元となった辞書の項目
smoke
解説
以下では、英単語「smoke」をできるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語: smoke
日本語: (動詞の場合)タバコやその他のものを吸う、燻製にする、煙を出す
「smoke」は「タバコを吸う」「煙を出す」「燻製にする」などの場面で使われる動詞です。会話でも文章でも比較的よく登場する単語で、「煙を扱う」動作を中心にしたニュアンスを持ちます。具体的には、「タバコを吸う」という場合が最も多い使われ方です。
- 品詞: 動詞 (to smoke)
活用形:
- 原形: smoke
- 過去形: smoked
- 過去分詞: smoked
- 現在分詞: smoking
- 三人称単数現在形: smokes
- 原形: smoke
他の品詞例:
- 名詞としての「smoke」: 「煙」(例: The smoke from the fire was thick. = 火事の煙は濃かった)
- 形容詞: smoky (煙が立ち込める、いぶされたような)
- 名詞: smoker (喫煙者)
- 名詞としての「smoke」: 「煙」(例: The smoke from the fire was thick. = 火事の煙は濃かった)
CEFRレベル目安: B1(中級)
日常的に使われる単語ですが、動詞として使い方が多岐にわたるので、中級程度の学習者にとっては十分習得しておきたい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「smoke」にははっきりした接頭語・接尾語はついていません。語幹「smoke」で「煙」「煙を出す」が基本的なイメージになります。
詳細な意味
- (タバコ・葉巻などを)吸う
例: I smoke cigarettes.(私はタバコを吸います) - (食材などを)燻製にする
例: We smoked the fish to preserve it.(保存のために魚を燻製にしました) - 煙を出す
例: The chimney was smoking heavily.(煙突から濃い煙が出ていた)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- smoke a cigarette / シガレットを吸う
- smoke weed / マリファナを吸う
- smoke a pipe / パイプを吸う
- smoke fish / 魚を燻製にする
- second-hand smoke / 受動喫煙
- chain-smoke / 連続でタバコを吸う
- smoke alarm / 煙探知機
- smoke out / (煙で)あぶり出す、追い出す
- smoke-free area / 禁煙エリア
- go up in smoke / (計画などが)煙のように消える・失敗に終わる
3. 語源とニュアンス
語源
- 「smoke」は古英語の “smoca” に由来し、ゲルマン系の言語を経て現在の形に落ち着きました。元々は「煙」を意味する名詞があり、それが動詞としても用いられるようになったとされています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「タバコを吸う」という意味は、健康面の話や公共の場などで話題になる際に頻出します。場合によっては「煙たい」「迷惑」のニュアンスも含意されることがあるため、社会的・文化的な文脈を考えて使い分ける必要があります。
- カジュアルな日常会話で用いられますが、かしこまった文書では「smoke」の使われ方が限定的になることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文例
- “S + smoke(s) + O” (他動詞として「何を吸うか」を明示)
例: I smoke cigarettes. - “S + smoke(s)” (自動詞的に「喫煙する状態」や「煙を出す」の意味)
例: He smokes. (彼は(習慣的に)タバコを吸う)
名詞の場合
- “smoke” は不可算名詞として使われることが多い(例: The smoke is everywhere. = 煙がいたるところにある)。
ただし、「a smoke」のように「一本のタバコを吸う行為」として可算名詞的に扱われる口語表現も存在します。
例: Let’s have a smoke.(ちょっと一服しよう)
フォーマル/カジュアル
- 日常会話やインフォーマルなシーンでは頻繁に使用されますが、公的文書やフォーマルな健康指導・医学論文などでは「smoking」の名詞形(冠詞なし)や「tobacco use」が用いられる傾向があります。
5. 実例と例文
以下の例文はすべて自然なネイティブ感を意識して作成しています。
日常会話(カジュアル)での例文
- “Do you mind if I smoke here?”
(ここでタバコを吸ってもいい?) - “I quit smoking last year and feel much healthier now.”
(去年タバコをやめて、今はとても健康的に感じるよ。) - “My dad smokes a pipe every evening.”
(父は毎晩パイプを吸うんだ。)
ビジネスシーンでの例文
- “We have a strict no-smoking policy in our office.”
(私たちのオフィスでは厳格な禁煙規則があります。) - “Could you please step outside if you need to smoke?”
(もしタバコを吸う必要があるなら、外でお願いします。) - “The smoking area is located behind the building.”
(喫煙所は建物の裏手にあります。)
学術的/公的シーンでの例文
- “Smoking has been linked to various health issues, including lung cancer.”
(喫煙は肺がんを含む様々な健康問題と関連づけられています。) - “The study examines the long-term effects of second-hand smoke on children.”
(その研究は子どもへの受動喫煙の長期的影響を調査している。) - “Participants were advised to refrain from smoking for at least 24 hours before the test.”
(被験者はテストの少なくとも24時間前から喫煙を控えるように指示されました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “inhale” / 吸い込む
- 一般的に空気やガスなどを吸い込む動作全般を示すので、タバコ限定ではない。
- 一般的に空気やガスなどを吸い込む動作全般を示すので、タバコ限定ではない。
- “puff” / (タバコを)プカプカ吸う、ひと吹きする
- 「一吹き(ぷかっと)」といった口語的なニュアンスが強い。
- 「一吹き(ぷかっと)」といった口語的なニュアンスが強い。
- “light up” / タバコに火をつける
- 「タバコを吸う」ことを連想させるが、実際には「火をつける」動作を強調。
反意語
- 「smoke」の直接的な反意語は少ないですが、喫煙に対して「abstain from smoking」(禁煙する)や「quit smoking」(喫煙をやめる)などが対立する意味としてよく使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /smoʊk/
- “スモウク”のように /oʊ/ の音が強め
- イギリス英語: /sməʊk/
- “スマウク”に近い /əʊ/
- アメリカ英語: /smoʊk/
アクセント: “smoke” は1音節なので特に複数音節にわたる強勢はありません。語頭からしっかり/sm/ の子音を発音するのがポイントです。
よくある発音の間違い: /oʊ/(米)や /əʊ/(英)の母音があいまいになり、“smock”(スモック)と間違われることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “smoke” ➝ “smok” や “smook” などと誤記しないように注意。
- 同音異義語との混同: 同じ発音の単語はあまりありませんが、“smock” (スモック、上っ張り)とはスペルが似ており混乱しやすいかもしれません。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などでは、健康問題、職場の規則、ライフスタイルに関する文脈で登場することが多いです。つづりや文法(「smoke」を名詞とするか動詞とするか)、受動態(be smoked = 燻製にされる)などが問われる場合もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Smoke” = “煙” → 白いもやが立ち込めるイメージを頭に焼き付けると覚えやすいです。
- タバコを吸うイラストや、料理の燻製シーンなどを思い浮かべて、「smoke」のさまざまな用途を結びつけると頭に定着しやすいでしょう。
- スペリングは “[s] + [m] + [o] + [k] + [e]” と一つずつ意識して書くと◎。特に母音の “o” と末尾の “e” を忘れないようにしましょう。
上記の情報を参考に、「smoke」の意味、使い方、ニュアンスをしっかり理解してみてください。喫煙・煙に関連する場面から料理の燻製まで幅広く使える便利な単語です。学習にお役立てください!
意味のイメージ
意味(1)
たばこを吸う
意味(2)
〈たばこ・麻薬など〉‘を'吸う
意味(3)
〈肉・魚〉‘を'薫製(くんせい)にする,いぶす