元となった辞書の項目
harmony
解説
1. 基本情報と概要
単語: harmony
品詞: 名詞 (noun)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級):ある程度複雑な文や抽象的な話題でも理解が可能なレベル
意味(英語・日本語)
- 英語: a pleasing combination of musical notes, or a situation in which people are peaceful and agree with each other
- 日本語: 調和、和合、(音楽での)和声
- これは、音や人間関係などがうまくまとまり、争いや不協和がない状態を指します。「音楽的な調和」を意味する場合もあれば、「人間関係や社会の調和」を意味する場合もあります。柔らかい印象のある単語で、平和的なニュアンスを持ちます。
活用形や他品詞形
- 名詞形: harmony (可算・不可算両方で使われる場合がありますが、主に不可算として扱われることが多い)
- 他の品詞:
- 形容詞: harmonious (調和のとれた)
- 副詞: harmoniously (調和して)
- 動詞: harmonize (調和する・調和させる)
- 形容詞: harmonious (調和のとれた)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「harmony」はラテン語の“harmonia”やギリシャ語の “harmonía” (組み合わせ、一致)に由来しています。
- 明確な接頭語や接尾語はありませんが、形容詞形「harmonious」の語末 “-ous” は形容詞化を意味する接尾辞です。
関連単語や派生語
- harmonize (動詞): 調和させる / 調和する
- harmonious (形容詞): 調和のとれた
- in harmony (熟語): 調和している
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- achieve harmony(調和を達成する)
- live in harmony(調和して暮らす)
- social harmony(社会的調和)
- harmonious relationship(調和の取れた関係)
- musical harmony(音楽的ハーモニー)
- sense of harmony(調和感)
- maintain harmony(調和を保つ)
- promote harmony(調和を促進する)
- harmony with nature(自然との調和)
- bring harmony to ~(〜に調和をもたらす)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古代ギリシャ語 “harmonía” は「結合」や「合わせること」を意味し、それがラテン語 “harmonia” になり、英語に取り入れられました。
- ニュアンス: 人間関係や社会全体、音楽など幅広い文脈で使われますが、基本的に「プラスのイメージ」「安定」「平和」「一致」といったポジティブな響きを持ちます。文章でも会話でも使われますが、ややフォーマル・ポジティブな文章に登場しやすい単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 一般的には不可算名詞として扱われることが多いですが、特定の「種類」に言及する場合には可算として使われることがあります。例: “different harmonies in the piece” (その曲のさまざまな和声)
- 一般的な構文
- “X is in harmony with Y.” (XはYと調和している)
- “create harmony among ~.” (~の間に調和を生み出す)
- “achieve harmony between ~.” (~同士の調和を実現する)
- “X is in harmony with Y.” (XはYと調和している)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I want our family to live in harmony.”
(私たち家族には調和の中で暮らしてほしいわ。) - “Her singing added a beautiful harmony to the melody.”
(彼女の歌はメロディに美しいハーモニーを加えたよ。) - “Keeping a tidy room helps me feel a sense of harmony.”
(部屋をきれいにしておくと調和を感じられるんだよね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We aim to maintain harmony among all team members.”
(私たちはチーム全員の間に調和を保つことを目指しています。) - “Collaboration between departments is crucial for organizational harmony.”
(部署間の協力は組織の調和に不可欠です。) - “The manager resolved the conflict, and now the team is back in harmony.”
(マネージャーが対立を解消し、チームは再び調和を取り戻しました。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “The theory explores the role of harmony in social interactions among diverse groups.”
(その理論は、多様な集団間の社会的交流における調和の役割を探究している。) - “Musical harmony can significantly influence emotional responses in listeners.”
(音楽的ハーモニーは、聴衆の感情的反応に大きな影響を与えることがある。) - “In many philosophical texts, harmony is described as an ideal state of balance.”
(多くの哲学的文献では、調和は理想的なバランスの状態として描写されている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- balance(バランス)
- 「両立/釣り合い」を強調する語。単に数量や重量などが釣り合うイメージ。
- 「両立/釣り合い」を強調する語。単に数量や重量などが釣り合うイメージ。
- concord(協調・一致)
- ややフォーマルな語で、意見などが一致している状態を表す。
- ややフォーマルな語で、意見などが一致している状態を表す。
- agreement(合意)
- 人と人の間の「合意」を示すが、感情や音楽の調和などの意味合いは弱い。
反意語
- conflict(衝突・対立)
- discord(不一致・不和)
- disharmony(不調和)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号): /ˈhɑːr.mə.ni/ (アメリカ英語) /ˈhɑː.mə.ni/ (イギリス英語)
- アメリカ英語とイギリス英語で、大きな違いはありません。
- 第1音節(har)に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語で、大きな違いはありません。
- よくある発音ミス:
- 「ハルモニー」と母音をうまく発音できなくなること。
- 「ハーモニィ」のように曖昧母音部分(-mo-)が強くなりすぎるケースも多いため注意。
- 「ハルモニー」と母音をうまく発音できなくなること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “harmoney”や“harmonie”など。正しくは“harmony”。
- 同音異義語との混同: 類似した単語が特に多くないですが、“harmonize”との混同や、語尾が “-y” か “-ize” かで混乱しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検のリーディングで、調和や一致を表すボキャブラリーとして出題される可能性があります。読解問題で「協調」や「一致」のニュアンスに注目。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のヒント: “harmonize” や “harmonious” とセットで覚えると、語根“harmon-”のイメージ(調和)が頭に入りやすいです。
- イメージ: 一緒に音を奏でるシーンを想像し「音がぴったり合わさるさま」を頭に描くと、調和=harmonyと結びつけやすくなります。
上記の情報をまとめると「harmony」は、音楽的にも社会的にも「調和」を意味する名詞で、非常にポジティブな響きを持つ単語です。「平和的な雰囲気」や「一致している感じ」を表したい場合に、ぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(色など)調和;(意見などの)一致,和合;(…との)調和《+with+名》
意味(2)
(音楽ど)和声(音)