・週の)終り

意味(4)

靴型

和英例文問題 / 基礎英単語(CEFR-J A2)

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